親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーを牽いて全力で遊ぶ!

2025.8 北海道の旅(8日目・前半) 〜 博物館網走監獄 〜

 網走の「てんとらんどオートキャンプ場」にて連泊の中日。今日は網走観光です。

 網走といえば、やっぱり…「網走監獄」でしょうか。なぜでしょうね?高倉健さん主演の「網走番外地」がきっかけという話もありますが、私自身、その映画を見たことはありません…けれど、頭の中に「網走=網走刑務所」というイメージが焼き付いてしまっています。

 さて、今日はそれだけ有名(!?)な網走監獄を含め、網走市内をウロウロする一日としました。

 

 

 てんとらんどオートキャンプ場

 

 「てんとらんどオートキャンプ場」で迎えた朝です。

 やっぱりキャンプ場はいいです。何の心配もなく、静かな環境でゆったりと眠ることができました。そして、高規格となれば水回りはキレイだし、シャワーもあるしでストレスフリーで過ごせます。長旅の途上であるからこそ、こんなところで「休息」を取るのも、それはそれで有りだな、と思いました。まぁ、お値段はそこそこしてしまいますけどねぇ…。

 

 今日は次女が朝ご飯を作ってくれました。

嬉しいなぁ〜。

 

 そして、子ども達は朝からキャンプ場を満喫。

 

 ふかふかベッドは気持ちよさそうだけど…

虫に刺されないか?

 

 斜面にあるキャンプ場なので坂だらけなんだけど、子ども達はトイレに行くにも自転車を使うようになっていました。

 そう…今回は「キャンピングカーサイト」を利用したのですが、サイト内にトイレがないんです。「キャンピングカーなんだから自分のトイレ(車内のトイレ)を使いなさい」ということみたいです。しかしねぇ…5人でトレーラーのトイレを使っていたら、1泊でタンクがいっぱいになってしまいます。キャンプ場内にダンプステーションは用意されているのだけど、タンクを抱えて捨てに行ける距離じゃないし、わざわざトレーラーを牽いていくのは大仕事になるし…で、その点だけはこのキャンプ場の悩みどころでした。

 

 博物館網走監獄

 

 さて、今日は朝から活動します。

 やってきたのは、「博物館網走監獄」。キャンプ場から車で5分もあれば着いてしまう距離です。

 

 ママが「道東に行くならぜひ行ってみたい!」と行っていた網走監獄。

 子ども達の目にはどのように写るのでしょうか。

 

 ちなみに、私は約30年ぶりの訪問になります。

1996年 高校2年の夏

 その時の写真がこちら。監獄には入場したと思うのだけど、正直、場内の記憶はほとんどありません。というか、この日を一緒に過ごしたこの少年の印象が強すぎたんです。

 この日、私はサロマ湖の三里浜キャンプ場から網走を目指して走っていました。その途上、道端で休憩している彼を追い越したんです。最初はチャリダー同士の挨拶であるガッツポーズを送って通り過ぎようとしたのですが、彼の顔を見た瞬間に急ブレーキをかけてしまいました。だって、こんな少年ですよ。聞いてみると、「横浜から来て1ヶ月の予定で一人で自転車で北海道を走っている」とのこと。そして、気になる年齢はというと、「小学6年生」とのことでした。

マジか!?

 さすがに、「そうか、頑張れよっ!」と言ってその場を離れる気にはなれず、結局その日は一日一緒に走ることにしました。そして、その流れで一緒に網走監獄を訪れて撮った写真が上の一枚です。

 この日は浜小清水YH(ユースホステル)まで一緒に走り、一緒に泊まりました。夕食後、彼は夏休みの宿題だという「計算ドリル」なるものをやり始めたので、周りの人みんなで「そんなのやらなくていいから!」なんて言って、止めさせましたよ。話を聞くと、親から20万円をもらって、その予算で1ヶ月をやりくりしているとのこと。そして、今日の私みたいに声をかけてくるチャリダーがいて、結局のところ毎日誰かしらと一緒に走っている、なんて話でした。

 いやぁ〜、「小学6年生」が、「1ヶ月間」を、「1人」で、ですよ。今考えても信じられません。そして、彼はすごいことをしていたと思うけれど、今になって考えれば、彼よりももっとすごいのは彼の親だな、と思いました。実際に自分が子どもを持って育てている身になって考えてみれば、自分の子どもにとてもそんなことはさせられません…。

 彼は今、どんな人生を歩んでいるのだろうか…?今でも時々、この「少年」のことを思い出します。

 

 さて、監獄内の見学です。そう、前回訪れた時の記憶が全くないので、見るもの全てが新鮮でした。

 特に驚いたのは、網走刑務所の歴史は北海道開拓の歴史と切り離せないものだということです。

 

 こちらは、受刑者が塀の外で日帰りできない作業をする際、仮眠のために使われた仮設小屋で、「休憩所」と呼ばれていたそうです。

 

 明治24年に行われた札幌と網走を結ぶ中央道路開削工事では、1,200人もの受刑者が投入されました。工事の進捗に合わせてこの「休憩所」は解体・移動が繰り返されたため、「動く監獄」とも呼ばれていたそうです。

 解説によると、厳しい監視と強制労働のあり方は「奴隷」と変わらないもので、その史実に胸が痛みました。

 

 こちらの屋内展示では、当時の過酷な工事の様子が詳しく解説されていました。

 作業にあたる受刑者は逃亡を防ぐため2人1組で足を鎖で結ばれ、さらには重りとしての鉄の玉まで繋がれていました。そのような状態で、手作業で大木を切り倒し道路となる土地を開拓していったというのですから、その過酷さは想像を絶するものでしょう。

 

 もし仮に逃亡に成功したとしても、食料を手に入れられる場所はなく、熊の餌食になるしかなかったそうです。そして、過酷な労働環境で病にかかり、命を落とした受刑者は少なくなかったとか。受刑者とはいえ、現代では到底考えられない扱いです。

 彼らの犠牲の上に、今の「北海道」が造られたという歴史を忘れてはなりません。

 

 こちらは「受刑者が働く喜びを体験し健全な心身を育む」ことを目的として、明治29年に設置された農場。刑務所農場としては日本一の広さを誇るそうです。

 しかしながら、展示内容に少し混乱した部分がありました。というのは、受刑者が北海道開拓の労働力として従事していた時代、農業を通じて受刑者の更生が図られた時代、そして現代と、異なる時代の展示が混在していたからです。しっかりと解説を読み理解していかないと誤解を招いてしまう気がしてしまいました…。

 

 こちらが現在の監獄の部屋。

 忠実に再現されているそうです。

 

 刑務所内での日課から食事の内容まで紹介されていました。

 ところで、ここは北海道の網走ですから明治時代の木造建物では冬場はストーブを炊いていても室内の温度がマイナスだったそうです。「流す涙も凍る」とも言われていたとか。それが、現在は鉄筋コンクリート造りに変わり快適な温度管理がされているそうです。

 

 こちらが明治時代に使われていた監獄の建物。木造の平屋建てで、通路の両側に牢屋が並んでいます。

 この建物には目を見張る工夫が随所にみられました。

 

 その一つがここ。

 建物は5つ官舎から成るのですが、その5つの建物が放射状に並べられており、中央見張所に立つと全ての通路を監視することができるというのです。

 

 そして次に、牢屋の格子です。

 格子は木でできているのですが、その形に特徴があります。

 

 ひし形をしている格子は一方から見ると、部屋の中を覗けるのですが、

 

 反対側から見ると部屋の中を見ることはできません。

 この形を利用することで、部屋と部屋が向かい合って並んでいても、中にいる受刑者はお互いの姿を見ることができないのだとか。

 よく考えましたね。

 

 通路の上に逃走犯がいる!

 「昭和の脱獄王」として知られる、脱獄犯です。「26年間の服役中に4回の脱獄を決行」「手錠に味噌汁を1年間吹きかけ続けて腐食させた」「全身の関節を脱臼させることができ、頭が入るスペースがあれば脱走ができた」「自分を虐待した看守の当番を狙って脱獄し、その看守が処罰を受けるように仕向けて復讐していた」など様々なエピソードがあるようです。

 それを聞くとなかなか興味深いものはありますが、彼が刑務所にいるからには被害者がいる訳で、それらの話を武勇伝にしてしまうのはいかがなものか、という気がしなくもありません…。

 

 刑務所内の浴場の様子。あぁ、ここだけは以前にも見た記憶があります。やっぱり、30年前に来た時にもちゃんと場内に入っていたようです。やはり、かなりインパクトを受ける光景ですよね…。

 15人単位で脱衣から着衣までが15分。一槽入浴3分、洗体3分、二槽入浴3分が号令によって進められるそうです。出所前日だけは1人でゆったりと入ることができるのだとか。

 

 そんなこんなでたくさんのことを学び、考えさせられた網走監獄でした。

 それにしても暑かった⋯北海道という土地柄、また刑務所という性格からか冷房はなく、30度超えの中で広大な敷地を歩き回るのはかなりの体力を要するものでした。おまけに、暑さで疲れ切った長男は「抱っこ」だし⋯。

 という訳で、この後は一度キャンプ場に戻りしばし休憩。そして、午後の部に備えることにしました。

 

 (つづく)

 

 備忘録

 

 8月2日(土)

 

 てんとランド8:45→8:55博物館網走監獄11:25→11:35買い出し12:25→12:35キャンプ場14:05→14:10オホーツク流氷館→キャンプ場15:55→16:05オホーツク公園→キャンプ場

 

 本日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし29km=29km

 この旅での走行距離:牽引あり1622km+牽引なし188=1810km

 

 

 

 

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