親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーであっちへこっちへ!

トレーラーのトラブル 【ヒッチコネクター交換】

 トレーラーとヘッド車を電気的に結ぶ「ヒッチコネクター」を交換しました!
 もう半年も前の話になってしまうのですが、「出先でトレーラーの尾灯が全て点かなくなる」というトラブルに見舞われたんです。
 このブログでは、その対処法についてまとめてみました。

 

 

 深夜22時、気温−5℃、高速のPAにてトレーラーの尾灯が全て点かない!

通常はこのように側灯、尾灯、ナンバープレート灯が点灯します

 これは、2月にスキー場に向かっていた時の話です。時間は22時、気温は−5℃。高速のPAで休憩をし、トイレから車に戻ろうとすると…何かがおかしい。デリカはエンジンがかかっておりヘッドライト(スモール)が点いている。なのに、トレーラーが真っ暗。

もしかして…。

 恐る恐る、ブレーキを踏んだり、ウィンカーを出したりしてみると…

やっぱり。

 トレーラーの尾灯が全て点かない!

 すぐにヒューズを確認してみました。ヒッチカプラーに繋がる配線は大きく「①走行充電・冷蔵庫」と「②尾灯」の2系統に別れているのですが、「②尾灯」に繋がる配線のヒューズ(10A)が切れていました。
 とりあえず、予備のヒューズに交換すると、尾灯は復活しました。

よしよし

 原因はわからないものの、とりあえず出発出来そうです。

 しかし…!

 出発しようとしたら、また切れた!

 再びヒューズを交換し、ブレーキ、ウィンカー、と順番に確認していくと、シフトレバーをP→Dに入れた時に切れることがわかりました。ということは、バックランプが悪さをしている?

 シフトレバーをP→Dに入れる時、一瞬だけバックランプが点灯するじゃないですか。その瞬間に切れたような気がしました。再びヒューズを入れ替え、シフトレバーをP→Rに入れてみるとやっぱりヒューズは切れました。
 さてはて、どうするか?

 

バック、ブレーキ、ウィンカーの各電球は、ドライバー1本あれば簡単に取り外せます

 とりあえず、バックランプの回路を遮断してみようと思い、トレーラーのバックランプの電球を2つ共取り外してみました。すると、シフトレバーをRに入れてもヒューズは切れなくなりました。よかった…とりあえずこれで走れるか。
 という訳で、この日は1時間遅れにはなりましたが、無事にスキー場に到着することができたのでした。

 

 偶然重なった、「不幸中の幸い」が3つ

 

原因を究明するまでに、ヒューズを5個使いました。

 今回のトラブルには「不幸中の幸い」が3つも重なりました。
 ①「予備のヒューズをたくさん持っていた」→ヒューズを入れ替えてはまた切れて…を繰り返すことで原因を突き止めることができました。こんな小さなものですが、これがなかったら今回のトラブルは応急処置すらままなりませんでした。
 ②「工具を車に積んでいた」→いくら交換パーツがあっても工具がなければ作業は出来ません。一通りの工具を積んでいたことで応急処置をすることができました。今回の場合は+ドライバー1本で済みましたが、その1本がなければ、どうにもなりませんでした。
 ③「切れたのがバックランプで良かった」→これがブレーキやウィンカーだったら、進むことも戻ることも出来なくなってしまいました。「まさか、車載トラックを呼ぶ?」九州での悪夢が再び脳裏を横切ったのでした。

 

 さて、その帰りの道中、車の知識も電気の知識も全くない奥さんがスマホで熱心に調べてくれました。その結果、
 ① ヒューズを入れ替えてもまた切れる時はどこかでショートしている。
 ② トレーラーの尾灯に関するトラブルはコネクター内で問題が起きていることが多い。
 という情報を掴んでくれました。という訳で、家に着いてすぐにトレーラーのコネクターを開けてみました。


 ビンゴでした!

 

 ショートした原因は?

 

 13本あるピンのうち、11番(黒/白)のピンだけが奥に引っ込んでいました。そして、11番のピンの根本が内側にある2番(青)のネジに接触していました。11番は冷蔵庫アース、2番はバックラプ+。ここでショートしていた訳ですね。
 引っ込んでいる11番のピンをラジオペンチで引き戻し、ビニールテープで固定&根本を絶縁してカプラーを組み直し、デリカとトレーラーを繋いでみるとヒューズ切れはおきませんでした!もちろん、バックランプもちゃんと点灯しました!
 まさか、こんなにすんなりと解決するとは。奥さんに感謝です!

 

 ヒッチコネクター交換作業

  

アマゾンで購入できます。

 よって、すぐに新しいコネクターを注文して交換しました。

 

 古いコネクターをバッサリと切り取り、

 

 番号を確認しながら、同じように組んでいきます。

 13本あるコードは色ごとに仕事が違います。「1番・黄色・左ウィンカー」「2番・青・バック(後退灯)」「3番・白・アース」といった感じ。

 

 これらの配列は国際的に統一されているみたいなので、基本的にどのトレーラーをどのヘッド車でも牽くことができるようになっているようです。

 

ヒッチカプラーの配線の太さは全て同じではありません。
そのため、サイズは2種類用意しました。

 ところで今回、棒端子というものを使ってみました。

 

画像はヘッド車側カプラのもの

 カプラーにつなぐコードは皮を剥いだあとの銅線をネジで留める形になります。この時、そのままの状態で留めようとするとネジを締めた際に銅線が切れてしまいます。銅線が細くなってしまうと流れる電流の量によっては発熱したり発火したりという心配が出てきて危険です。
 そのため、一般的には銅線が切れないようにするためにハンダで固めてしまうようです。しかし、そのハンダも時間が経つと割れたり痩せたりして接触不良が起きることがあるという話を聞きました。

 

こちらの画像もヘッド車側カプラのもの

 そこで、有効なのがこの「棒端子」なんだとか。

 これを使えば、コネクター内での接触不良によるトラブルはほぼ回避出来るようです。

 

 きれいに組み上がりました!

 配線を組み間違えると、「ブレーキを踏んだらウィンカーが点く」みたいな、おかしなことが起きてしまうので、かなり気を使う作業でした(笑)。

 

 せっかくなので、ヘッド車側のコネクターも棒端子に交換することにしました。

 

 コネクターを分解してビックリ!配線とコネクターの一部が溶けていました。

 今回のトラブルはトレーラー側のコネクターで発生していたので、こちら(ヘッド車側)のコネクター内の配線は正常に作動していたことになります。しかし、こんな状態だったとは…。

 ちなみに、コネクター内には水が入り込んでいました。水が原因でショートして溶けたのかな?根本はガッツリと防水テープで止めてあったのだけど…やはり限界はあるようです。定期的なメンテナンスの大切さを痛感しました。

 

 そして、棒端子を取付けてコネクターを組み直そうとしたら問題発生。

 某端子の絶縁カバーが太くて、コネクター内がパンパンです。

 

 よって、コネクターの防水カバー内に配線が収まらない!

 しかし、絶縁カバーなしでは他のピンと接触してショートを起こしてしまいます。  う〜ん…もっと細い絶縁カバーはないだろうか?

 

 見つけました。一般的なギボシ端子のメス側の絶縁カバーを三分の一の長さにちょん切ると、棒端子にピッタリと取り付けられることが分かりました。
 後でわかったことですが、某端子にも種類が色々とあり絶縁カバーが薄いタイプもあったみたいですね。

 

 取り付けた状態はこんな感じ。

 ちなみに、13本あるケーブルは全て同じ太さではありません。画像で見えるところでは、赤(走行充電、冷蔵庫)、黒(アース、冷蔵庫アース)が3sq、黄、緑が2sq、その他は1.25sqでした。

 

 完成です。これで、コネクター内におけるショートのトラブルは当分起きないでしょう。

 

 スキーに向かう途中の深夜、気温−5℃の高速道路のPAで「尾灯が全て点かない!」なんてトラブルが起きた時は途方に暮れてしまいました。けれど、大事にならなくて本当に良かったです。

 そして、今となってはいい勉強をしました。それまではヒッチコネクターを開けたことなんかなかったですからね。これで、また一つ怖いものがなくなりました(笑)。

 

 転ばぬ先の"工具とヒューズ”

 

 そして、工具とスペア部品を積んでおくことの大切さを改めて実感しました。

 

 特に、ヒューズはね!

 これからは種類を取り揃え、肌身放さず持ち歩くようにしたいと思います!

 

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