
上士幌町に到着。午後は糠平湖まで足を延ばし、トロッコを楽しむことにしました。このトロッコ、旧士幌線の廃線路に作られたものなのですが、なんと個人で運営されているそうです。すごいな!
そして、その近くにある、幻の橋ともいわれている「タウシュベツ橋梁」。通常、夏から秋にかけては湖底に沈んでしまうという話だったので今回は無理かと思ったら、「見える」とのこと。まさに「棚から牡丹餅」のような話で糠平湖周辺を楽しめた午後の時間になりました。
森のトロッコ鉄道エコレール

上士幌町から車を走らすこと30分。糠平湖の近くにある「上士幌町鉄道資料館」に到着しました。
ここでトロッコに乗れるらしいです。しかし…

こんなに手入れがされた環境の中、きれいなレールが伸びているのに、

どこにもトロッコの姿がない。

鉄道資料館でトロッコのことを訪ねてみました。すると、「昔はやっていたんですが、コロナ禍でお休みになってそのままになってしまっています。」とのこと。あらら…ということは5年も前からやっていなかったんですね。随分と古い情報を掴んでいたようです。
しかしながら、「もう少し先まで行ったところにもトロッコがありますよ。」と、『森のトロッコ鉄道エコレール』を紹介していただきました。なるほど、トロッコが2つあったんですか。
ということで、糠平湖に沿ってさらに車を走らせました。

すごくわかりやすい看板!
そして、懐かしい車!これだけで、テンション、上がっちゃいました。

さて、この駐車場が「森のトロッコ鉄道エコレール」の乗り場。

よかった!営業中です。

こんなにいい天気なのに、雨が降ってきました。
トロッコ、大丈夫か?

こちらが「森のトロッコ鉄道エコレール」。レールもトロッコも全て手作りだそうです。ちょうど団体さんが出て行ったばかりだったので待ち時間があり、せっかくなのでオーナーさんに色々とお話を伺いました。
この地域は昔から林業が盛んで、切り出された木材は川を流して運んでいたそうです。それをもっと効率よくするために士幌線が敷かれたのだとか。旅客ではなく貨物を運ぶために鉄道が敷かれたというのは、北海道らしい話ですね。別海町にあった旧村営軌道が牛乳を運ぶために建設された話と類似しています。そして、士幌線も同様に運搬手段が自動車へ移行したことで役目を終えて廃止されてしまったようです。
このトロッコは、その士幌線の跡地を利用して始められたもの。なんと、歴史は20年にもなるそうです。ちなみに、レールは木製でその上に鉄板をかぶせているとのこと。冬の雪の影響もあり、レールは4〜5年で交換しているのだとか。いやはや…これだけのものを個人で経営されているなんてすごい話です。

レクチャーが始まりました。
レールは往復で500m。自転車のペダルを漕ぐ方式のトロッコで、大人が乗って小学生が漕いでも十分、往復できてしまうそうです。

出発!
なるほど!ペダルを漕いで回るタイヤは枕木の上を走っていくんですね。特性のギヤ比となっているようで、ペダルはとても軽くてスイスイと進んでいきます。

パパが乗って次女が漕いでも余裕でした。

あまり早く進んではもったいないので、スピードを上げたり下げたりして楽しみながら進みました。

前面には気持ちの眺めが広がります。本当に電車(気動車?)の運転士になった気分。
長男は体を前後に揺らし、「漕いで」くれているらしい。かなりテンション上がっていました。

そして、「終点」に到着。ターンテーブルでトロッコを回転させます。
ターンテーブルは出発点にも同じものがあるので、すでに練習済み。ここに係の人はいないので、自分達で作業をする面白さがあります。

停車位置を合わせて、

ターンテーブルのロックを解除。
手作り感満載だけど、本当によくできています。




くるーん、と一回転。
再びターンテーブルのロックをかければ完了です。

帰りは大人が漕ぐことになりました。
子ども達、体力的にはまだまだ漕げるハズだけど、どうやら「お客さん」にもなってみたかったようです。

あっという間のトロッコ体験でした。
楽しかった!

何が一番よかったのかといえば、この手作り感かもしれません。温かなオーナーご夫妻のお人柄がこのトロッコにも表れているようにも感じます。そして、オーナーご夫妻からはトロッコの歴史や士幌線の歩みについても伺うことができ、とても貴重な時間を過ごすことができたのでした。
歴史あるものを活用して営まれているーーそこにも、大きな価値があるのかもしれません。

夕方が近づく時間帯ではありましたが、その後もお客さんが次々と訪れていました。
20年という歴史を重ね、今もなおこうして賑わいを見せている様子に触れたら、なんだか自分のことのように嬉しく感じてしまったのでした。
旧士幌線タウシュベツ川橋梁

さて、「森のトロッコ」から車で5分程。「タウシュベツ川橋梁」を見にやって来ました。
『8~10月は湖底に沈む』ということから「幻の橋」とも呼ばれている橋なのですが、どうやら今年はこの時期でも見えているらしいです。

路肩の駐車スペースから展望台までは200m程。

道路から茂みに伸びる道を歩き始めると、すぐにこんな道と交差をしました。どうやら、これは廃線となってしまった士幌線の線路跡。つまり、先ほどトロッコで走った道の延長線になっているとのこと。

線路跡は自然歩道として整備されているようです。ちなみに、「3の沢橋梁」というのが、「森のトロッコ」の発着場です。
それにしても、このような山の中ですから、線路跡は放っておいたらあっという間に草に覆われてしまうハズです。こんなにきれいな道が維持されているということは、かなり丁寧に手入れがされているということですね。

さて、展望台に向かってズンズンと道を進みます。

見えた!

あれだ!

「幻の橋」と言われている「タウシュベツ川橋梁」です。そこまでの距離は750m少し。なので、小さいけれど、なんとか見ることができます。
タウシュベツ川橋梁は1937年に旧国鉄士幌線の一部として完成したコンクリートアーチ橋。しかし、糠平ダムの完成に伴い線路は付け替えられ、橋は湖に沈むことになってしまいました。つまり、「森のトロッコ」が走っている廃線路はダム工事の際に新しく敷き直された「新線」だったということになります。
そして、この「タウシュベツ川橋梁」は湖の水位の変化で姿を現したり消えたりするため「幻の橋」と呼ばれているのだとか。しかし、劣化が激しく、近いうちに崩れてしまうのではないか、とも言われているそうです。

そんな貴重な姿を見ることができてラッキーです。それも、本来なら「沈んでいる」と言われているこの季節に見ることができたのですから。
しかし、ここでさらに驚いたことが!

よく見てみると、橋のたもとに人がいるんです。車も止まっている。
あそこまで行けるの???
透かさずグーグルマップで確認すると、確かに林道がつながっています。しかし、ストリートビューで見てみると、その林道は入口から少し入ったところにゲートがあってしっかりと閉められている。
どういうこと???
さらに調べると分かりました。
なるほど…。
知らなかったなぁ。次に来た時にはぜひ挑戦してみたいものです。それまで、あの橋が崩れないで残ってくれているといいんだけど…。
道の駅・かみしほろ

上士幌の町に戻ってきました。
道の駅に寄り道です。




道の駅には、士幌線を紹介するコーナーがあり、パパは見入ってしまいました。
左下の写真にある図が、旧士幌線と新士幌線(?)の地図です。「タウシュベツ川橋梁」が湖に沈むことになってしまった理由がよくわかります。

ところで、ここ「道の駅・かみしほろ」って、めちゃくちゃ素晴らしい。
だって、車中泊が公認なんです。ちゃんと車中泊スペースを設けてくれています。あぁ~、全国にこんな道の駅が増えて欲しいものです。

飲食エリアは「東京の渋谷ですか!?」ってくらいオシャレなスペースになっていて(渋谷とは全く縁のない生活を送っていますが…)、思わず休憩することにしました。
みんなで1つずつ好きなパンを買って、着席。

そして、900mlの牛乳をラッパ飲みする人。
いやはや…この牛乳、もちろん上士幌町産の牛乳だったのですが、めちゃくちゃ美味かった!感動さえ覚えてしまいました。大きいサイズで買ってよかった!5人で回し飲みしてたらあっという間になくなってしまったのでした。

そうそう、「タウシュベツ川橋梁」のたもとに行く方法はこちらです。
ネットで探れば、情報はすぐに見つかると思いますよぉ~♪

航空公園に戻りました。
ちなみに、ここのキャンプ場は「オートキャンプ場」ではないので、車はこの駐車場に置いて、テントサイトへはリヤカーで荷物を運ぶ流れになります。しかし、駐車場の周りの芝生エリアもテントサイトとして使っていいらしいです。管理人さんに確認したところ、「イベント時は駐車スペースのラインに沿って停めてもらいますが、それ以外の時期は自由に使ってもらっていいですよ。」とのこと。なので、画像のようにトレーラーを置いてタープを張ってテーブルを出すのもOKとのことでした。そして、利用料金は大人一人500円のみ。ちなみに、ゴミ捨てもできます。ここ、素晴らし過ぎませんか?
いやぁ~、上士幌町、すごいです。到着してから色々と情報を仕入れてみると、今日、訪れた「森のトロッコ」「タウシュベツ川橋梁」以外にもまだまだ訪れたい場所が山のように見つかってしまいました。これは、また来なければいけませんな!

備忘録
8月9日(土)
山花公園キャンプ場9:30→11:25上士幌航空公園キャンプ場13:10→13:40上士幌町鉄道資料館13:50→13:55森のトロッコ鉄道エコレール→タウシュベツ川橋梁展望台→士幌線幌加駅跡15:30→16:45道の駅かみしほろ→ふれあいプラザ浴場(温泉)17:40→17:45キャンプ場
この日の走行距離:牽引あり107km+牽引なし77km=184km
この旅での走行距離:牽引あり2253km+牽引なし622km=2875km