
スキーの予定がない週末。「神奈川県総合防災センター」へ行ってきました。
聞いたところによると、次女(小4)が社会科の授業で災害について学んだ時、先生から「防災センター」の紹介があったそうです。そして、「それなら、校外学習で行こうよ!」とクラスみんなで提案したものの、「今から計画はできないんです…」と言われてしまったのだとか。おそらく、年間の行事予定は年度初めに立てられていて、いきなり計画はできないんでしょうね。
次女が家でそんな話をしていたので、「それなら家族で行こうか!」ということになって、週末のお出掛け先に決定したのでした。
神奈川県総合防災センター

開館時間に合わせて到着。
駐車場は一番乗りでした。

神奈川県の厚木市にある防災センター。ここでは、地震・風水害・火災などを実際に体験しながら防災について学べる施設です。
県の防災拠点にもなっていて、大規模災害時には物資集積・救援活動・臨時ヘリポートなどの機能を担うのだとか。東日本大震災時には、緊急消防援助隊の中継地にもなったそうです。
そして、平常時は、県民が防災を学べる機能も果たしており、もちろん個人での見学も可能です。そして、嬉しいことに入館無料、体験も全て無料です。

早速、お出迎えをしてくれたのはオート三輪の消防車。時代を感じさせてくれる消防車ですね。このオート三輪消防車には大磯町と記されていました。大磯町は狭い道が多いから余計にこの消防車の存在価値は高かったのかもしれません。
ちなみにオート三輪の最盛期は昭和30年代とのこと。私は子どもの頃に街中を走るオート三輪を見た記憶があります。昭和50年代の話です。当時でもかなり希少だったので、今でもハッキリと記憶に残っています。

消防士の防火衣を着て記念写真。
ちなみに、こういうところで絶対に衣装を着ない長男がこの時は着てくれました(すごく嫌そうだけど)。

そして、同じフロアに並べられているのは、江戸~明治の消防用具の展示。
消防が100年以上も昔から組織されてきたことと、その変遷がわかる展示でした。

防災の対象は火災だけではありません。こちらは、東日本大震災時の津波の高さを記したもの。
9mの津波とか、想像もできないよなぁ…。あれから15年が経とうとしていますが、当時の記憶は全く薄らぐことがありません。そして、次には神奈川に同じような津波が訪れる可能性だってあり得ると思うと、その記憶はいつまでも脳裏に焼き付けておかなければいけないものなんだと思います。

さて、今日は体験ツアーに参加することにしました。
最初は映像で災害について学びます。

そして、最初の体験は地震。揺れに合わせて映像でもその揺れで発生する被害の様子も知ることができます。
それにしても、震度7というのは本当にすごい揺れですね…。当然ながら何かに摑まらずに立っていることはできませんし、「死を感じる」とはまさにこのこと。本当に我が家が我が街がこんな揺れ方をしたらどんなことになってしまうのかと想像するだけで恐ろしいものでした。

お次は暴風の体験。最大で風速30Mの風を体験することができます。
これまたすごいものでした。風上を向いていると息がほとんどできません。後ろを向けばなんとか…息は吸えるといった感じ。怖くてとても外なんか歩けませんね。何が飛んでくるかわらないし、冗談じゃなくて人間だって飛ばされそうです。

こちらは、消化訓練。
映像と音だけなので迫力はいまいちでしたが、ちゃんと画面上の炎に放水しないと火が消えないという精度のある体験でした。

そんな感じで体験は終了。我が家のためだけに案内係の方が付いてくださり、解説をしながら3つの体験を案内してくれたのでした。公営の施設とはいえ、その丁寧さとそれを無料で体験させてくれるというのにはビックリでした。
さて、この後は展示コーナーを周ります。

こちらは、特別企画展で展示されていた阪神淡路大震災のパネル。
この地震が起きた時、私は中学3年生で、その日は高校受験でした。なので、いつもより朝早くから起きていたのでした。確か、神奈川の揺れは震度3程度でした。しかし、地震の直後のテレビニュースでは阪神地区の情報は何も入ってこなかったんですよね…。なので、試験が終わって家に帰ってから見た映像には本当に驚いてしまいました。
この震災は30年前の出来事となり、記憶にはない世代が増えてきたことでしょう。しかし、風化させないためにもこうして知る機会はとても大切だな、と思いました。

備蓄食料のコーナー。災害対策と聞くとまず最初に考えるのはこれかもしれません。職場や我が家に保存してあるものと同じ食料がいくつも並んでいました。
しかし、「備蓄食料の準備より家具の転倒防止対策の方が大事」という話を聞いたことがあります。そう、阪神大震災でも犠牲になられた方の多くが家具の下敷きになってしまったそうです。いくら食料があっても生きていなければ食べられません。地震大国である日本であるからこそ、家の中を今一度見直しておかなければいけませんね。




AED体験コーナーがありました。ということで…毎年、職場で訓練を受けているパパとママが子ども達に向けて実演をしてみることにしました。
毎年必ずやっているので、一通りの流れは頭に入っています。実際に人に対して使ったことはありませんけどね…。

そして、子ども達も体験。これは、今回の体験の中でも一番、実用的であり印象にも残った体験になったかもしれません。
ちなみに、AEDは「止まっている心臓を動かす」と勘違いしている人がいますが、実際には「痙攣(けいれん)をしている心臓を止める」のがその使用目的です。そして、止まった心臓を再び動かすために行うのが心臓マッサージ。なので、AEDとセットで大切になるのが心臓マッサージです。

こちらは、119番の体験コーナー。
「なるほど」思ったのは、今の子ども達は電話で話す経験があまりないんですよね…。「機器の使い方」もそうですが、それよりも「話し方」がわからないような雰囲気でした。

特に公衆電話の使い方はちんぷんかんぷん。というか、パパもかなり忘れていました。ちなみに、公衆電話には赤いボタンが点いているタイプと付いてないタイプがあるんですね。どちらでも119番はお金は入れずにかけることができます。
まぁ、スマホからでも119番はかけられるのでその点はそれほど問題ではないのかもしれませんが、色々な意味で時代の変化を感じてしまったのでした。

そして、最後には今日学んだことの復習です。
どれくらい覚えていたかな?

ところで、意外と知られていない気がするのですが、関東大震災の震源地は神奈川の小田原市です。そう、なので神奈川は地震に対しては特にリスクがある地域と言えます。
しかしながら、それと同じかそれ以上に私が気になっているのは、富士山の噴火です。身の回りでも世間的ににも、噴火を意識した防災対策って話はほとんど聞くことがありません…。神奈川は富士山の東側に位置しているので、噴火をした際の被害は計り知れないものになるハズです。
昨年の冬に長崎・島原を旅行した際に雲仙普賢岳の噴火について学び、その恐ろしさを肌で感じてきました。しかし、関東にいると、噴火を経験したことがある人はほとんどいないので、なかなかその対策が具体的に進まないんだろうな、と思ったのでした。

そんなこんなで、災害について学んだ週末でした。
「天災は忘れた頃にやってくる」
「備えあれば憂いなし」
「百聞は一見にしかず」
AEDの訓練もそうですが、普段から「非常時」を意識して、経験・体験を重ねておくことは本当に大切ですね。防災センターでの体験は本当に貴重なものだと思いました。同じような施設は全国各地にあるようなので、子連れで散歩がてら訪れてみるといいかもしれません。なんせ、無料ですから!
備忘録