結論として、トレーラーは鹿児島で修理をしてもらうことにしました。そして、私達家族は明日には鹿児島を出発して帰路につくことにしました。まさか、よりによって九州の最南端であり、神奈川から1400kmも離れた鹿児島にトレーラーを置いて帰ることになるとは考えもしませんでしたよ…。けれど、とりあえず方向性が定まったことで一安心。ホッと胸をなでおろしたパパでした。
そんな訳で今日は鹿児島で過ごす最後の日になります。これまで毎日どこかへ出掛けてはいたものの、いつ電話が来てどんな話になるのかドキドキしっぱなしだったから、「心ここにあらず」状態でした。今日は、少し心を落ち着かせて鹿児島を楽しめそうです。
さて、今日、目指したのは「鹿児島市平川動物公園」です。
鹿児島市平川動物公園
朝ごはんはレトルトカレーで。
今後のスケジュールについて目途がついたので、一気に食材の整理も開始です。(笑)
鹿児島市の郊外に位置する「平川動物公園」は市の中心部から小一時間のところに位置しています。
実は、先日訪れた「鹿児島水族館」でセット割引券が売られていたんですよねぇ…その時はまさかこんなに長く鹿児島に滞在することになるとは思っていなかったので、セット券は購入していませんでした。なんか複雑な心境です。
ゲートを入るとそこはサファリゾーン。いきなりキリンがお出迎えしてくれました。
キリンやサイ、シマウマの奥に桜島。いい絵になっていますねぇ~。
どうです?
キリンさんと桜島のコラボ。
「公園」というくらいだから、それほど規模の大きくない動物園なのかと思ったら大間違いでした。いやはや、本格的な動物園です。
ところで、動物園の動物って寝ている子ばかりな気がしません?それがそれが、ここの動物はとても活発的に動き回っている印象を受けました。気候がいいからかな?そう、10月も終わりだというのに半袖シャツ1枚でも十分な気温なんです。さすが南国・鹿児島。
動いている動物を見られるのはやっぱり楽しいですね。
こちらのライオンさんは寝ていましたが…
ん?
おぉー!
彼は富士サファリパークから来たんですか!ご近所じゃないですかぁ~!
こちらの動物園も子ども達の「学習」を意識して様々な工夫をしてくれていました。
こんな風に掲示してくれていると、小学生も高学年くらいになれば自分で理解できるでしょうし、我が家の場合は大人が子どもに説明する際に助かります。
そして、こんなレプリカも置かれていたので、子ども達は体験的に「ライオンがどんなものをどれだけ食べるのか。」を理解しやすくなっていました。
このバケツを持ち上げた長女は、
こんなに食べるの!?
と、驚いていました。
こいつもリアルでした。
実際にライオンが遊びながらこんな風にしちゃったそうです。
こわいぃ~!
どこに行っても、子ども達に人気な象。
この象を眺めながら休憩できるテーブルがあったのでお昼ご飯にしました。
今日はトレーラーで握ってきたオニギリ+スーパーで買ってきたお惣菜です。
食後は足湯でまったり。
足湯はいいアイディアですね。動物園ってまさに「足が棒になる」くらい歩くから、途中で足を休められるのはとってもいいです。しかも、園内に1か所だけじゃないのがいいさらにいい。
ちなみに、このお湯は園内に沸いている温泉なんだそうです。さすが鹿児島ですね!
しばし、象を眺めがら足を休ませたのでした。
さて、散策を再開。
こちらは、エンドレスで塔の周りを回り続けていたマントヒヒです。激しく走るママのお腹にぶら下がっていたり、肩に乗っていたりする“子マント”が微笑ましかったです。
ちなみに、「マントヒヒ」という名前の由来は「マント」のような毛に覆われた「ヒヒ」というところからきているそうですよ。
そして、これまた子ども達の人気者、コアラです。
いやはや…これまた驚きました。
これまでもコアラを見たことは何度かありましたが、「1日に20時間寝ている」と言われるコアラですから、通常はこのように寝ている姿しか見られませんよね。
けどね、
みんな元気なんですよっ!
ご飯を食べていたり、
友達と遊んでいたり。
(たまたまだったのかな?)
ちなみに、コアラが1日に20時間も寝る理由は、「ユーカリの葉にある毒素を分解するため」だそうです。 けれど、そう聞くと「じゃぁ、なんでわざわざ毒素のあるユーカリの葉しか食べないのよ?」って、聞きたくなってしまいます。
けれど、やっぱりちゃんと理由がありました。
『自然環境が厳しいオーストラリアにおいて、コアラの祖先は餌を求めて木に登り、他の動物が食べないユーカリの葉を常食することで食料を確保し、生き延びることができた。』
とのことです。ちなみに、「日本の動物園はどこでユーカリの葉を手に入れるのだろう?」って思ったら、動物園で10種類以上のユーカリ―の木を栽培し、時期や好みに合わせてコアラに与えているそうです。動物園って、そこまでしているんですね。
へぇ~、そうだったんだぁ~!
ゾウガメって、250年以上も生きたという記録があるらしいです。
250年って…その間に人間は何世代、入れ替わったんだろう?
透明アクリル板の上をコウモリが飛び回っていました。
本当に洞窟の中にいるような雰囲気です。よくできてるなぁ。
長女が何を見つけました!
なに?
カマキリでした。
カマキリを見つけてこんなに興奮するとは…たくましく育ってますな。
さて、見学コースはまだ4分の1程残っているのですが、疲れてしまいました。いやはや、本当に見どころ満載な動物園です。
そんな訳で、最後は園内バスのお世話になることにしました。
こちらのバス『南国白くま号』は今年8月に走り始めたばかりの新車でした。そして、このバスは「セイカ食品(株)」が寄贈してくれたものだとか。太っ腹な会社ですね!
ちなみに、こちらの園内バスの利用は無料ですが、「移動」が目的のバスなので動物の鑑賞などはできません…。
さて、動物園の見学を切り上げ、子ども達の強い要望で動物園に併設されている遊園地にやってきました。
「昭和」の香りがプンプンとしていて、パパとママは懐かしい気持ちになる遊園地でした。乗り物はどれも1回100円です。
やっぱり子ども達は乗りたがるメリーゴーランド。
そして、観覧車。
「どれでも、好きなものに2つ乗っていいよ。」
と、選ばせたのですが、結局二人とも同じものを選んでいました。
観覧車って、結構スリルありますよね…。
風が吹くと本気で怖いです。
上まで登ると鹿児島の街並と桜島が望めました。
雲が出てしまっていますが、晴れていれば右の写真のように錦江湾と桜島が見えるそうです。
そして、ゲートに戻ってきましたぁ~。
いやぁ~、満喫したね。動物園もだけど、「鹿児島」 を満喫したね。
5日間を過ごした鹿児島・最後の夜
今日が5日滞在した鹿児島の最終日です。
最後にまたまた「一本桜温泉センター」で汗を流しました。
いつになるのかな?トレーラーを引き取りにこの街に戻って来れるのは。
感情深くなりながら、この風景を眺めてしまいました。
とりあえず、子ども達は楽しそうだったのが何よりです。公園、水族館、砂節風呂、動物園etc…。どれもいい思い出になったことでしょう。
パパにとっても、鹿児島はこれから先も思い出の地になりそうです。
(つづく)
<備忘録>
10月29日(木)
キャンパー鹿児島9:10→スーパー(買い物)→9:50鹿児島市平川動物公園15:10→15:50一本桜温泉センター17:00→17:20キャンパー鹿児島
本日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし=40km=40km
この旅での走行距離:牽引あり1787km+371km=2158km