
今日は旭岳を歩きます。と言っても、山頂を目指すのではなく、ロープウェイで上がった姿見駅の周りを散策することにしました。
なにせ旭岳は北海道の最高峰で、その高さは2291m。コースタイムは登りだけで2時間半とのこと。なので、我が家にはまだ厳しいな⋯と思いまして今回は諦めることにしました。
気になるのはお天気。雲が切れてくれるといいなぁ。
旭岳ハイキング

旭岳へ向かうにあたって悩んだのは、「トレーラーをどうするか」でした。今日はキャンプ場をチェックアウトしてしまうので牽いていかなければなりません。しかし、地図を見るとロープウェイ乗り場まではかなりのクネクネ道を登っていくようです。出来れば牽いて行きたくないな⋯。
そのことをキャンプ場のオーナーに相談したら、下山してくるまでトレーラーはキャンプ場に置かせてもらえることになりました。
ありがとうございます!

朝6時ちょっと過ぎにキャンプ場を出発。大雪山旭岳ロープウェイ駅へと向かいました。
キャンプ場からロープウェイ駅までは車で30分程。やっぱりトレーラーは牽いて来なくてよかったと思える道でした。

ロープウェイ姿見駅付近の天気は曇り、気温は16℃。晴れてくれることを期待しつつも、この涼しさを知ってすでに気分は高まっています。
今年の夏は35℃を超える猛暑が連続してて身体はもうヘトヘト。例え絶景が見られなくても、涼しいというだけで十分に満喫できそうです!

今日、歩こうと思っているのは姿見駅の上をグルっと1周するハイキングコース。
周辺に点在する池を回りながら1時間半ほどで周れるそうです。

ロープウェイは10分毎の運行。まだ時間が早いからか、乗車定員101人というキャビンはガラガラでした。
週末だと並ぶこともあるという話を聞いていたので、ちょっと拍子抜け…。

姿見駅までの高低差500mを所要時間10分で登っていきます。
ガラガラなお陰で前後左右の景色を楽しめ、快適な空の旅(!?)でした。

山頂駅に到着。
気温は16.9℃。
超快適!ってか、ウィンドブレーカーを着てちょうどいいくらいでした。

おっと、こんな情報が。
ハイキングコースにも熊の目撃情報はたくさんあるようです⋯気を引き締めて行かねば。

では、出発!

う〜ん⋯白いなぁ。
この先、どうなるかな?

雲の向こう、雲の向こうに薄っすらと太陽が見えたり見えなかったり。
一喜一憂を繰り返しながら、先へ進みます。

しかし、足元を見てみればこんな風景も。
北海道でのラベンダーの季節は終わりかけていますが、山の上にはまだまだお花畑が広がっていました。

歩き始めて10分ほど。すり鉢池に到着。
「すり鉢」とはよく言ったもの。まさにその通りの姿ですね。

隣に並んでいる鏡池と合わせて夫婦池とも呼ばれています。
なかなか雲は切れないけれど、真っ白という訳ではないのでそれなりに景色を楽しむことは出来ました。雲が流れていく中に突然と姿を表す自然の容姿は神秘的です。

おっ!来た来た!
あれが旭岳かぁ?

見えた、見えたぁ〜!

これだからやっぱり山歩きは楽しい。

さて、ここから少しだけ登りになります。

どこからか熊が出てこないかちょっと心配になってしまうような雰囲気。
ビクビクしながらも前へと進みます。

なんか、遠くからなんか大きな音が聞こえてくる。
なんの音だろう???って思っていたら…これでした!

噴気孔です。
すごいな、大地の息吹。

解説によると、1940年代初頭、この噴気孔周辺で硫黄の採掘が行われていたそうです。マッチや火薬などの原料として使われていたのだとか。
それにしても、ロープウェイはもちろん、麓までのアクセス路だって今のように整備されていた訳じゃなかったと思います。よく、こんなところまで来ていたな…と驚いてしまいました。

これが、当時、硫黄の運搬に使われていた道の跡なんだとか。そして、
『作業道の跡は半世紀以上過ぎた今も残り、気象の厳しい高山帯で一度失われた植生を回復させることの難しさを教えてくれます。』
この説明には胸を打たれました。

噴気孔を背中を向け、次は姿見の池に沿って進みます。

子連れで歩いているととてものんびりなので、足元の花にも目が止まります。
これは「チシマギキョウ」かな?カムチャツカやアラスカなどの高緯度地域、日本では北海道や本州中部地方以北の高山帯に咲く花のようです。

姿見の池より少しだけ上がったところが、ハイキングコースの最高地点。
ここからロープウェイの姿見駅までは周辺景色を見下ろしながらの山歩きになります。

距離にして1.9km、コースタイム1時間半のところを2時間かけて歩きました。

今回のハイキングは我が家にはちょうどいい距離でした。
最後だけ「トイレ」のために早歩きになりましたが、子ども達も十分楽しんでくれたようです。

おっ!
ロープウェイ駅に戻って来たぞぉ〜♪

もうちょっと余韻を楽しんでいこうかな、と思ったのだけど、ちょうど到着したロープウェイから降りてきたお客さんで駅は大賑わい。
ということで、そのまま下ることにしました。

心配していた天気はというと、「まぁまぁ」といった感じだったしょうか。大パノラマを楽しめるという程ではありませんでしたが、北海道らしい山歩きを楽しむことはできました。なんたって涼しかった。
そう、逆に少しでも太陽が姿を見せると、「カァ〜」と暑くなってきましたから、これくらいがちょうどよかったのかもしれません。暑さにやられた美瑛でのサイクリングを思い出すと、余計にそう思います(笑)。
それになんたって、熊さんには合うことがありませんでした。それが何よりかな?
オホーツク海へ! しかし、津波注意報は継続中…

キャンプ場に戻りました。
すぐにトレーラーを連結し、オーナーさんにお礼を伝えて出発です!

そうそう、山を歩いている間にスマホの緊急地震速報が鳴り響いたんです。カムチャツカ半島で大きな地震があったとのこと。そして、すぐに北海道から九州にかけての太平洋側に津波警報・注意報が出されました。
それを受けて、我が家が北海道を旅行中であることを知っている友人がLINEメールを送ってきてくれました。こんなに遠くにいても心配してくれる人がいるなんてありがたいことです。そんな中、山の上にいたのでとりあえず津波の心配はないかな、と胸を撫で下ろしていたのですが…今日の目的地はオホーツク海沿いにある紋別。知床半島より北側なので「注意報」の区域にはなっているものの、大丈夫なものだろうか?
悩みながらも、とりあえずは予定通り車を進めることにしました。

一路、旭川へ。
そう、この道、東川町から旭川まで本当に真っ直ぐなんです。興味を持ってくださった方はぜひグーグル・マップで確認してみてください!

旭川から網走方面へ。街と街が遠く離れ、まるで森を切り開いて作ったかのような光景がどこまでも続きます。道路以外に人工物がないその景色は、かつてアラスカを自転車で旅した時の風景と少し似ていました。
そして、この旅の数日後、「網走監獄」を見学し、この地方の道路が北海道開拓時代の囚人たちによって造られたことを知りました。その事実を知った時はここを走った時の広大な景色が思い出され、複雑な気持ちになったのでした。

そして、丸瀬布から道道でオホーツク海を目指しました。
この辺りも本当に山の中だったなぁ〜。

紋別に到着です。
目的地にしていたのは「紋別市港湾緑地キャンプスペース」。この広大な駐車場は無料で車中泊OK。炊事場まで用意されている公認のP泊地なんです。料金を払えばゴミ処理も可能です。なので、「ここは日本なのか!?」って驚いてしまう程の数のキャンピングカーが集まっていました。
しかし、この駐車場はその名の通り海のすぐ横に位置していました。ネットニュースを確認すると、すでに30cmの津波が到達したとのこと。津波注意報は一向に解除される気配がありません。実際、津波は何度も押し寄せてきます。あるネットニュースの記事には、「警報・注意報の解除は早くても明日の朝になるだろう」と書かれていました。そして、目の前の道を何度も行き交う消防車は、「ただちに高台へ移動してください」と警告を繰り返していました。
もし「逃げろ!」となった時、トレーラーを牽いていたら小回りが効きません。それに、どっちみち不安で寝れないでしょう…。という訳で奥さんと二人でスマホとにらめっこしながら移動先を探すことにしました。手っ取り早く車中泊ができるのは「道の駅」なんだけど、紋別はもちろん、隣町へ行ってもやはり「道の駅」は海沿いにあります。さて、どうする?
「そこまでしなくても大丈夫では…?」という気持ちと「でも、やっぱり心配…」という気持ちがせめぎ合う中、内陸にある滝上町の「道の駅・香りの里たきのうえ」を目指すことにしました。距離にして、33km、時間にして40分ほど走ることになりますが、やはり安全を最優先にすることにしました。

そして、到着。キャンピングカーが他にも一台止まっていました。同じことを考えたのかな?
そんなこんなで、午前中は旭岳を歩いていたとは思えない程、今日は長い一日でした。早朝から山を歩いて、昼間は150kmも車を走らせて、やっと到着した地で津波に悩んで、再び移動したんです。ふぅ〜。
疲れたな。
さて、津波の被害はありませんように。そして、明日には津波警報・注意報が解除されますように…。
備忘録
7月30日(水)
アサヒの丘キャンプ場6:15→6:45大雪山旭岳ロープウェイ →(ハイキング)→大雪山旭岳ロープウェイ9:55→10:40アサヒの丘キャンプ場10:45→14:05紋別市港湾緑地キャンプスペース17:40→18:20道の駅香りの里・たきのうえ
この日の走行距離:牽引あり196km+牽引なし52km=248km
この旅での走行距離:牽引あり1453km+牽引なし142km=1595km
