2週間に及んだ『2020.10 九州の旅』。後半はトレーラーのトラブルによりまさかの展開を迎えましたが、とりあえず家族には何事もなく、そして子ども達は旅行を楽しんでくれ、そして帰路につくことになりました。
計画では再び陸路で3日かけて神奈川を目指すつもりでしたが、トレーラーがないとなると途中での宿泊場所に困ってしまいます。家族5人が荷物満載のデリカD:5で眠るのは、ちと厳しい。そんな訳で、鹿児島→大阪はフェリーを使うことにしました。タイミングよく、「GoToトラベル」が使えることがわかり、自走しても船に乗っても金額はほとんどかわらなそうです。その点はラッキーでした。
さて、パパはトレーラーを鹿児島に置いて帰ることに後ろ髪を引かれながら、子ども達はフェリーに乗れることにウキウキしながら、5日間を過ごした鹿児島を後にしたのでした。
キャンピングトレーラーAVIVA472PK ~ しばらくお別れ ~
5日ぶりのデリカD:5+AVIVA472PKの連結姿です。積めるだけの荷物をデリカD:5に移し、そしてキャンパー鹿児島を出発しました。
本当に本当にお世話になりました。トレーラーの故障には参りましたが、いいショップ・いいスタッフに出会え、悪いことばかりではありませんでした。鹿児島は本当にいいところです。鹿児島が大好きになりました!
トレーラーを預かってくれる整備工場までは10分もかからない距離です。
キャンパー鹿児島のスタッフさんが2台の車で私達をサンドイッチして誘導してくれました。本当に感謝です!
時速20km/h程度で冷や汗をかきながらの運転でしたが、無事に整備工場に到着。
ここで、AVIVA472PKとはしばしお別れです。必ず迎えに来るからね!
あまりにも辛くて涙がこぼれそうになってしまったパパでした。
さて、鹿児島最後の思い出作りにまたまたやって来ました。
「天文館むじゃき本店」です。
なんだかんだ、子ども達はこれが一番の思い出かな?(笑)
トレーラーを引き取りに来た時は、また食べようね!
錦江湾を回り込んで志布志を目指しました。
鹿児島にいるとどこにいても桜島を目にします。まさに鹿児島のシンボルですね。
また来るよぉ~!
志布志→大阪 ~ フェリーさんふらわあ ~
鹿児島市内から“した道”で2時間。志布志港に到着しました。目の前に、今日乗る「さんふらわあ」が停泊していました。デカい船だな。
しかしねぇ…まさかね、ここから船に乗って帰ることになるとはね。乗り物はなんでも好きなパパは、船も大好き。なので、あんなに大きな船に乗れるのは嬉しい話なんだけど、やっぱり複雑です…。
船乗り場まで来ると、改めて船の大きさにビックリ。「さんふらわあ」を目の前にして、子ども達も大興奮でした。
ちなみに、気になる料金ですが、「GoToトラベル」の威力(!?)を見せつけられました。
我が家の場合、赤ちゃんがいるので夜泣きや授乳のことを考えると個室は必須です。その結果、「デラックス」という個室の中でも上のランクの部屋を取ることになったのですが…デリカD:5の運賃を含めても34000円でした。しかも、6000円分の地域共通クーポンが付いてきます。つまり、船代は28000円なり。
ちなみに、鹿児島→大阪は900kmあります。自走するとなると単純計算で高速代(深夜割引)13000円+軽油代8000円=21000円程かかりますから、いやはや…これはかなりお得です。




さて、乗るぞぉ~!
部屋に入って、子ども達ははしゃぎ!
早速、こんなクッキーを見つけてさらに大喜び。(笑)
いやぁ~!立派な部屋だな。
これまで、フェリーにはかなり乗ってきましたが、2等の“雑魚寝”が当たり前だったパパにとっては、カルチャーショックです。
ところで、これまでに乗ったことのある航路はいくつくらいあるのか思い出しながら数えてみました。
・東日本海フェリー(稚内~礼文島,礼文島~利尻島,利尻島~稚内)
・羽幌沿海フェリー(羽幌~焼尻島,焼尻島~天売島~,天売島~羽幌)
・近海郵船(東京~釧路)
・東日本フェリー(青森~函館,大洗~室蘭)
・新日本海フェリー(新潟~小樽)
・佐渡汽船(新潟~佐渡島,直江津~佐渡島)
・東京湾フェリー(久里浜~金谷)
・東海汽船(東京~神津島)
・小笠原汽船(東京~父島)
・伊豆諸島開発(父島~母島)
・オーシャン東九フェリー(東京~徳島)
・マリンエキスプレス(川崎~日向,川崎~宮崎)
・伊勢湾フェリー(伊良湖~鳥羽)
・南海フェリー(和歌山~徳島)
・名門大洋フェリー(大阪~新門司)
・関西汽船(大阪~別府)
・JR西日本宮島フェリー(宮島口~宮島)
・宇和島運輸フェリー(八幡浜~臼杵,八幡浜~別府)
・九商フェリー(島原~熊本)
・桜島フェリー(桜島~鹿児島)
・マルエーフェリー(鹿児島~沖永良部島)
・安栄観光(石垣島~西表島)
・サンスターライン(大阪~釜山)
・アラスカマリンハイウェイ(スキャグウェイ~プリンスルパート)<アメリカ~カナダ>
・バハフェリー(ラパス~マサトラン)<メキシコ>
・船会社不明(グラナダ~オメペテ島,オメペテ島~サンカルロス)<ニカラグア>
・船会社不明(プカルパ~イキトス)<ペルー>
※会社名は乗船当時のもの
高校時代は自転車で、大学時代は自転車・バイク・車で国内外をうろちょろしていたのでフェリーはよく使ってたんです。けれど、こう書いてみると結構乗っていたんだなぁ。
出航まではまだ時間がありましたが、夕ご飯を食べることにしました。出航後、揺れてしまったら食事どころじゃなくなりますからね。
ところで、「GoToトラベル」の地域共通クーポンは船内の売店・レストランでも使えます。なので、せっかくならレストランで食事をしたいところでしたが…赤ちゃん連れでレストランは疲れるんです…。という訳で、我が家は夕食を持参し、クーポンは売店にてお土産に使うことにしたのでした。
ちなみに、クーポンは到着地である大阪と隣接している兵庫・京都・奈良・和歌山でしか使えません。そして、私達は下船後はすぐに高速に乗って神奈川を目指してしまうので、やっぱりクーポンは船内の売店で使ってしまうのが得策だと思いました。
いやはや、本当に快適。トレーラーが故障したからこんな船に乗ることになった訳で、やっぱりパパの心境は複雑でしたが…。
ちなみに、この船・「さんふらわきりしま」 は1年前(2018年9月)に就航したばかりの新造船でした。だから余計にキレイだった訳です。
君はまだ2か月しか人生をやっていないのに、本当に色々な経験を積んだね。(笑)
君たちもだけどね!
まだ幼稚園児なんだよねぇ…二人とも。
17:55 船は定刻にドラムを鳴り響かせ、そして静かに九州の地を離れました。
感慨無量です。
また、来るぞ!九州!
明日は10月最後の週末。ということで、ハローウィンパーティーを開くことになりました。室内を100均グッズで装飾し、そしてお菓子を広げて!
この後は大浴場に入ったり、売店でお土産を過ごしたりして船旅を楽しんだのですが…都井岬を回り込んだ頃、出航して1時間も経ったかという頃に船は前後に揺れ始め、これがこれが壁につかまっていないと歩けない程の揺れになってしまいました。そうだよね…新門司~大阪航路は瀬戸内海を通るけど、志布志~大阪航路は太平洋を通っていくからね。
そんな訳で、車酔いをしやすい長女は真っ先にダウン。そして、パパも2本目のビールを開ける気にはなれず、早めの就寝となってしまったのでした。
そうなんです!どんなにいい部屋をとっていたって、揺れてしまったら終わりなんです。これは、船旅の宿命ですね。
さてさて、そんなこんなで波乱万丈だった九州の旅もいよいよ終盤です。
(つづく)
<備忘録>
10月30日(金)
キャンパー鹿児島10:10→整備工場→11:30天文館むじゃき12:20→14:50スーパー(買い出し)15:30→GS(給油)→15:40志布志港→フェリーさんふらわあ
本日の走行距離:牽引あり4km+牽引なし116km=120km
この旅での走行距離:牽引あり1791km+487km=2278km
(つづく)