
神奈川の自宅を出発してから2週間を過ぎました。やっぱり2週間を超えると「旅をしているな。」という感覚を味わうことができます。そして同時に、こんな楽しい時間がこの先もずっと続くかのような錯覚さえ覚えてしまいます。しかし、そろそろ帰路につかねばなりません。今日は十勝地方を離れ、ここからは少しずつ神奈川へ向けて舵を切っていくことにしました。
さて、その途中の寄り道先は襟裳岬。これまで何度も北海道を訪れてはきましたが、その先端に足跡を残したことはありませんでした。それだけ、「遠いところ」なんですよね。という訳で、初めての訪問地に胸を踊らせてデリカを走らせた一日になりました。
ナウマン公園キャンプ場

ナウマン公園キャンプ場で迎えた朝です。ビックリして目を覚ましました。時計の表示が朝6時を示すのに合わせて、いくつものエンジンがけたたましく音を立て始めたんです。思わずカーテンをめくって外を確認してみると、草刈り機が動きだしていたのでした。
画像にある砂利のエリアがキャンプ場。中央にある小屋が草刈り機の車庫。右手がパークゴルフ場です。そう、ゴルフ場の芝を整備するために、草刈り機が車庫を出発して一気に動き始めたのでした。その後も裏手のゴルフ場を何往復も何周も駆け回っていたので、かなり賑やかな朝でしたねぇ~。




という訳で、ササッと朝食を済ませて、子ども達は公園へ。
うん…確かに公園の芝生もとてもきれいに整備されています。とてもありがたいことなんだけど、ちょっと複雑です…。

出発準備、完了!

「道の駅・忠類」の駐車場までデリカとトレーラーを移動させて、子ども達を回収。
では、出発です!
襟裳岬

広尾町で太平洋に再会。
この先は海岸線を舐めるように進んでいます。

広尾町から襟裳岬までの区間は「黄金道路」と呼ばれています。
その由来はというと…

この道路が建設されたのは、昭和2年から9年にかけて。
この区間は断崖絶壁が続くため、 トンネル造ったり、海岸を埋め立てたり、崖を削ったりする必要があり、当時の技術では極めて難工事になったそうです。そして、建設費用があまりにも膨大になったため、「黄金を敷き詰めるほど金がかかった道路」ということで、黄金道路と呼ばれるようになったのだとか。

「朝日に照らされて黄金のように光る海と並んで走る道路」なんて意味かなぁ、と想像していたのですが、そんな歴史の重みが含められていたんですねぇ~。

いよいよです。
えりも町に入り、集落が見えてきました。

岬に近づくと、これまた「最果て」をイメージさせる風景が広がってきました。

そして、襟裳岬に到着です!意外にも観光客で賑わっていました。
「意外にも」なんて、失礼な言い方ではありますが、襟裳岬は地理的に訪れるのがなかなか大変な場所だと思うんです。なんたって遠い。苫小牧からは180km以上、帯広からも120km以上の距離があります。一般的な旅行者の旅行日数は2,3日でしょうから、限られた時間の中でここを訪れることはなかなか難しいと思うんです。実際、私自身もこれまで北海道には何度も訪れたことがあったものの、襟裳岬は空白地帯になってしまっていました。

さて、駐車場から岬までは遊歩道が伸びています。
歩いてみましょう。

めちゃくちゃいい天気です。
ちなみに、襟裳岬は沖合で暖流と寒流がぶつかる関係で霧が発生しやすく、年間霧日数は108日にもなるそうです。つまり、1年のうち三分の一は霧に覆われているということですね。
そう考えると、今日の訪問はかなりラッキーでした。

ここが襟裳岬!
頭の中に北海道の地図を描きながら今立っている場所をイメージすると、その「先端」のイメージはさらに大きなものになります。
感無量だぁ~!

岬の先端から続く岩礁が真っ直ぐと海の中に吸い込まれています。これは、「北海道の背骨」とも呼ばれる日高山脈が襟裳岬から先も太平洋の中でずっと続いていることを表しています。
日高山脈は、「北米プレート」、「ユーラシアプレート」、「太平洋プレート」が複雑にぶつかる地域で形成された衝突帯の山脈で、1億年以上の時間を要して形成されたそうです。その時間の長さから見れば、今私達が生きてる時間なんてまさに「一瞬」であり、瞬きをする時間にも匹敵しないものでしょう。

そんな偉大な風景を眺めながら、この風景がこの後さらに時間をかけてどのように変化していくのだろうか、そんなことを考えるといろいろな想像が膨らんでしまいます。

さて、遊歩道はさらに先まで続いていました。
行けるところまで行ってみよう!

なんと、この付近にはアザラシが定着しているらしい。
かなり気合を入れて探してみましたが、みつかりませんでした…残念。

それにしても素晴らしい眺め。
晴れているから最高に気持ちいです。霧の中だったら、襟裳岬のイメージは全く異なったものになったんでしょうね。

こんな看板が。
それにしても、岬先端の周辺にも民家があり驚かされました。どんな生活なんだろうなぁ?ここで育った子ども達はどのような育ち方をするんだろうか?色々と興味が沸いてしまいました。

そんなこんなで、思い出の1ページを刻むことができた襟裳岬でした!

さて、出発!
苫小牧方面を目指します。
道の駅・むかわ四季の館

この先もずっと太平洋に沿って進みます。距離は長かったけれど、こんなに気持ちのいい風景が続くのでいくら走っても飽きることなどなく、楽しいドライブでした。
ちなみに、地図上での襟裳岬の位置をイメージしてもらえばわかると思うのですが、午前中に帯広方面から襟裳岬を走った時、午後に襟裳岬から苫小牧方面へ走った時、いずれも太陽の位置は左手になります。そんな訳で、助手席に座っている奥さんは一日中ずっと日差しを浴びることになり、過酷な一日になってしまったようです。そこまでは考えていなかったなぁ…。

今日の宿である「道の駅・むかわ四季の館」に到着しました。
駐車場は車がいっぱい、キャンピングカーがいっぱいでビックリ。というのも、理由があります。

「道の駅・むかわ四季の館」の駐車場は「ホテル四季の風」の駐車場であり、車中泊ができる「湯YOUパーク」にもなっているんです。利用料は無料。
という訳で、ここは公認で車中泊ができる場所なんです。そして、お風呂はホテルの大浴場を日帰り利用できます。素晴らし過ぎる!

こんなところに「ししゃもねこ」。
ん?
ししゃもねこは徳島県で生まれたキャラクターなハズ。なぜ、ここで?って思って、調べてみました。その答えは…
「シシャモは北海道太平洋沿岸の一部でしか獲れない希少な魚。そして、むかわ町は北海道の中でも特にシシャモの産地。そのことから、『むかわ町=シシャモの本場 → ししゃもねこ』を連想する人が多い“自然発生的なつながり”が生まれた」だそうです。よって、徳島県とむかわ町に公式な関係がある訳ではないのだとか。
ところで、「むかわ」と聞いた時にイメージするのは恐竜です。「むかわ竜」って、聞いたことがあるような???そう、「むかわ竜」は、ここ「むかわ町(旧・穂別町)」で発見された国内最大級の恐竜全身骨格化石とのことでした。
はぁ~、なんだかまだまだ知らないことがたくさんありますなぁ~。

ホテルのお風呂に入り、トレーラーに戻って夕ご飯。

そして、夕食のお供は「パームビール」。これはセイコマートが独自に輸入をしているというベルギーのビールです。ビール好きでありながら、海外のビールには疎いパパでしたが、ママが教えてくれたんで挑戦してみました。
北海道に来て、ベルギーのビールをたしなむ。なかなか不思議な体験でした。
さて、明日は支笏湖を経由して喜茂別へ移動します。喜茂別では友人と一緒のキャンプ。ついに旅のフィナーレです!
備忘録
8月11日(月)
ナウマン公園キャンプ場9:20→11:00襟裳岬12:20→13:40道の駅みついし13:55→14:40道の駅サラブレッドロード新冠15:05→16:05道の駅四季の里
この日の走行距離:牽引あり228km+牽引なし0km=228km
この旅での走行距離:牽引あり2588km+牽引なし657km=3245km
