親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーであっちへこっちへ!

2021.12 しまなみ海道の旅(3日目) 【 大久野島 〜 ウサギと遊んだ一日 〜 】

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 今日は大久野島へ遊びに行って来ます。

 大久野島は「二つの顔を持った島」とも言えるのではないでしょうか?

 一つ目は「ウサギの島」としての大久野島。一周4km程度の小さな島に野生のウサギが900羽も生息していて、「ウサギに会える島」として有名です。コロナ前は外国人観光客もかなり訪れていたようです。

 そして二つ目は、「毒ガスの島」としての大久野島。太平洋戦争中、この島には毒ガス工場が作られていました。毒ガスを作っていることは機密にされていたので、この島は地図からも消されていました。そんな、歴史を持つ大久野島には現在、毒ガス資料館が建てられており、戦争の歴史を学ぶことが出来る島でもあります。

 長女は小学1年生、次女は幼稚園年長です。戦争と平和についてもそろそろ教えていかなければいけません。そんなことも考え、今日は瀬戸内海に浮かぶ小島・大久野島を目指すことにしたのでした。

 

 

 本日も強風なり

 

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 今日も強い西風が吹いています。

フェリーは動いているのかな?

 心配になりフェリー会社に電話をしてみると、「運行予定」とのことでした。フェリーですから、そこまで小さな船ではないハズ。揺れが心配ではありましたが、ここまで来たのですから、行ってみることにしました。

 

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  9:05の船に乗ることにして、朝は少し早めに朝食を摂りました。そして、8:15には生口島のRVパークを出発です。

 大久野島への船乗り場はあの橋を渡った先の大三島にあります。

 

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  全長1480mの多田羅橋を渡って大三島へ。

 多々羅橋は完成時は世界最長の斜張橋だったとか。塔・桁・橋脚などの形をはじめとして、様々な景観上の検討を行い、洗練された美しさを追求してデザインされた橋なんだそうです。「橋の美術館」とも言われる「しまなみ海道」の中でも、その美しさは代表的な存在かもしれません。

 

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 大三島に渡って少し走れば、盛港に到着です。

 

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  駐車場の片隅に立っている待合室で切符を購入。大三島〜大久野島は15分程度の距離ですから、フェリー代はそれほど高いものではありません。360円/大人でした。

 ちなみに、車は港の駐車場に無料で置かせてもらえます。というのも、大久野島は歩いて周れる小さな島ですし、それ以前に車は走行禁止なんです。

 「じゃあ、なぜフェリーなの?」って話ですが、この船は本州の忠海〜瀬戸内海の大三島を結んでいるもので、その船が航路の途中にある大久野島を経由しているからなんです。

 

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  さてさて、折り返し忠海行きになるフェリーが到着しました。

 乗り降りが終わると、船はすぐ出港です。 

 

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 さすが瀬戸内海です。これだけの風が吹いていても船はほとんど揺れませんでした。

 ただ、甲板に出るのは流石に怖くて(寒くて)船内で過ごしました。

 

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 我が家の5人を入れても、船内にいる乗客は全部で9人。

 四国側から行く人は少ないのかな?

 

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  数え切れない程の島が点在している瀬戸内海なので、最初はどれが大久野島なのかわかりませんでした。が、どうやらあの島のようです。

 後で知ったことですが、島に立っている鉄塔は本土〜大久野島〜大三島を結ぶ送電線を支えているもので、その高さは226m。なんと、日本で一番高い送電鉄塔なんだとか。下を大きな船が通るため、それだけの高いところに設置されたそうです。

どうやって、電線を設置したんだろう?

 

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  15分の船旅はあっという間です。

 大久野島に到着しました。

 

 ウサギさん、いっぱい!

 

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  船を降りると早速…

 

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  ウサギさん達がお出迎え!

 

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  長女と次女が大喜びなのは期待通り。そして、長男も嬉しそうに奇声を発して近づいていました。(ウサギさん、脅かしてごめんなさい…)

 

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 我が家は、ウサギを飼っていたことがあるので、この子達をみると彼のことを思い出さずにはいられません。

 とても懐かしい気持ちにさせられました。

 

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 大久野島に来ても風が強烈でしたが、常に西から吹く風でした。なので、島の東側にいると風は弱く、これならなんとか楽しめそうです。

 

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 休暇村やビジターセンターが建つ島の西側に向かって歩きました。

 道端にはどこにもウサギがいて、楽しいったらありません。

 

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 人を見つけると、すぐに足元に寄ってきます。餌をくれないと、すぐに行ってしまうんですけどね。(笑)

 我が家はママが用意周到に人参とキャベツを用意してくれていました。

 

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 たっぷりと、ウサギとの時間を楽しみました!

 

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 これはなかなか面白い模型でした。目の前の海の中の様子が模型で表現されています。

 魚は実寸台で作られており、それを見て触ってわかるというのは、なかなかわかりやすいです。

 

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 こちらは「うさぎの耳」の形をした集音器。海や船の音が聞こえたら面白そうでしたが、長女いわく、

人の声がたくさん聞こえたよ。

 とのことでした。ちょうど休暇村のチェックアウト時間に重なっていたようで、周りには結構、人がいたんです…そうか、残念。

 

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 さて、島の東部にあるフェリー乗り場から、島の南西部にある島の中心部までやって来ました。

 ちなみに、フェリー乗り場と休暇村の間には無料のシャトルバスが走っており、宿泊者でなくても利用可能です。しかし、歩いても大した距離ではありません。

 当初の予定では、島の中央部にある展望台までハイキングを楽しむつもりだったのですが、そちらの道は土砂崩れで立入禁止になっているとのこと…残念でした。

 

 戦争の記録と青い海

 

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 こちらが、島の中心である休暇村大久野島です。

 売店をのぞきに、ちょっとだけお邪魔させてもらいました。

 

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 こちらは、休暇村の前に広がる広場。その向こうはビーチです。

 とっても和やかな風景で癒やされましたが、ここがまさに毒ガス工場が建てられていた場所なんです。だから、こんなにきれいな更地になっている訳ですね…。

 

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 さて、例の毒ガス資料館に入ってみることにしました。

 館内は撮影禁止だったので写真は撮れませんでしたが、生々しい記録が展示されており、たくさんのことを学び、そして考えさせられました。

 

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 こちらは、資料館の横に少しだけ展示されていた史料です。

 この島で作られた毒ガスは陶磁器製の容器に詰めて保管されていたそうです。化学変化で成分が代わってしまうため、金属製は使われなかったとか。う〜ん…危険物を入れるというのに、蓋は密閉できたのだろうか?ぶつけたり落としたりした時に割れてしまうリスクはどうなんだろうか?素人ながらに疑問が浮かびました。

 

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 こんな風景を眺めていると、ここで戦争で使うための毒ガスが作られていたなんて、とても信じられません。

 戦争の惨禍が再び起こりませんように…。

 

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 もう少しゆっくりしたいところだったのですが、やっぱり寒くて寒くて…。滞在時間はまだ3時間程なのですが、帰りの船に乗ることにしました。

 船の待ち時間はまたウサギとの時間を楽しみました。

 

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 ちなみに、こちらは船乗り場の近くにある「発電所後」です。当時は、ディーゼル発電機がここに設置され、工場に電力を供給していたそうです。

 島内には他にも、毒ガス貯蔵庫や日清戦争時に作られた砲台跡、火薬庫跡なども点在しているようで、気候がよければもっとゆっくりと回りたいところでした。

 

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 子ども達に毒ガスの話はまだ難しかったようですが、「ウサギの島」としての思い出は強く残ったようです。

うさぎの島、また行きたい。

 と言っていました。

 年齢が上がれば、また同じところに来ても学ぶことがあるでしょう。また来れるといいね。

 

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 さてさて、帰りの船が来たよぉ〜!

 

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 冷たい風が吹き付けているというのに、二人は甲板で15分の航海を楽しんでいました。

 この海を見ながら、どんなことを考えていたのかな?

 

 寒かったけど、楽しい一日でした!

 

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  さて、大三島に戻りまして、港から車を走らせること10分程。「多々羅しまなみドーム」にやって来ました。

 ここは、今治市営の温泉があるんです。お風呂に入ってからRVパークに戻ることにしました。

 

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  この時、相変わらず強い風が吹いて極寒だったのですが、なんと雪が舞っていました。

瀬戸内で雪!?

 空は青空なので、おそらく日本海側から飛ばされて来たのでしょう。そう、今日の日本上空には数年ぶりの強い寒気が流れ込んでいて、日本海側には大雪警報が出ているんです。寒いハズです。

 

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  さてさて、お風呂で身体を温めて、生口島のRVパークに戻ってきました。

 

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  雪が舞う程の寒さだというのに、子ども達は砂浜をお散歩。

 写真に写っている次女は正面を向いているというのに、風で流される髪の毛で顔が全く見えていません…。

 

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早くトレーラーに戻ろうよ。

 って、何度も言っているのに子ども達は楽しそう。

 

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  海の荒れ方は昨日よりひどいかもしれません。

 いつになったら、収まってくれるんだろう…?

 

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 しかし、トレーラーに戻ってしまえば、そこは平穏な世界でした。

 少し早い時間だけど、ビールを開けちゃいました!

 

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 一丁前に寝転びながら本を眺める長男。すでに彼は本好きになったようです。

 というのも、うちの奥さんは1日1冊以上の本を読む程の本好き。それを見て育った長女と次女も本は大好き。「やること(勉強)しなさい!」と怒られても、部屋の隅に隠れて本を読んでいる程です。

 そんなねーちゃん達を見ているからでしょうか?長男はまだ1歳半にして、自分で本棚から絵本を取り出して読んで(見て)いることがしばしばあります。上下逆さまになっていることも多いんだけどね…(笑)。

 

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 夕ご飯です。今日は豚汁と、ごぼうサラダ。

 いただきまぁ〜す!

 

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 あとパパは今日も頂きものの珍しいビール。(長女が飲んでる訳ではありません!)

 

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 そして、食後はゲーム大会が開催されました。

 これ、「CATAN」というボードゲーム。無人島を舞台に、拠点となる開拓地(家)を建ててそこから島全体を開拓していくという内容。世界のボードゲームの中で2000万個以上の販売数を誇る超大ヒットゲームなんだそうです。

 これ、なぜかサンタさんが置いていってくれました。誰にくれたプレゼントなんだろう?家族全員へかな?とりあえず(!?)、みんなで遊んでみることにしました。

 これがこれが、ルールがかなり難しい。そして、1ゲームするのに2時間くらいかかります。しかしね、覚えちゃうんですね。子ども達は。すごい。

 初日の今日、パパはビリでした…。ちゃんと作戦を考えてできるようにしなきゃ(笑)。

 

 ウサギさんとの再会

 

 余談なのですが、大久野島からの帰りにこんなハプニングがありました。

 

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 休暇村に立ち寄った歳、長女は売店で見つけたウサギのぬいぐるみがどうしても気に入ってしまい、お小遣いをはたいて購入しました。今回の旅行で使えるお小遣いのほとんどを使い切ることになってしまうのでかなり悩んだのですが、思い切って買うことに決めました。買ってからというもの、嬉しくて嬉しくて仕方ない様子で肌身離さず抱きかかえていました。

 それが、船を降りる際に確認したらぬいぐるみがなくなっていたんです。船員さんにもお願いし一緒に探してもらったのですが、見つかりませんでした。乗船中はずっと甲板に出ていたので、おそらく海に落としてしまったのではないかと思います…。

 船を降りた時、彼女は泣きませんでした。けれど、相当辛かったんだと思います。その後は、思い出す度にこらえながらも涙を流していました。その姿を見ていると、パパもママも辛くて…。

 そしてパパとママは考えまして、その日の夜、大久野島の休暇村にメールをしてみました。ぬいぐるみが一緒に写っている写真を添付し、「これと同じものを送って頂くことはできますか。代金と送料は銀行振込で支払います。」というお願いをしてみました。

 すると、翌朝には返事を頂くことができました。「お気持ちお察しいたします。画像を拝見させていただき、同じぬいぐるみの在庫がございましたので、出来るだけ早くお送りできるよう手配いたします。」という、とてもご丁寧なものでした。その後、代金の支払い方や受け取り方について何度かメールでやり取りをしましたが、とても迅速に丁寧な対応をして頂け、結果、翌日には滞在中のキャンプ場でぬいぐるみを受け取ることができたんです。

 長女の喜び方といったら、それは予想以上のものでした。そして、照れ屋の長女が「パパ、ありがとう。」とちゃんと聞こえる声で言ってくれました。

 よかったです…悲しい気持ちを引きずりながら旅行を続けることにならずに済んで。

 そして、ママも上手く長女を慰めてくれました。

あのウサギさんは「大久野島のお友達と一緒がいい!」って海を泳いで帰っちゃったんだよ。だけど、○ーちゃん(長女)と一緒にキャンプをしたいっていうウサギさんもいたから、送ってくれたんだって。

  ママもありがとね。

 そして、休暇村大久野島の担当者様、本当にありがとうございました!

 

 備忘録

 

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RVパーク瀬戸田サンセットビーチ8:15→8:40盛港9:05→(フェリー)9:20大久野島12:15→(フェリー)→12:30盛港12:40→12:50多々羅しまなみドーム(温泉)14:00→14:15RVパーク瀬戸田サンセットビーチ

 

本日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし37km=37km

この旅での走行距離:牽引あり957km+牽引なし37km=994km

 

 

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