親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーであっちへこっちへ!

2025.8 北海道の旅(13日目・前編) 【 根室→釧路 】 〜 霧多布岬で野生のラッコにご対面!? 〜

 今日は根室から釧路を目指します。国道を真っ直ぐと行ってしまえば2時間の距離(と言っても、120kmもあるのですが!?)、我が家はいつも通り寄り道をしながら1日かけて移動します。

 さて、その寄り道先は「霧多布岬」。その名前を聞いただけで魅力を感じてしまう場所ですが、そこには最近、野生のラッコが住み着いているらしい。それを聞いたら行かずにはいられません。

 という訳で、再び太平洋を目指しました!

 

 

 道の駅・スワン44ねむろ

 

 「道の駅・スワン44ねむろ」で迎えた朝です。

 今日も道東らしいどんより空。天気予報によると、この後は雨になるみたいです。どこまでもってくれるかな?

 

 道の駅の建物の裏手に広がるのは、風蓮湖。その看板に「白鳥の」と書かれていますが、その通り風蓮湖は白鳥の越冬地であり、冬の初めから春先にかけてオオハクチョウが飛来するそうです。建物の裏手がガラス張りになっていますが、それは白鳥が飛来した風蓮湖を一望する設計にしているからなんだとか。

 そんな話を聞くと、ますます(何度も書いているけれど…)違う季節の北海道に来てみたいなぁ~、と思ってしまいます。これまで北海道には何度も来ているけれど、夏にしか来た事がないんですよねぇ~。

 

 子ども達、朝っぱらから何をしているのかと思ったら…UNOでした。

 しかし、ビックリしたこと。長男も一人前に自分のカードを持っていました。これまでは、ねーちゃん達の「助手」として仲間に入れてもらっていただけだったのにね。

 成長してますなぁ~。

 

 旧初田牛駅

 

 では、出発!

 そして、出発を祝ってくれたかのように雨が降り出してきました。まぁ、歓迎することにしましょう。だって、今日の目的地は「霧多布岬」。晴れていたら面白くありません!

 

 道道1275線に入ります。(道道って、4桁まであるんだ!?スゲ~!)

 そしたら、路面が急にこんな感じに。そういえば、弟子屈から開陽台を目指した時もずっとこんな凸凹道でした。デリカ単体で走る分には何も気にならない程度のものなのですが、トレーラーを引いていると揺れて揺れて仕方ないんです。トレーラーが壊れちゃうんじゃないかって心配になるくらい。

 ここは諦めて、50kn/h程度でのんびりのんびりと歩みを進めることにしました。

 

 雨が強いので「車窓から」だけの見学になってしまいましたが、こちらが旧初田牛駅(はったうし)です。

 秘境駅として鉄道ファンに人気がありましたが、利用者減少のため2019年3月16日に廃止されてしまいました。確かに、辺りを見渡しても商店はおろか民家も見当たりません…。昨日の東根室駅と同じく、列車が走っていても駅が廃止されるという例が北海道では度々あるようですね。

 しかし、こんな小さな駅でも調べてみると興味をそそるエピソードがみつかります。

・小さな木造の待合所があり、駅ノートが置かれていて旅人同士の交流の場になっていた。

・1970年代には、厚床駅まで通学する中学生のために貨物列車を臨時停車させ、車掌車に乗せて通学させたという特別な運用があった。

 などなど。

 旅先のノートには私も思い出がたくさんあります。宿によく置かれていましたね。旅に関する情報から、その旅に秘める旅人の想いまで。そのノートの役割には「人生相談所」のような要素まで含まれていました。

 そうそう、旅ノートという存在は海外の安宿にもあって旅人の情報交換の場になっていました。その中で「日本人って偉いな」と思うことがあります。外国人が残している書き込みを読むと、「今日の夕日は素晴らしかった。神よ、ありがとう!」みたいな話が多いのですが(私がその程度の英語しか読めないという問題もありますが…)、日本人は見返りなど求めず「役に立つ情報」を惜しみなく書き込みます。「どこどこの国境でいくらの賄賂を要求された」「どこでどんな詐欺にあった」「地元民しか使わない安く乗れるバス」「日本語が通じる病院」とか。

 そう、私は南米のボリビアで親知らずを抜いたのですが、その時も「旅ノート」に残されていた「日本の大学で歯科医師免許を取ったボリビア人の歯医者がいる」という情報を手がかりに病院を見つけ、治療を受けることができたのでした。

 逆に私も役に立ちそうな情報があると丸一日かけてノートに書きこんだこともありました。ちなみに、当然ながらほとんどの日本人は日本語で書き込むので、その情報を活用できるのはほとんどの場合、日本人だけです。別に外国人に嫌がらせをするつもりで日本語を使う人はいないと思いますが、それだけの文章を英語で書ける日本人は少ないですからねぇ~。

 まだまだ「Eメールが普及し始めたばかり」という時期の話です。今の旅人は指一本でいくらでも情報を手に入れられるようになったけれど、その変化と同じように旅の面白さも変化してしまったように思えてなりません。

 

 やばいやばい。「一本のブログは4000字まで」と決めているのに、思い出話を書き始めると筆(じゃなくて、キーボード)が止まりません…。余談はほどほどにして北海道の話に戻ります(笑)。

 さぁ~て、太平洋に再会しました。激しい雨の中、凸凹道を西へ西へと進みます。どこまでもどもまでも、トレーラーにはキツイ道でしたねぇ…。

 

 霧多布岬

 

 霧多布大橋を渡り、霧多布岬に向かいます。おっ!キャンプ場のバンガローが見えてきました!

ん?

 そんな中、地図の中にちょっとした疑問が…。

 

 霧多布岬は「島」なのか!?

 なんと、岬の根本がちょん切れています。「島の定義⇒四方を海に囲まれている」「岬の定義⇒三方を海に囲まれている」。なんと、霧多布岬は正式には「島」という扱いになるようです。しかし、現在は橋でつながれていることで半島と呼ばれているようになったとか。なので、超正式(!?)には、霧多布岬は「島にある岬」というのが正しい理解になるようです。細かいこと言ってすみませんねぇ~。

 

 到着しました!

 幸い、雨はほとんど降っていません。

 

 これぞ、「霧多布」って感じです。普通なら「残念」な天気なのかもしれませんが、今日は全然OKです。

 そうそう、30年前に自転車で来た時もこんな感じだったなぁ~。

 

 その時はそこにあるキャンプ場に泊まりました。そんな思い出の地でもあるので、今回はここで車中泊ができたらと思っていたのですが、昨日は盛りだくさんの一日だったので時間が足りず、ここまで到達できなかったのでした。けれど、とりあえず来られてよかった!

 今回の旅は昔の思い出の地をなぞるようなルートなので、パパは懐かしい話ばかりで楽しくて仕方ありません。

 

 さぁ~て、この先の道を歩いていくと、本当の「霧多布岬」に到達できます。

 雨は霧雨程度なので、行ってみることにしました。

 というのも、

 

 子ども達はこれに興奮してしまって仕方ないんです。

 野生のラッコが見られるなんて、ビックリですよね。水族館でもなかなか見られなくなってしまったというのに…。

 

 海を見下ろしてみる限り、その気配は感じられないのだけど…

 

 行ってみることにしました!

 そしたら…

 

 雨がどんどん強くなってきたぁ~!

 こんな天気なのだから、傘を持ってくるべきでした。しかし、時はすでに遅し…あっという間にビショビショになってしまいました。

 

 しかし、それでも

絶対にラッコを見る!

 というママと根性屋の次女はそのまま前進。

 

 しかし、こちらの二人は一気にトーンダウン。

 実際、「行きたくない」という子どもを無理やり連れていくには、可哀そう過ぎるレベルの雨になってしまいました。

 

 という訳で、霧多布灯台まで来たところで、長女と長男を連れて3人で引き返すことにしました。

 

 デリカに戻り、暖房を全開(8月なのだけど…)。とりあえず服を着替え、冷え切ってしまった体を温めました。

 そして、ママはなかなか帰ってこない。スマホを鳴らしても出ず。段々と心配になってきました。足を滑らせていなければいいんけど…。

 

 そして、土砂降りの雨の中をやっと帰ってきて、見せてくれた写真がこれです。

 先端の霧多布岬まで行ったそうです。

 そして…

 

 ラッコはなかなか見つからず、諦めかけた時…

 

 発見!

 かなり距離があるので、水族館で見るようにハッキリと見られた訳ではありませんが、

あの動きはラッコに間違いない!

 とのこと。次女もかなり興奮していました。

 二人ともなかなかやりますな。

 

 そんなこんなで、無事に今日の目的を達成することができました。よかったよかった。

 さて、天気は相変わらずですが、出発です。この後は釧路市内で買い出しをして、「山花公園オートキャンプ場」にチェックインの予定です!

 

 備忘録

 

 8月7日(木)

 

 道の駅スワン44ねむろ7:30→8:50霧多布岬9:45→11:45買い出し(釧路市内)13:10→13:45山花公園キャンプ場

 

 この日の走行距離:牽引あり153km+牽引なし0km=153km

 この旅での走行距離:牽引あり2146km+牽引なし440km=2586km

 

 

 

 

にほんブログ村 アウトドアブログ キャンピングカーへ
にほんブログ村

 

ブログランキング・にほんブログ村へ