親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーであっちへこっちへ!

トレーラーDIY 【 灯油FFヒーター取付け 】

f:id:mochikichi-blog:20220203200635j:plain

 プロパンガス充填問題は解決したのですが、より暖房を快適に使いたいという思いから「灯油FFヒーター」を取り付けました。

 本家ドイツ製のFFヒーターは「本体20万円+工賃」というとても高価なものですが、中国製のこちらは送料を入れても2万円弱。おまけに、取り付け方はたくさんの方がブログやYou Tubeにアップしてくれていました。調べてみると、取り付けは自分でもなんとか出来そうな気がしました。

 あまりの安さに不安もありましたが、その値段なら万が一ハズレを引いてしまっても諦められそうです。それに、「初期不良」や「1年もたずに壊れた」という話はあるものの、「火を吹いて車が燃えた」という話はなさそうでした。

 という訳で、取り付けに踏み切った灯油FFヒーターです。

 

 

 本体の設置

 

f:id:mochikichi-blog:20220324224030j:plain

  取り付けた場所はダブルベッドの下です。この場所を選んだ理由は、①取付スペースに余裕があった。②バッテリーとポンプの間に位置するため、ケーブルやホースを短くできる。③トレーラー全体に温風が届く位置に吹出口を設置できる。といったところでした。

 また、本体から吹出口へのダクトに小さな穴を開けておき、ヒーターから送られる温風が少しだけ漏れるようにしておきました。その結果、ベッドのマットがホカホカに温まるというおまけも付いてきました!これ、かなり快適です。

 

f:id:mochikichi-blog:20220324224013j:plain

 ちなみに、本体の取り付ける場所の床には、吸気管、排気管、燃料ホースを通すための穴を開けなければいけません。これが一番大変な作業(勇気のいる作業)になるかと思います。

 ちなみに、「穴」の周辺は雨対策のために、ペンキをたっぷりと塗っておきました。

 

 吹出口の設置

 

f:id:mochikichi-blog:20220324224023j:plain

 吹出口は室内の通路へ真っ直ぐと風を送り込める位置に設置しました。

 また、吹き出し口の取り付けには直径75mmの穴をあける必要があります。そんなに大きな穴を道具は持ち合わせがなかった…のですが、トレーラー仲間から「自在錐」をお借りすることができ、スパッと切り取ることができました。

 

 燃料タンクの設置

 

f:id:mochikichi-blog:20220324224020j:plain 

 FFヒーターのセットに10Lのタンクが付属していましたが、設置に困る形でした。そのため、5Lのタンクを別途購入しました。

 ホースを接続するための金具(?)は付属していましたが、ネジをしっかりと締めても燃料漏れをしてしまうことがあるようです。そのために、ゴムパッキンも含めて金具とタンク本体は接着剤で固めてしまいました。これにより、燃料漏れはしていません。

 また、「一晩使っても消費燃料は1L程度」という話だったのでタンクの容量は5Lもあれば十分かと思いましたが、これは少し失敗でした。というのも、スキーの時のように2泊して昼間も点けっぱなしという使い方だと、5Lでは微妙に足りないんです。おまけにホースの接続部を見ればわかるように、燃料の残量が2cm程度になるとホースにエアー入ってしまいます。もう少し大きなタンクの方が良かったかな…。

 

 燃料ポンプの設置

 

f:id:mochikichi-blog:20220324224016j:plain

 これが一番頭を悩ませるところです。

 燃料タンクからヒーター本体へ燃料(灯油)を送り込むポンプなんですが、かなり音が出るんです。「カチッ、カチッ、カチッ」という金属を叩きつけるような音です。室内の温度を上げる時は1秒に2〜3回くらい、温度が安定している時でも1秒に1回くらいでしょうか。かなり短い間隔で鳴り続けるので、気になりだすとすごく耳障りです。

 そのため、この「ポンプ音」の対策も、トレーラー仲間からアドバイスをもらい施行してみました。

 ポンプの位置:出来るだけ遠くに設置した方が、室内に届く音は小さくなります。よって、トレーラーの場合はAフレームの中、連結器になるべく近いところがベストポジションのようです。この場所に設置する場合、付属している燃料ホースでは長さが足りなくなります。そのため延長ホースを購入する必要があるのですが、それも中国から送られてくるため到着まで3週間程かかります。ですので、本体と一緒に注文しておいた方がいいです。

 ポンプの固定:ワッシャーの代わりにゴムを挟み、Aフレームに伝わる音を吸収してくれるようにしてみました。

 雨対策:Aフレームカバーの下に設置することで多少の雨はしのげると思いますが、ポンプは専用ケースに入れてみました。そして、ケース内に入り込んだ水を落とすため、ケースの下側に6mmの穴を開けておきました。水が自然に落ちるためには最低6mmの大きさが必要らしいです。また、電気配線に雨がかかるとショートや感電の心配があるので、配線の接続部は接着剤で固めておきました。

 燃料ホースの保護:ポンプで発生した音には、燃料(灯油)自体を通って伝わって来る音もあるそうです。そのため、燃料ホースがフレームに直接触らないようにしておくことも音対策として有効なようです。私はエアコンの配管に使う「エアロフレックス」という筒状のスポンジを使ってみました。内径6mmのものを選んだら、燃料ホースはスルスルと通すことが出来ました。

※海上自衛隊の方から聞いたことのある話ですが、潜水艦同士がすれ違うと相手の艦内を歩いている足音も聞こえるらしいです。それくらい、液体は音を伝えるそうです。

 

 マフラーと排気ダクトの設置

 

f:id:mochikichi-blog:20220324224033j:plain

  マフラーは中央下部に水抜きの穴があるので水平に固定する必要があります。

 また、ヒーター燃焼時は排気管も熱を持つので人が触ってしまうと危険だし、車検の関係もあるので車幅より外に出ないようにする必要があります。ちなみに、余分な排気管は鉄ノコで簡単に切ることが出来ました。また、セットには排気管が1本しか入っていないため、マフラーから先の排気管は別に注文する必要があります。

 カットした排気管の先端は鋭利になってしまうので処理が必要になりますが、私はベバストのキャップを別途購入して付けてみました。FFヒーターのセットが12000円なのに、このキャップが800円。すごく高く感じましたが…。ちなみに、キャップはボルトとナットで固定しましたが、キャップに穴を空けようとしたらメチャクチャ固くてドリルの歯を折りました。真似される方はお気を付けください!

 それと、たったひと冬(3ヶ月)だけでこんなに錆びてしまうのかと驚きました。マフラーや排気管も消耗品と割り切って予備を用意しておき、定期的な交換が必要かもしれません…。

 

 コントローラーの設置

 

f:id:mochikichi-blog:20220324224040j:plain

 子どもがいたずらをしないよう、見えないところに設定したかったのですが…コントローラーには温度センサーが内蔵されています。ですので、棚やロッカーの中への設置は適していません。結果、止む終えなくセンターダイネットの背もたれの辺りに置くことにしました。

 また、自動温度設定にするためには、初期設定からモードを切り替える必要があります。そのための手法はたくさんの方がブログやYou Tubeにアップして下さっているので、ここでの説明は割愛します。

 

 中華製灯油FFヒーターのメリットとデメリット

 

【メリット】

 ①温かい:とにかく温かいです。そして、スイッチを入れてから車内が温まるまでの時間も早いです。

 ②コスパ最高:一晩点けていても灯油の消費量は1L程度とのこと。実際、2泊のスキーで滞在中は点けっぱなしにしていても5〜6Lくらいの消費量でした。プロパンガスに比べるとランニングコストは三分の一以下かな、と思います。

 

【デメリット】

 ①ポンプがうるさい:可能な限りの「ポンプの音対策」はしましたが、やっぱり聞こえます。温度を上げている時は送風音が大きいのでポンプの音は聞こえてこないのですが、設定温度に達して送風音が小さくなると今度はポンプの音が目立つようになります。まぁ、しゃべったり食べたりしている時はほとんど気にならないですけどね。ただ、寝る時だけは気になってしまいます。また、ポンプの音はかなり遠くまで響きますので、混雑しているキャンプ場での使用は迷惑かな、と思いました。

 ②故障が多い(?):ネットで皆さんの記事を読むと、コントローラーやポンプの故障があるみたいです。交換品を注文をしても中国からの発送になるので、到着までは3週間くらいかかります。コントローラーとポンプはスペアを用意しておいた方がいいかな、と思っているところです。

 

 取付け作業の注意点

 

 注意するべきことはいくつかありますが、 「木工と電気配線に関係するいくつかの工具」と「床に穴をあける勇気」があれば大丈夫です。ブログやYou Tubeに情報は溢れているのでしっかりと下調べも出来ます!

 ちなみに、私が特に大事だと思った注意点としては…

 ①電源ケーブルを太くする:このヒーターは着火時に10A以上の電流を必要とするものの、付属しているコネクターはコードが細くて電圧降下をおこし、電圧不足によって着火出来ないケースがあるそうです。そのため、コネクターから出ているケーブルは10cm程度のところでカットし、バッテリーから引いてきた3.5sqのケーブルにギボシ端子で接続しました。結果、一度も着火不良は起こしていません。

 ②排気管は下向きに:排気管内に結露が溜まり、結果として排気管を塞いでしまい鎮火してしまう事例が多いようです。そのため、ヒーター本体から排出口まで結露が流れ落ちるように排気管は常に下に向くよう固定する必要があります。また、マフラーの中央部には結露を落とすための穴がありますので、マフラーは水平に取り付けた方がいいです。スキー場で車中泊をした時、朝になるとマフラーの真下には「逆さ氷柱」が出現していましたので、発生する結露の量は溜まるとかなりの量になりそうです。

 

 色々と心配はありますが、費用対効果が絶大です!私の中では、ソーラーパネルと同じくらい「付けて良かった!」装備になりました!

 そんなこんなで、中華製FFヒーター(灯油)の紹介でした!

 

にほんブログ村 アウトドアブログ キャンピングカーへ
にほんブログ村