
今日は弟子屈(てしかが)から標津(しべつ)へと移動します。
天気予報は生憎の雨。しかも大雨。せっかく弟子屈へ来たのだから摩周湖へも寄りたいところでしたが、この天気では行っても何も見えないでしょう⋯。ということで、このまま先へ進むことにしました。
北19号ミルクロード

「道の駅・摩周温泉」で迎えた朝です。昨夜から強い雨がトレーラーの屋根を叩き始めましたが、午前中いっぱいはこんな感じみたいです。
摩周湖は諦めて出発することにします。

最初に目指したのは「北19号ミルクロード」。
でーんと伸びるこの道。この写真を何かで見たことのある人は多いのではないでしょうか。今回は「るるぶ」に載っていた写真と全く同じアングルで狙ってみました。右側に写っている道路標識が目印です。

ブログのトップページに使える写真を撮りたいと意気込んで来たのですが、生憎の天気⋯。
バックが青空ならさらにいい写真になったと思うんだけどなぁ。

ちなみに、ここも30年前に自転車で訪れたことのある思い出の場所です。確かあの時は海沿いを走って知床半島→根室方面へと目指していたのですが、どうしてもこの道を走りたくて内陸側へ寄り近道をしたんです。そして開陽台でキャンプをしました。なので、今回の天気は余計に残念。
そんな昔の思い出と照らし合わせながら写真をバシャバシャと撮りまくっていたのでした。

さて、写真を撮っていたら雨がどんどんと強くなり、完全なる土砂降り状態になってきました。という訳で急いでクルマの中に避難。
ところで、この日この時、釧路市内は統計開始以来1位という激しい雨になっていて、街中の道路が冠水してしまったほか市役所の地下にまで水が入ってしまったそうです。そう考えると、写真がどうこうではなく無事に旅を続けられただけよかったのかもしれません。
標津サーモン科学館

さて、次にやって来たのは標津にある「サーモン科学館」です。
駐車場はご覧の通り、トレーラーでも停め放題でした。

ここはサケやマスといった鮭鱒魚類の生態系をテーマにした科学館。
標津町はサケ漁が盛んな地域であり、その地域性を活かした展示がされています。

鮭って、こうやってみると本当にデカい!こんなのが川を泳いでいたら興奮してしまいますね。
ちなみに、現代の子ども達は「鮭」と聞くと切り身の形で泳いでいると勘違いする子がいるとかいう話を聞いたことがあります。やっぱり何でもこうやって体験を通して知ることって大切ですね。

昨日からの雨で濁ってしまったのかな?このガラスの向こうは標津川と直結している水路になっていて、時期になると鮭が産卵する様子を観察できるそうです。
そう聞いてしまうと、ぜひともその時期に来てみたくなってしまいます。紋別の流氷といい、標津の産卵といい、季節を変えれば北海道の全く違う顔が見られるんでしょうね。いつ来られるかなぁ〜。

こちらはドクターフィッシュ。
子ども達は初めての体験だったようでかなり楽しんでいました。

パパの手は一番人気でたくさんの魚が集まってきていました。
ということは…?

「幻の魚」と言われている、イトウです。
ユーラシア大陸に広く分布しており、日本では北海道だけにいる魚です。過去には青森県でも確認されていたけれど、絶滅したと言われているとか。そして、ここ標津川にもイトウは生息しているものの、それも絶滅寸前といわれているそうです。

イトウは日本最大の淡水魚と言われており、その長さは1m以上に達するとのこと。しかし、成長はとても遅く、成長が良い個体でも年に10cm程度しか大きくならないそうです。成長するまで、オスで4年、メスで6年もかかるとか。
そして寿命はとても長く、中には20年以上生きるものもいるという話にはさらに驚かされました。

こちらはロシアで捕獲されたイトウの実物大レプリカ。その長さは210cm。
こんなのが、川を泳いでいるの???

そんな幻の魚が目の前をこんなにたくさん泳いでいるのだから、これはかなり貴重な体験です。

こちらはチョウザメのコーナー。
そういえば、美深のキャンプ場にもチョウザメ水族館がありましたね。美深町では町の振興事業としてチョウザメの養殖をしているという話でした。

係の方が来て、「チョウザメに指バク」を案内してくれました。
これは、チョウザメの口に手をいれさせてもらうというもの。チョウザメは歯がないので痛くはありません。そして、係の方が呼び寄せてくれた「ボス」と呼ばれる個体は人間の手をかみ慣れていて(!?)、ちゃんと甘咬みしれくれるんだとか。

「チョウザメに指バク体験証明書」を頂いちゃいました。
あとで分かったのですで、この時に案内をしてくれて方はここの館長さんでした。ご丁寧にありがとうございました!

館内にはあちこちに「魚の餌」がガチャガチャで売られていて、子ども達が飛びついていました。子ども達って本当に好きですね。生き物への餌やり。
そして、ここで面白かったのは、

こんな餌のやり方もできるとこ。
筒の中に餌を転がすと、

こんなところから落ちてきます。
餌やりというか、なんか別の遊びみたい…。子ども達はかなり楽しんでいました。

そんな訳で、見学コースを何周回ったのだろうか?というくらい、満喫した「標津サーモン科学館」だったのでした。

こんな体験もできましたね。

最後に周ったのが、展望塔。
眼下に広がる緑の大地の広さは感動的なものでした。

まるで地平線まで広がっているかのような緑の絨毯は、北海道の、そして標津の自然の奥深さを表しているかのよう。
そのスケールの大きなアラスカを思い出させるような光景でした。

長男はトレーラーを見つけて喜んでいましたが…。

ちなみに、ここ「標津サーモン科学館」は日本で最も東にある水族館という、なかなかレアな場所でもあるんだとか。
そして、名称には「科学館」とありますが、展示内容はまさにサケに特化した水族館そのもので、そのギャップも面白い点でした。

最後に今日学んだことの復習。パソコン上で解答するクイズでサーモンについて改めて知識を深めていた子ども達でした。
なんだか、ますます鮭が遡上する季節の標津にやって来てみたくなっちゃいました。

さて、予報通りお昼の時間になって雨は上がりました。
この後はキャンプ場へ移動です。そして、子ども達のお楽しみは「海釣り」。釣れるのかなぁ〜?
(つづく)
備忘録
8月5日(火)
道の駅摩周温泉8:45→開陽台→10:32標津サーモン科学館13:20→13:55しべつ「海の公園」オートキャンプ場
この日の走行距離:牽引あり79km+牽引なし3km=82km
この旅での走行距離:牽引あり1799km+牽引なし440km2239km