親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーであっちへこっちへ!

2023.8 青森の旅(5日目・中編) 〜 田舎館村「田んぼアート」 〜

 十和田湖から津軽半島へ移動する日。途中で田舎館村に寄り道しました。

 ここでの人気スポットは「田んぼアート」。色の異なる7種類の稲を使い、田んぼに絵を描いているというんです。最初、ガイドブックでその絵を見た時はまさか稲だとは思いませんでした。

 では、いってきます!

 

 

 田舎館村「田んぼアート」

 

 十和田湖のカルデラを脱出し、津軽平野に出ると目の前に岩木山が姿を現しました。

 あの山には、明日か明後日に登る予定です。

 

 「道の駅いなかだて」に到着。

 田んぼアートは2箇所にあるのですが、トレーラー付なので道の駅の方が停めやすいかと思い、こちらに来てみました。買い物もできるしね!

 

 いやぁ〜!暑いぞ!

 さっきまで滞在していた十和田湖の標高は400mでした。なので、特別高い所にいた訳ではないのですが、暑さは全然違います。35℃あるのかな?呼吸さえ苦しくなりそう…。

 

 あれです、あれ。あの展望台に上ると「田んぼアート」が見られます。入場料は300円/大人なり。

 時期的には稲の色付き具合が一番いい時みたいです。

 

 じゃ〜ん!

 すごい!

 

 相変わらず家にテレビがない我が家なので「ONEPIECE」を知らない我が家の子ども達ですが、この絵の凄さはわかったようです。

 色が異なる稲を植えて、この絵を作り出しているんですよ!なんという、立体感!

 

 使われている稲は7色なんだとか。本当に細かいところまでよく表現されています。

 感動!

 

 こちらは、小石を使った「石アート」。青森出身の版画家・棟方志功さんが描かれていました。

 絵の大きさは670平方メートルで、黒・白・グレーなど5色の石が使われているそうです。これまたすごい精度ですね。すごい立体感。

 ちなみに、この絵は今年の6月に完成した新作とのことですが、前作は車寅次郎さんだったそうです。それも見たかったなぁ。

 

 すぐ近くには弘南鉄道弘南線の「田んぼアート駅」があります。

 この駅は4月1日〜11月30日の日中のみ電車が停車するという珍しい駅。その名の通り、「田んぼアート」を訪問するための駅です。

 

 ちょうど電車がやってきました。

 この車両は過去に東急電鉄で使われていたものですね。懐かしいなぁ。パパは高校時代、東急東横線で横浜から東京まで通学していたんです。

 あの頃、東横線は桜木町発着でした。横浜駅のホームは高架で、改札は有人でした。ハサミで切符を切っていたんですよ。時代は変わりましたよねぇ…。

 

 ちなみに、ここ田舎館村の人口は8000人弱。そこに年間20万人を超える観光客が訪れるというのですから、この「田んぼアート」はまさに田舎館村の顔になっているようです。すごいな。(しかしながら、宿泊していく観光客は少ないというのが、田舎館村の悩みなんだそうです…)

 さて、展望台を降りることにします。上りはエレベーターでしたが、下りは階段です。しかし、これがなかなか楽しかった!

 

 階段には歴代の田んぼアートの写真が飾られていました。

 田んぼアートが始まったのは平成5年。上の写真が初代の「田んぼアート」です。描かれているのは、この地域を代表する山である岩木山。この時の絵は3色・3品種の稲を使って描かれていたそうです。

 

 こちらは平成15年(第11回)のモナリザ。

 形が少し(かなり)不自然です。しかし、それは高台の展望台から斜めに見ているため、近くが大きく遠くが小さく見えてしまうのだとか。真上から見れば「正常」な形に見えるそうです。

 それがそれが、

 

 平成16年から遠近法が導入され、「歪み」がなくなってきたそうな。

 遠近法とは、距離に合わせてデザインを引き伸ばし、展望台から見た時に絵が平面に見えるようにする技術だそうです。

 

 

 階段を下っていくと、段々と絵が崩れてきました。

なるほど!

 つまり、見る高さを変えると、絵が変形してくる訳です。

 

 

 ちなみに、色の方も平成5年は3色で始まったものが、平成21年には白い稲「ゆきあそび」が導入され全部で5色に。

 そして、平成24年には7色の稲で描かれるようになったそうです。

 

 こちらは令和4年の「モナリザ」。

 19年前のモナリザと比較すると、ものすごい進化ですね。遠近法ってすごい!

 いやはや、作品そのものを見るのも感動的でしたが、その作品が作られるまでの歴史を知るのも感動的でした!

 

 ちなみに、毎年異なるデザインは村内の特別支援学校に勤務する美術の先生が手掛けているのだとか。

 

 そして、遠近法を用いて描くために1万箇所を測量して、各ポイントに杭を打ち込み、

 

 田植えがスタート。

 これらの作業は全て村民の手作業によって行われているそうです。

 地上に降りてきて田んぼを見ると、何の絵が描かれているのかさっぱりわかりません。

 

 そう言えば、ペルーにある「ナスカの地上絵」もこんな感じでした。

 その時代に地上絵を描いた人、すごいよなぁ〜。

 

 それにしても、設計をした人も田植えをした人も、稲が育ってみたいと完成度がわからないのだからドキドキでしょうね。

 いやはや…感動させられました。すごいです!

 

 さて、この後は「道の駅いなかだて」の店舗にてスイカ、メロン、桃、米など地産の農産物をたくさん購入し、キャンプ場へと向かいました。

 そして、ここで買ったスイカがめちゃくちゃ美味しかったんです!なんと、スイカ嫌いの長男が初めてスイカを食べました!やっぱり地産地消って大事ですね。旅先で購入した農産物をその旅の途上で味わえるって、これもキャンプの醍醐味だな、ってしみじみと感じたのでした。

 

(つづく)

 

 備忘録

 

 

8月2日(水)

 

生出キャンプ場11:00→道の駅田舎館村13:25→14:10イオンモールつがる柏15:05→15:25つがる地球村

 

この日の走行距離:牽引あり99km+牽引なし0km=99km

この旅での走行距離:牽引あり886km+牽引なし93km=979km

 

 

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