高原の朝です。
トレーラーから顔を出してみると、東の空には気持ちのいい雲が広がっていました。そして、懐かしさを感じさせてくれるひんやりとした空気が身体を包んできました。今回の旅で一番の冷え込みです。
秋ですねぇ。そして、季節は着々と冬に向かっているんですね。やっぱり、四季っていいなぁ。
さて、今日は久住高原を出発して、阿蘇山を目指します。お目当ては、草千里ヶ浜のお散歩と噴火口の見学。お天気は味方してくれるかな?
久住高原を出発!
今日も朝からストーブを焚いてテントの中を温めました。
ストーブの温もりもこれまた気持ちいいもんです。
チェックアウト時間ギリギリまでのんびりしたいところですが、予定が詰まっているので、朝食後はすぐに後ろ髪を引かれながら出発準備を進めました。
さて、出発前に車をちょこっと移動させて、撮影タイム。デリカD:5+トレーラー+家族で記念写真をパシャリ。
やっぱり、ここから眺める阿蘇山の姿は絶景です。もうちょっと雲が取れてくれたらよかったけどね…まぁ、十分かな?
噴煙がハッキリと見えています。
今日は、あそこまで行くよぉ~♪
目指すは阿蘇山
「やまなみハイウェイ」の風景は本当に素晴らしい。
一面に広がるススキと阿蘇山を眺めながら、全身で秋を感じながらドライブを楽しむことができました。春は春で、これが一面みどり色の絨毯になって美しいんでしょうね。また季節を変えて来てみたいものです。
さて、阿蘇山を登り始めます。
この道路も昔は有料でしたが、今は無料です。
子ども達は牛を眺め、
パパとママは山を眺め、みんな興奮状態です。
いやぁ、マジで素晴らしい風景です。
眼下に広がる盆地状の部分は火山のカルデラ。そして、その向こうに横たわっているのが外輪山です。
阿蘇山って、どんなにデカい山だったんでしょ?
こちらもススキが全力で広がっていて、秋真っ盛りでした。
さて、デリカD:5のATF油温計と睨めっこをしながら、山道をグイグイと登っていきます。最後の最後の急坂で油温は110℃まで上がってしまいましたが、その後すぐに最高地点に到達。そして、
眼下に草千里ヶ浜が見えましたぁ~♪
パノラマ写真で撮影した、草千里ヶ浜の全貌。
いやはや…本当に素晴らしい眺め!
さて、とりあえず草千里ヶ浜の上にある無料駐車場に止めて展望台まで歩こうかと思ったのですが…とてつもなく強い&冷たい風が吹きつけていました。
赤ちゃんは車を降りることを断念。パパと二人の娘はなんとか歩こうと思ったのですが、風が強すぎて進めず…。
長女は風上に背中を向けてカニ歩きでなんとか歩みを進めていました。(笑)
写真で見るだけならのどかな風景なんですけどねぇ…。
う~ん…こりゃ、とても草千里をお散歩なんてできないかな?
とりあえず、まだ時間には余裕があるので草千里ヶ浜の有料駐車場に入って天候の回復を待つことにしました。
こちらの駐車場の料金は普通車410円/日、マイクロバス820円/日、大型バス1630円/日とのこと。トレーラーを牽いているとどの料金区分になるかドキドキでしたが、「マイクロバス」扱いでOKでした。助かりました。
とりあえず、お昼ご飯です。
メニューは「長崎ちゃんぽん」。
せっかくの九州旅行なので、九州名物で攻めていきます。(笑)
まるで台風の中にいるかのよう。「これは寝台列車ですか?」ってくらいにトレーラーが揺れています。
せかっく訪れた草千里ヶ浜なんだけど…歩けるかなぁ~?
草千里ヶ浜をお散歩
けどね!待った甲斐がありました!
風が収まったんです!これなら、カニ歩きしなくても歩ける!(笑)
行くぞ~♪
いやぁ~、気持ちいい!
なんて素晴らしい眺めだろう!
草千里ヶ浜には、草原を一周する散歩道が整備されています。これを時計回りに歩いてみることにしました。
「一周」ということは刻々と、歩く方角が変わる訳で、これまた刻々と変化する風景にパパはシャッターを切りっぱなしでした。
噴煙を上げる噴火口は目と鼻の先です。
子ども達も嬉しそうに走り回ったり、寝転がったりして服を汚していました。(笑)
最後はあの丘の上まで登っています。
頂上に立ってみると…
うん、素晴らしい!
けど、写真では全然この感動が伝わらない!(笑)
「やまなみハイウェイ」といい、「阿蘇山」といい、一番天気に恵まれて欲しいと思っていたところで、ちゃんと運が味方してくれました。
いやぁ~、良かったよ!
阿蘇山噴火口へ
さて、お次は噴火口を目指します。久住高原から眺めていた阿蘇山の噴煙が、いよいよ目の前に迫ってきました!
ちなみに、草千里ヶ浜から噴火口まで、草原の中を歩く歩道が整備されているそうです。もっと気候のいい時期なら楽しそうですね。
まず到着したのは、阿蘇山上広場駐車場です。ここも有料駐車場ですが、草千里ヶ浜駐車場と共通券になっているので、再度支払いをする必要はありません。
そして、私達がなぜここで再び駐車場に入ったのかといいますと…トレーラーを切り離すためです。
ちょっと、お留守番しててねぇ~!
ここから先、噴火口までは阿蘇山公園道路を走ります。こちらは有料で、普通車は往復800円です。
ちなみに、この道路は車長9m以上の車は通行できず、大型バスも通行不可という道なんです。そのため、トレーラーを牽いて走ることができません。そのことを駐車場の係員さんに相談したら、「駐車場にトレーラーを置いていくぶんには構わないよ。」と言っていただけ、デリカD:5単体で噴火口を目指すことにしたのでした。
ちなみに、この道路に平行して以前はロープウェイが運航されていました。しかし、ロープウェイは2016年4月の熊本地震により多大な被害を受け、2018年10月には解体・撤去されたそうです。
噴火口に到着ぅ~♪
駐車場からは草千里ヶ浜が眼下一面に広がっていました。
2016年10月の爆発的噴火から3年半も立ち入りが禁止されていたという噴火口。再び見学できるようになったのは2018年2月とのことですから、つい最近の話です。阿蘇公園道路の料金所では火山ガスについての説明がきちんとあり、物々しい雰囲気でした。
いやぁ…しかし、これまたすごい風で寒いのなんの。
しかも、詰めの甘いパパは上着をトレーラーに置いてきてしまい、極寒での噴火口見学となってしまいました。
百科事典が大好きな娘達。一時期、火山に興味を持ったので箱根の大涌谷に連れていったことがありました。
今日は、再び「復習」することがでたね!
目の前に広がる地球のパワー。地球が生き物であることを教えてくれます。
そして、2014年の御嶽山噴火を思い出すと、少し恐怖も感じます。
展望台周辺に設置されているシェルターが余計に火山の恐ろしさを伝えてくるのでした。
噴火口から少し降りた所(阿蘇公園道路の途中)が、砂千里ヶ浜になります。こちらは、先ほどの草千里ヶ浜とは打って変わって月面のような世界が広がっているんだとか。
月面のお散歩にも「興味あり」でしたが、なんたって強風で寒いのなんのでとても「お散歩」な気分にはなれません。
赤ちゃん連れなので火山ガスの心配もあるし、噴火口を一目見られたということで早めに撤退することにしたのでした。
さて、再びトレーラーを連結し、阿蘇山を下ります。
ここまで来る時は阿蘇山の北側を登ってきましたが、今度は南側を下っていくことにしました。これで、阿蘇山を北から南へ縦断する形になります。
帰り道も、こんな牧歌的な風景が広がっていました。
そして、ヘアピンカーブが続く個所に入りますと、
眼下一面にカルデラと外輪山が。崖っぷちギリギリに道路が走っているから、まるで空を飛んでいるような気分です。
しかしながら、トレーラーを牽いてますから…ずっと20km/h前後で慎重に慎重に坂道を下っていきました。心配していたのは、長く続く下り坂でトレーラーのブレーキが過熱してしまうことです。しかしながら、そんなスピードだったこともあってかブレーキがキーキーと鳴き(泣き)出すこともなく、最後まで下り切ることができたのでした。よかったよかった。
今日のお宿は「RVパーク高千穂」
下界に戻ってきました!
さて、ここからは国道325号線で高千穂町を目指します。
阿蘇山から1時間半。高千穂町に到着しました。
今夜の宿は「RVパーク高千穂」です。
ここはRVパークでありながら、キャンプ場でもある施設です。まだ開設したばかりで、ピッカピカ。
ここでもまた、水を得た魚のように遊びまくる娘達でした。
RVパークだけど区画があり、芝生もあります。ちょっとしたキャンプ気分にもなれて居心地のいいところでした。(しかしテントを張るとなると…区画は狭いかな?)
屋根のある炊事場や綺麗なトイレも素敵。RVパークとしては少し高めな値段設定(サイト料2000円+入場料大人500円/一人+電源500円)ですが、これだけの設備を快適に使わせてもらえるので納得です。
テントを張ることも可能でしたが、キャンプは満喫してきた後なので車内で過ごすことにしました。これはこれで…やっぱり楽チンでいい面もあります。
食後のまったりタイム。
なんと、赤ちゃんは絵本に興味を持つようになりました。ちゃんと絵を目で追っています。まだ2か月半だというのに…日々、成長してますな。
ママが赤ちゃんの相手をしている間、次女が明日の朝食を準備してくれました。こちらも、こんなことが出来るようになったとはね。
本当に早い!子どもの成長は。
さてさて、高千穂には2泊の予定です。しかしながら、明日は一日雨予報。降水確率は100%とのこと。う~ん…どうしようかな?
ただ、旅が始まって1週間。ずっと突っ走りっぱなしだったから、「やっとのんびりできるかな?」と密に嬉しく思っているパパでもありました。
<備忘録>
10月21日(水)
久住高原オートビレッジ9:30 → 11:00草千里ケ浜駐車場14:00 → 阿蘇山火口駐車場 →14:15中岳火口14:45 → 14:50阿蘇山火口駐車場15:05 → 17:00RVパーク高千穂
本日の走行距離:牽引あり102km+牽引なし4km=105.6km
この度での走行距離:牽引あり1294km+61km=1355km