十和田湖での一番のお楽しみは奥入瀬渓流の散策でした。しかし、今日は一日を通して雨が降りやすいみたい。明日は晴れるみたいなので、お楽しみはとっておくことにしました。
では、今日は何をしよう?ということで考えまして、十和田湖ビジターセンターと奥入瀬渓流館を訪問することにしました。天気の悪い日はこういう過ごし方もありですよね。子ども達にとっても、せっかく遠くまで遊びに来たのですから、訪れた土地のことを学ぶのも貴重な時間になるでしょう。
という訳で、「お勉強」の一日となった、十和田湖の初日でした。
ドカンとすごい雨!
さすが標高400mの十和田湖です。涼しい夜でした。こんなに気持ちよく寝られたのは久しぶりな気がします。ここ最近はエアコンをつけて寝ることが多かったのですが、ダルくなるんですよねぇ。やっぱり天然クーラーは最高です。
さて、明け方に目を覚ますと雨がトレーラーの屋根を叩いていました。天気予報はずっと晴れマークだったからビックリ。
と、思いつつもそのままウトウトしていたら…とてつもない雨になってきました。トレーラーの屋根を突き破って来るんじゃないかってくらいの強い雨です。線状降水帯ってやつかな?あいにく、このキャンプ場はスマホの電波が1本しか入らないので雨雲レーダーは見られませんでした。けれど、
まぁ、いつかやむでしょ
とそのままウトウト…。
その時です。
ドドドッ!
と、すごい音と共にトレーラーが震度4くらい揺れました。
なになに???
土砂崩れ?倒木?
恐る恐るトレーラーから出てみると…
タープが破れていました。
やってしまった…
一気に降った雨がタープに溜まってしまった様です。それにしても、ペグが抜けずにタープが破れるとは…。スノーピークのレクタL、高かったんだけどなぁ…(涙)
十和田湖ビジターセンター
さて、朝食を済ませて十和田湖ビジターセンターに到着。キャンプ場から車で10分程度の距離です。
この周辺は休屋(やすみや)と呼ばれ、十和田湖観光の中心地となっている場所です。なので、駐車場に関してはビジターセンター専用という訳でなく、このエリア一体を訪問する観光客のために大型駐車場が用意されていました。が、なんと有料(500円/普通車)。ちょっとビックリです。
ビジターセンターはすごく立派な建物でした。
館内の展示もとても充実。
パパも展示を眺めながら色々と学びましたが、一番のビックリはこれでした。
十和田湖がカルデラ湖であることくらいは知っていましたが、「二重のカルデラ湖」であるということは知りませんでした。
十和田湖の南部には2つの半島があります。実はこれが内側のカルデラだというんです。
20万〜5万5千年前に火山活動が始まり、
1万5千年前にカルデラ湖が誕生。
そして、1万5千〜1万年前にカルデラの中で火山活動が始まり、
「内側のカルデラ」が半島に成ったというんです。
当然ながら湖の水面は平らではありますが、湖底を見てみると内側カルデラの中は深さが全然違うんだとか。
知らなかったなぁ〜。
ちなみに、カルデラが決壊したことにより発生した大洪水によって作られたのが奥入瀬渓流。
十和田湖の水には内側カルデラの最深部への流れと、奥入瀬渓流への流れという複雑な水流が存在しているそうです。
センターの一角に、「きのみクラフト」なんてものがありました。
一人300円にて、ここにある材料を使い放題。道具も一式貸してくれてクラフトづくりが楽しめるそうです。
色々な作品が並べられていました。
時間はたっぷりとあるので、挑戦してみることにしました。
よく考えてくれています。
すぐ横にはキッズコーナーが用意されていたので、長男はこちらで玩具に夢中になっていました。ありがたい。
工作好きな二人はめちゃくちゃ集中。
ママは並べられていた書籍をゆったりと読み、パパは展示をゆったりと見学させてもらいました。
チェアリングだって。500円で貸してもらえるそうです。天気と気候がよかったらいいでしょうね。
今日はあいにくの天気で残念です。
完成しました!
思い出の作品ができたね!
ビジターセンター2階の展望台からの眺め。
丁寧に手入れのされた芝生が広がっています。雨は降っていません。
という訳で、湖畔を少し歩いて見ることにしました。
思っていたより風が強くて、
どちらというと寒いくらいなのですが、
やっぱり湖に足を浸けていました。
どうしても我慢できないようです。3人とも。
こちらは遊覧船乗り場。
ちなみに、この遊覧船は自転車の持ち込みが可能だそうです。なので、湖畔をサイクリングして船で戻ってくることもできるそうな。
パパは血が騒ぎましたが、湖畔の道はアップダウンがあったり、道幅が狭かったりと難所が多いみたい。子ども達にはまだ厳しいかな、と断念しました。
さて、湖畔に伸びた木道をさらに進みます。
あぁ、長男は抱っこになってしまった…。
長女と次女は元気元気。
こちらが有名な「乙女の像」。
外国からの観光客がたくさん来ていてビックリしました。いよいよ、コロナも収束が見えてきたというところでしょうか。
奥入瀬渓流の下見
さて、車を少し走らせ、奥入瀬渓流の下見をすることにしました。散策の際はバスを使って移動するので、駐車場やバス停の場所を確認しておけば安心かな、と思いまして。
まず、こちらは子ノ口の駐車場。案内には10台分と書かれていましたが、もっと置けそうな感じです。こちらの駐車場は無料です。
そして、奥の建物がバス停。
売店の方に確認してみると、朝一のバスなら駐車場が満車になることはないとのこと。バスの空席も大丈夫だろうとのことでした。
奥入瀬渓流に沿って車を進めてみました。
あいにくの天気にも関わらず、たくさんの観光客が歩いていました。歩き通すのではなく、車を置いてその前後を歩くだけの方も多いようですね。
ここが雲井の滝バス停。
明日はここから子ノ口までを歩く予定です。モデルコースでは焼山がスタート地点になっていますが、長男は抱っこになるのが確実です。なので、コースの半分を歩くことにしました。
よしっ!下見は完了です。
奥入瀬渓流館
さて、そのまま奥入瀬渓流に沿って車をはしらせ、焼山にある「奥入瀬渓流館」にやってきました。
こんないいものがありました。
奥入瀬渓流で見られる色々が並べられており、自由に顕微鏡で覗けるようになっていました。
次女は先程の「十和田湖ビジター」でも勉強をした「粘菌」に興味を持って覗き比べていました。名前が面白いから興味を持ったのかな?
長女も興味津々。
ちなみに、本が大好きだけど国語が大嫌いな理科が一番好きなんだそうです。特に生物が好きみたい。
明日歩くルートについても事前学習しておきました。
奥入瀬渓流は十和田湖から流れ出ている唯一の河川です。
こうやって事前に少しでも知識を入れてから歩くと、景色も違って見えると思うんです。
子どもにとって「歩く」こと自体に楽しみを見出すことは難しいですから、「歩く」という手段を通して、知識と経験を結び付けていくような体験が大事になるのかな、と。(まぁ、ほとんどのことは覚えてないでしょうけど…)
先月までは熊の目撃情報が多数あったとのこと。そう、今、滞在中のキャンプ場でも近くの道路で出没していたという話でした。
最近、熊による人への被害の話をよく聞きますね。気候変動による食料不足などいろいろな理由があるのだと思います。今年の暑さといい、地球温暖化は本当に危ないところまで来てしまっているような気がします。
十和田湖一周ドライブ
さて、あとはキャンプ場に戻るだけです。せっかくなので、十和田湖を一周して帰ることにしました。
それにしても、「湖沿いの道」という雰囲気は全くなく、すごい山道。そして、「これ、国道?」って感じの道が続きました。
しかも、
強烈な雨が降ってきたぁ〜!
御鼻部山展望台に到着。
しかし、雨が強烈過ぎて、とても車から出られません。それに、例え展望台に立てたとしてもこの天気です。景色は何も見られないでしょう…。
あれが展望台なんですけどね…。しばらく待ってみましたが、雨が収まる気配は全くありませんでした。
ちなみに、御鼻部山展望台は、十和田湖岸を通る国道で一番標高が高いところにあり、標高は1011mとのこと(ちなみに、十和田湖の水面の標高は400mです)。十和田湖の北岸に位置しているので、内側カルデラの全景を見られるかと期待して来たのですが、こんな状態でした。残念です。
まぁ、また来る楽しみができたということにしておきましょう。
諦めて先を進むことにしました。さらにクネクネ道が続きます。
土砂降りの雨だから、結構怖い…。
そして、西岸まで抜けると平和な道路に戻りました。
帰ってこられたぁ〜。
キャンプ場に到着すると雨はやみました。嬉しいような、悔しいような。
いや…降らないに越したことはないか。
今日は早い時間から炭に火をつけました。
ゆっくりじっくり焼いて食べましょう!
昨日も今日も、平日ということもあってかお客さんは2組だけ。ほぼ貸し切り状態。なので、子ども達は場内をサイクリングコースのようにして楽しんでいました。
今回の旅行ではサイクリングの予定はないのですが、自転車は持ってきたんです。そしたら、子ども達はキャンプ場内を走るだけで楽しそう。そして、パパはトイレに行く際も自転車で行くようになってしまいました。これだけの距離なのだけど歩くのが面倒くさくて…。おおちゃくになってきてしまいましたなぁ。


雨ではあったけれど、それなりに楽しめた一日でした。
明日は奥入瀬渓流を歩くよぉ〜♪
(つづく)
備忘録
7月31日(月)
生出キャンプ場9:15→9:25十和田湖ビジターセンター12:00→(奥入瀬渓流下見)→12:50奥入瀬渓流館13:30→御鼻部山展望台→14:40生出キャンプ場
この日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし66km=66km
この旅での走行距離:牽引あり787km+牽引なし66km=853km