大分県由布市から熊本県阿蘇市までを結ぶ県道11号線は『やまなみハイウェイ』と呼ばれ、国土交通省の『日本風景街道』にも登録されている絶景ルートです。今回の『九州の旅』では絶対に外せないポイントでした。
そして、絶景ルートである『やまなみハイウェイ』には魅力的なキャンプ場がいくつもあります。そんな中、私が絶対に行きたかったのは「久住高原オートビレッジ」でした。こちらも、ビーパールの別冊『ほんとうに気持ちのいいキャンプ場』に紹介されていたキャンプ場で、キャンプ場内にある温泉の写真を見た瞬間、「いつかはここに行くぞ!」って心に決めていたんです!
さてさて、『九州の旅』はいよいよ本番です!
志高湖キャンプ場を出発!
今朝の気温は12℃、どんよりとした空でした。天気予報では「晴れ」とのことだけど、お日様は顔を出してくれるのかな?
子ども達は朝から白鳥にご挨拶。いくら眺めていても飽きないようです。本当に好きなんだなぁ。
今日は移動日なので朝ご飯はササッと済ませて撤収完了。9時に志高湖を後にしました。
湖畔サイトでキャンプができなかったのは心残りだけど、これだけ広い芝生サイトを自由に使えたのだからよかったかな。子どもは遊び放題だったし、いくら騒いでも周りのキャンパーに気を使わなくて済んだしね。
志高湖を出発した後は一路、湯布院へ。
走り始めるとまもなく由布岳の麓を通過しました。
過去に何度かバイクで走ったことのある道だけど、由布岳は何度見ても美しい山です。麓に広がる草原がこれまたいい雰囲気を醸し出していますよね。
あの頂きから眺める九重の山並みは素晴らしいんだろうな。子どもがもう少し大きくなったら、ぜひ登りたい山です。
さて、湯布院の街を目指して高度を下げます!
う~ん!
気持ちのいい眺めだ!
RVパーク湯布院
さて、まず到着したのは、「RVパーク湯布院」です。しかしながら、今日はここにお泊りではありません。
さて、何をしに来たのかといいますと…
このRVパークは全国でも珍しく、時間単位で利用できるRVパークなんです。宿泊はもちろんOKですが、「観光時の駐車場としてもご利用下さい」とのこと。
そして、短時間の利用であっても、流し台やトイレが使えるのはもちろん、電源にもつなげるし、コインランドリー、ダンプステーション(排水の処理)の利用もできます。ゴミ捨てもできます。まさに「目からうろこ」なRVパークですね。
今回の九州の旅では、「行ってみたいキャンプ場」がいくつかありました。そんな中、阿蘇九重エリアでの候補地は今日まで滞在していた「志高湖キャンプ場」と、今日これから向かう「久住高原オートビレッジ」の二つだったんです。
しかしながら問題となったのは、どちらのキャンプ場も「ゴミは持ち帰り」「コインランドリーなし」だったんです。長期の旅の最中、ゴミ捨ては大きな問題です。我が家の場合、赤ちゃんがいるのでオムツゴミが特に問題です。また、子どもが3人もいれば洗濯物の量も半端ありません。すぐに汚して一日に何回も着替えるんで…。
そんな訳で、その二つのキャンプ場をハシゴする際は「どこでゴミを捨て、洗濯をするか?」が大きな課題となりました。
まさか、その途中にこんなに便利なRVパークがあるとはね。 ちなみに、ゴミ捨ては自動販売機でゴミ袋を購入するシステムになっています。なので、短時間の利用でも堂々とゴミを捨てることができます。
洗濯機を回している間にゴミや排水の処理を済ませ、そして、洗濯物を乾燥機に入れた後はトレーラーを切り離し、デリカD:5単体で買い出しに出掛けました。
トレーラーを牽いているとスーパーにも入りづらくて買い物に困るのですが、ここではRVパークのお陰で「ゴミ捨て」「洗濯」のみならず、「買い出し」まで済ませることができてしまいました。
旅に出てスーパーに寄った際、一番面白いのは魚売り場だと思います。自分の地元ではなかなかお目にかかれない魚に出会えたり、同じ魚でも名前が違っていたり。
ちなみに、写真にある30cmはあろうかと思われる魚はアジでした。デカいっ!
無事に買い出しを済ませることもでき、RVパーク湯布院は2時間の滞在で出発することになりました。
「RVパーク代600円+洗濯200円+乾燥200円+ゴミ処理200円=1200円」なり。本当にありがたい施設です。全国にもっと増やして欲しいなぁ。
やまなみハイウェイ
湯布院を出た後は、県道11号線その名も「やまなみハイウェイ」に入りました。私が九州で大好きな道です。
ちなみに、「ハイウェイ」 と名乗っていますが、高速道路ではありません。また、開通当初は有料道路でしたが、1994年より無料となっています。
雲はまだ厚いけれど、飯田高原からは九重の山々を綺麗に拝むことができました。この辺りはせっかく走ってもガスに包まれていることが多いので、心配していたんです。
いやぁ~、感動です!まさか、「家族で!」「トレーラーを牽いて!」ここを走れる日が訪れるなんてね!
奥さんも感動して、たくさんシャッターを切ってくれました。
そして、何度も車を路肩に止めて、デリカD:5+AVIVA472PKの写真を撮ってしまったパパでした。
やまなみハイウェイ最高地点である牧ノ戸峠(1330m)を超えると、眼下には瀬の本高原が広がります。
写真にはうまく映りませんでしたが、高原のその向こうには阿蘇山が堂々とそびえていました。
瀬の本の交差点を左折。大分→熊本→大分と目まぐるしく県境を越えながら、久住高原に向かいました。
ススキと阿蘇山のコントラストが素晴らしぃ~♪
久住高原オートビレッジ
そして、今日の目的地である、「久住高原オートビレッジ」に到着しましたぁ~♪
平日ということもあって、お客さんは3組でした。このキャンプ場で私達が利用したのは、フリーサイトです。
こちらのキャンプ場、区画サイト(電源あり):6000円+税、区画サイト(電源なし):5000円+税、フリーサイト:3500円+税という値段設定になっています。「なぜ、フリーサイトはそんなに安いのよっ?」って、これはかなりの疑問でした。そしたら、「フリーサイトは傾斜がある」という話だったんです。
なので、到着後はまずサイトを見させてもらいました。結果、トレーラーの水平を出すのに問題がないレベルであることを確認し、安価なフリーサイトに決めました。確かに傾斜はあるけれど、これくらいの傾斜はフリーサイトのキャンプ場ならどこにでもありそうなレベルです。
デリカD:5を降りるなり「おもちゃ出してぇ~!」といい、遊び出した二人。
今日は、設営のお手伝いを全くしてくれませんでした…。まぁ、そんな日があってもいいか。
さて、時間が少し遅くなってしまいましたが、お昼ご飯です。
奥さんがサッとご飯を炊いてくれました。
そして、おかずは湯布院のスーパーで見繕ってきたお惣菜です。
けれど、ちゃんと選びました。大分名物「ちくわサラダ」、宮崎名物「チキン南蛮」、熊本名物「鶏天」です。我が家は滅多に外食をしないので、こうやって土地の名物を味わうことにしています。
ちなみに、お米は大分産のものを5kg買いました。今回の旅は「大分米」をエネルギーにして旅を続けていきたいと思います!
目の前には九重連山。
いやぁ、この風景を眺めながら食べるご飯は最高です!
食後はお風呂に入ることにしました。こちらのお風呂、目の前に阿蘇山が横たわっている眺めは絶景です!
というのも、ビーパルの別冊『ほんとうに気持ちのいいキャンプ場』でこのお風呂の写真を見て、「行きたい!」って一目惚れしていたんです。キャンプ場にこんなお風呂があるんです!素晴らしいじゃないですか!しかしねぇ、九州ですからねぇ…。そう簡単に行けるとは思っていませんでしたよ。けど、本当に来れちゃったとはね!
ちなみに、入浴料は600円ですが2回入ることができます。よって、夕方に入っても翌日に朝風呂も楽しめちゃうんです。これはなかなか嬉しいお話。
キャンプ場到着後は晴れていたものの風が強く、タープ設営に苦労する程でした。しかし、陽が沈むのに合わせて風はピタリの収まりました。
ただし、それに合わせて気温はグイグイと下がってきます。さすが、標高800mの高原です。
ストーブでタープの中を温めて、夕食の時間です。
子ども達が楽しみにしていたのは、こちら!
大分産のブリとアジのお刺身です。
そして、お醤油も大分産の「あまくち・さしみ醤油」を用意しました。うちの奥さん、そこまで考えて揃えるとは流石です。
今日は、チャイルドシートを車から取り外してコットの上に置いて赤ちゃんを寝かせてみました。コットは風が通って寒いから、これなら暖かくして過ごせるかな、と思いまして。
そして、今日、このチャイルドシートの画期的な使い方を思いついたんです!
お風呂での着替えの時、ベビーベッドが用意されているお風呂は滅多にありません。しかしそうなると、パパが服を脱いだり着たりする間、赤ちゃんは床に置くしかなくなってしまうんです。それはいくらなんでも可哀そうだし、不衛生です。そこで、このチャイルドシートが活躍しました。こいつには取っ手が付いていてバスケットのように持ち運べるので、お風呂の脱衣所でも使えるのではないかと考えたんです。
結果は大成功!服を脱ぐところから、着るところまで一度も泣かれることはありませんでした!
さて、夜9時を過ぎると気温は10℃まで下がりました。明け方は何度になるんだろう?こやって、移動に合わせて風景や空気の違いを楽しめるのも長期旅行の醍醐味です。
これまで以上に厚着をして布団に潜り込んだ家族5人でした。
<備忘録>
10月19日(月)
志高湖9:00→9:35RVパーク湯布院11:20→12:50久住高原オートビレッジ
本日の走行距離:牽引あり45km+牽引なし2km=47km
この旅での走行距離:牽引あり1192km+牽引なし27km=1219km