田代島・網地島へ遊びに行って来ました!
田代島は石巻市中心部から船に乗ること30~40分のところに浮かぶ人口80人程の小さな島です(2015年現在・Wikipediaより)。この島の別名は「猫の島」。その昔からこの島の猫は「大量の守護神」として大切にされてきた歴史があり、今でも島内には猫がたくさんいるそうです。
「それはそれは、子ども達が喜びそう!」ということで、今回の旅の目的地が宮城と福島になった理由の一つが、この田代島だったのでした。
猫ちゃんと出会いを求めて田代島へ!
田代島へ向かう「網地島ライン」の港は石巻市街地に2ヶ所あります。旧北上川を遡った街の中心部にある「中央発着場」と、川の河口にある門脇港です。門脇港には無料駐車場があるとのことだったのでまずはそちらに向かったのですが、今日は高波で閉鎖とのこと。なので、中央発着場に向かうよう案内されました。
心配した駐車場ですが、中央発着場の近くには有料駐車場がたくさんあって、400円/日で停めることができました。
お盆最後の土曜日ということもあって船内はかなりの混雑ぶり。普段は荷物置き場になっているだろうデッキにもゴザが敷かれており、そこになんとか場所を取ることができました。
この船、小さいながらも「フェリー」なんです。このゴザを敷いているところが、車両デッキなんですよ!
実はこの航路、昨日と一昨日は台風10号の影響で欠航していました。なので、今日は3日ぶりの出航です。予定通り田代島へ渡れることになったのはありがたいのですが、「かなりの揺れが予想されます。」とのこと。出港と同時にエチケット袋が配付されたのでした。
どうなるやら…子ども達は大丈夫かな?
ところで、離岸する様子を眺めていた長女が面白いことを聞いてきました。
長女:「船にもガソリン入れるの?」
パパ:「入れるよ。ガガガガってエンジンの音がするでしょ。船も車と同じでガソリンを入れてエンジンを回しているから動くんだよ。」
長女:「どうやって、入れるの?」
パパ:「???」
どうやら長女の疑問というのは、「船は道路を走れないのに、どうやってガソリンスタンドに行くんだろう?」ということだったようです。
子どもって、おもしろいことを考えますね!
旧北上川の河口から大海原に出ると、総トン数113tのマーメイドⅡは面白いくらいにもて遊ばれ始めました。
「これはただ事でない!」
と、子ども達は瞬時に感じ取ったようです。そそくさと眠りに就いていました。賢いね!(笑)
決して船が得意ではないパパにとっても、田代島まで40分間は厳しい時間となりました。「早く着いてくれ…」とひたすら空を眺めていたのでした。
さてさて、田代島の南側にある仁斗田港に無事到着!
なんとか、エチケット袋のお世話にはならないで済みました。(笑)
船を降りたら、早速お出迎えをしてくれました。
この島を訪れる観光客はほとんどの人が猫ちゃん目当てなので、シャッターの嵐です。まるでアイドルのようでした!
さてさて、早速、島巡り開始です!
う~ン!
本当に猫の島なんだな!
こっちにも、
こっちにも!
どこ猫もとても人懐っこいです。
それだけ、愛されて暮らしているんですね。
こちらが集落への入り口。
ちなみ、3.11の時は正面の建物まで津波が来たそうです…。
そう、石巻の港もそうでしたが、田代島の港もとてもきれいでした。それは、あの震災で大きな被害を受け、復興事業の中で再建されたからです。その「新しさ」が逆に痛々しく伝わってくるのでした。
東日本震災の後、南三陸町へボランティアに行った時に見た光景がよみがえってきました。子ども達が小学校高学年くらいになったら、勉強を兼ねて子ども達を三陸に連れて行こうと考えています。
あっちにもこっちにも猫ちゃん達。子ども達は大喜び。
しかしながら、地元の方とお話した中では、「暑くてみんな隠れちゃってるわよ。」とのこと。
そう、今日の最高気温は34℃。半端ない暑さなんです。
島の中のメインストリートを奥へ奥へ。
3.11からの復興のために「猫」を看板に掲げたという田代島。
島内には、観光客を楽しませてくれる見どころがたくさんありました。
そんな中、私達は
集落を抜けてぐいぐいと山の中を進み、
「島のえき」にやってきました!
こちらは、元中学校の校舎を利用して作られた休憩施設。
島のオリジナルのグッズや猫をテーマにしたグッズ、島でとれた海産物の販売、食事の提供もしていますが、「ご持参のお弁当等を食べる場所としても遠慮なくご利用ください。」というオープンな施設です。
集落を歩いていた時に話をした地元の方が、「“島のえき”に行ってみなさい。あそこなら、たくさんいるハズよ!」
と教えてくれたので来てみたのですが、確かにたくさんいました。
しかも、
こんなに小さな子猫まで。これまた子ども達は大喜びでした。
この後は、店内でお土産を眺めたがら涼ませてもらい、アイスを買って子ども達を励まし、港へ戻ることにしました。
とにかく暑いんです。抱っこは勘弁!なんとか自力で歩いてもらわねば!
帰路もこんな感じでくつろいでいる猫ちゃん達に癒されながら、
無事に港へ戻ることができたのでした。
田代島、楽しかったよっ!
網地島へ渡り海水浴を満喫!
さて、少し急ぎ足で残念だったのですが、船は一日に3便しかないので仕方ありません。
石巻からやって来た「第二便」に乗り込み、お隣の網地島を目指します。
ところで、なぜ網地島に向かうことにしたのかと言いますと…
石巻の中央発着所に到着した時、チケット売り場に並んでいる人の多くが浮き輪やホップアップテント、クーラーボックス等を持った「海水浴客」だったんです。
「田代島って、そういうところだったの?」
「猫」のことしか考えていなかったパパはビックリ。そして、すぐに調べました。そしたら、田代島のお隣に浮かぶ網地島には東北有数の透明度を誇る海水浴場があるということがわかったんです。
「そうだったのか!」
そして、すぐに船の時刻表と睨めっこ。
「行ける!」
という判断に至り、午前中は田代島で猫と遊んで、午後は網地島で海水浴というスケジュールに急遽変更としたのでした。島で海水浴なんて全く考えていなかったので、棚から牡丹餅って感じでした。
田代島から網地島への乗船時間は18分。運賃は340円/大人です。
電車に乗るような感覚ですね。
そして、船を降りるとすぐ目の前が、その砂浜です。
ありがたいことに、浮き輪は海の家でレンタルすることができました!
日よけのために持ってきたラッシュガードがここで大活躍!水着はないけれど、着替えはあるので、パンツのままでよし!ということにしました。
さて、行くぞ!
気持ち、いいぃ~!
遠浅の穏やかな海でした。
水温の方もずっと入っていられる適温で、「これぞ海水浴!」って感じでした。
水着を持ってきていなかったパパは足を浸けていただけでしたけどね…それでも、メッチャ気持ちよかったです。
そして何より、子ども達の笑顔が見られて大満足なパパでした。
時間にして、2時間程度の水遊びでしたが満喫できました。
それにしても、この海水浴場は港の目の前という立地がいいですね。このような小さな島だと車を持っていく訳にいきませんので、せっかく来ても移動する足に困ってしまいます。石巻のチケット売り場に並んでいた方々が、見るからに「海水浴客」であった理由がよくわかりました。
海水浴場の並びに無料で使える更衣室と水シャワーが用意されていたので、利用させていただきました。
本当に遊びやすい海水浴場でした。
まだ少し後ろ髪を引かれる感じはするけれど、帰路につくことにします。
出航の30分前に船乗り場へ。
実は、最終便にするなら、もう1時間半遊んでいくことができるんです。では、なぜ1本前の船に乗ることにしたのかといいますと…。
「定員になった際は、乗船をお断りさせていただきます。」
というアナウンスがあったんです。例えそれが最終便であってもです。もちろん、予約はできません。えぇ~!そんな…恐ろしいこと言わないで下さいよ。と思ってしまいますが、「定員」というのは法律の話ですから仕方ないようです。けれど、船に乗れないからお泊りといっても、着替えなんか持ってきていません。そして、今日はお盆最後の土曜日。そう、往路の船は大混雑でした。
という訳で安全パイをとった訳です。
往路の船は、今年就航したばかりの高速船“シーキャット”でした。
それまでの船より石巻~田代島の所要時間を10分も短縮させたそうです。
心配をよそに船内はガラガラ。最終便は混雑したのでしょうか?それとも、土曜日だから、島に泊まる人も多かったのかな?
拍子抜けしてしてしまいましたが、ゆったりと座席に座れたのでこれで一安心です。そして、ガンガンに効いたエアコンが気持ちいぃ~!
朝と比べて、海は随分と穏やかになっていました。
気持ち悪くなるような(宙に浮かぶような)揺れを感じることはほとんどありませんでした。
石巻中央発着場に無事帰港。なんだかこの港に懐かしさを感じてしまいました。
一日に二つも島に行ってしまったことに加え、二つの島での遊び方が全く異なっていたからかもしれません。実際にはほんの6時間程度の旅だったんですけどね。(笑)
いやぁ~、楽しかった!
長い一日が終わりました
さて、トレーラーが待ってくれている泉ヶ岳に帰りますか。石巻から1時間ちょっとの道のりです。
写真で見るとキレイな夕日ですが、我々にとっては「これでもかっ!」ってくらいに焼き付けてくる太陽でした。
とにかく、暑い一日だった…。
宿に戻りました。
土曜日ということもあって、今日も“満車”です!
お風呂で汗を流し、夕ご飯。
そうそう、石巻からの帰り道、「道の駅・上品の郷」に寄って、地産品をゲットしてきました。
イカの塩辛、たらこ、笹かまetc…。
酒のつまみ系が大好きな長女はイカの塩辛をご飯にのせて食べてました。不思議な5歳児です。まだまだおこちゃまな次女とパパは、たらこをたくさんのせましたよぉ~!
そんなこんなの、「宮城・福島の旅」の滑り出しでした。
(つづく)
備忘録
8月17日(土)
RVパーク・スパ泉ヶ岳6:40→石巻市中央発着所9:15~田代島~網地島14:20~石巻市15:30→15:55道の駅・上品の郷16:25→RVパーク・スパ泉ヶ岳
本日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし142km=142km
この旅での走行距離:牽引あり467km+牽引なし142km=609kmv