2024年最後の一日です。
今日は昨日に続いて長崎市内観光の予定ですが、出歩くのは午前中だけ。午後はキャンプ場でゆったりし、お風呂にも入ってすっきりして、そしてゆったりと年越しを楽しむことにしました。
さて、いよいよ2024年も最後です!
グラバースカイロード
昨夜、キャンプ場に戻ってきたのは20時。しかし、今日は7時に出発です!「のんびり」と言いながらも午前中はちょっとだけ頑張ります。
雲が垂れ込んでいることもあってなんだかすごい「早朝」な雰囲気ですが、これでも7時ですよ。さすが、西の果て!
8時前には長崎市内に入りました。
まだ、街は眠りから覚めたばっかり、といった雰囲気です。
今日は「グラバー園」を訪れる予定ですが、風景を楽しみながら歩きたいので「裏側」から入場して、丘を下りながら園内を散策することにしました。
長崎市営松が枝町第二駐車場にデリカを置いて、まずは街を歩きます。
最初にやって来たのは、「グラバースカイロード」。これを使うと、グラバー園の最奥部(最上部)まで登ることができます。
ちなみにこれは「斜行エレベーター」というもので、斜面市街地に住む方の交通手段として設置されているんだとか。「道路」として位置づけられているので観光客でも無料で利用できます。さすが「坂の街・長崎」ですね。
画像ではわかりにくいと思いますが、エレベータのような「箱」に乗って、行き先ボタンを押すと、「箱」は斜面を登っていきます。そして、ボタンを押した「階」に停車して、ドアが開きます。
なので、乗り方としてはエレベータと同じ。
途中の「階」で降りてみました。ちょっと登っただけなのにこの高さ。地元の方は最寄りの「階」で降りて、我が家へと歩いて向かうのですね。
この「グラバースカイロード」の1階は市電・石橋駅の近くでもあるので「乗り継ぎ」も容易。この斜面に家を構えている方にとっては、まさに交通手段の一部にっている訳ですね。
さらに上を目指します。
人の多い時間帯にこんな「乗り降り」をしていたら地元の方の迷惑になってしまいますが、まだ朝早い時間帯だし、今日は「大晦日」ということもあり人が動いている気配は全くありません。なので、何度乗っても貸し切りです。観光地巡りの一貫としてこの乗り物を楽しませて頂いちゃいました。
終点(!?)に到着。グラバースカイロードの最上部です。
昨日、稲佐山の山頂から見た夜景の一部に、今はいる訳です。逆にここからの夜景も穴場スポットになっているとか。
グラバー園
では、グラバー園へ!
入場料は大人1人620ドル!? じゃない、620円です。
なかなかお洒落なチケットですな。
さて、今日は幕末から明治時代にかけての産業革命についてのお勉強です。毎日毎日、学ぶことが多くて頭がパンクしそうですが頑張りましょう!
1858年、江戸幕府はアメリカ、オランダ、ロシア、イギリス、フランスの5カ国と修好通商条約を結び、日本の新たな時代が幕開けをしました。そしてこの時、夢を抱いた外国商人が日本に集まってきました。グラバーさんはその一人です。
これまで、明治維新の中で「外国の技術者が日本に来て日本の近代化に大きく貢献した」という話は聞いてきました。
しかし、そこでいう技術者の「その人」について学ぶ機会はあまりなかったのかなぁ、なんて、今になって思います。
グラバーさんは21歳にてスコットランドから来日し、日本の貿易の発展、日本への最新技術の導入に尽力したのだとか。
来日2年後には「グラバー商会」を立ち上げて、坂本竜馬などに銃や戦艦、機械類を大量に販売。茶、絹、銀や日本各地方の特産を輸出。近代科学技術の分野では、大浦海岸に日本で初めての汽車を走らせる。キリンビールの前身となる「ジャパンブルワリーカンパニー」を設立。など、他にも数え切れない偉業を成し遂げた方だったそうです。ちなみに、キリンビールのシンボルマークである麒麟の髭はグラバーさんの髭がモデルになっているそうですよ!
それにしても…21歳で未知の国へ渡って商売を初めるって、どんな心境だったんでしょうねぇ〜。想像の域を超える話ですよね。
そして、開港都市となった長崎には居留地(外国人が貿易と居住する場所)が生まれ、長崎港を見渡す丘陵地には洋館が立ち並びました。
それが、今に残るグラバー園です。
当時のここから見る長崎港。
画像の中央右側に出島が写っています。
グラバー園はその景色を見下ろしながら、斜面に張り付くように広がっています。
今日は最初に「グラバースカイロード」でその最上部まで上がってきたので、この先は坂道を下りながら、そして長崎港を見下ろしながら園内を散策しました。




長崎港を一望するロケーションが素晴らしいことはもちろん、その中に溶け込む歴史的建造物が並ぶグラバー園は異国を歩いている気分にさせてくれます。
グラバーさんが住んでいた、グラバー邸。
DIY好きなパパとしては、「どんな造りになっているんだろう?」とか、「こんな庭を自分で作れたら楽しいだろうなぁ〜。」そんな目で興味津々に眺めてしまいました。
そんなこんなで、日本の近代化に貢献して下さったグラバーさんについて知見を深めた長崎観光でした。
いやはや、学ぶべきことはたくさんありますね。
さて、グラバー園を出たところにそびえるのは大浦天主堂。
有名な教会ではありますが、隠れキリシタンの歴史については天草で学んできましたので、こちらは正面での記念写真のみ。
そして、この先にはお土産屋さんが並んでいました。
せっかくなので長崎のカステラを購入。色々な種類を味見させてもらった上、切り落としをお安くゲットさせていだきました!
この先は「日本三大ガッカリ」で有名な(!?)オランダ坂へ。
それにしても、「ガッカリ」とはひどい言い方です⋯。というか、何を目当てにここに来てガッカリするのだろう?なんて、疑問を持ってしまいました。
かい
解説によると、かつて長崎の人々は出島に住むオランダ人の影響から、開国後も東洋人以外の人を「オランダさん」と呼び、「オランダさんが通る坂」という意味で居留地の石畳を「オランダ坂」と呼んでいたそうです。
袴や着物が主流だった時代に西洋の文化が急に入ってきた訳です。長崎の町には日本と西洋の文化が入り交じった素敵な光景が広がっていたハズです。そんな様子を当時の日本人の目線から、そして西洋から渡ってきた外国からの方の目線からこの坂を見てみると、色々な面白さが想像されます。
「ガッカリ」なんて、失礼な話だと思うんですけどねぇ〜。
そして、もう一足伸ばして中華街へ。神奈川県民である我が家、そして横浜育ちであるパパとママとしては、中華街には馴染があります。その雰囲気を味わって見たくて、長崎の中華街を訪れてみました。
そして、ここで昼食にしようかとも思ったのですが、大晦日ということで閉まっている店がほとんど⋯。という訳で肉まんだけかじって、今日の長崎観光はおしまいにしたのでした。
キャンプ場にて2024年最後の夕日
さて、買い出しを経てキャンプ場に戻りました。時間は13時半。
お昼ご飯を食べて、あとはのんびりです。
そうそう、年末年始の旅行なので、「どうせ寒いだろう…」と思って今回は焚き火の道具も持ってきませんでした。
それがそれが…この年末は記録的な暖かさ。風もなく、本当に穏やかな気候です。おまけに、海岸には流木がたくさん流れ着いていたので、焚き火台を持ってこなかったことは本当に悔やまれました。
夕方、キャンプ場内のお風呂へ。
こちらのお風呂、めちゃくちゃ素晴らしいです!
なんと、薪ボイラーで沸かしたお湯を湯船に溜めてくれます。
なので、ほんわか薪の香りがするお湯なんです。
浴槽はこちら。なんせ2週間前にオープンしたばかりのキャンプ場だから、全てがピカピカ。
利用料は1グループ3000円。我が家の場合、5人もいますから日帰り風呂に行って全員の入浴代を払ったらそれくらいはかかってしまいます。なので、同料金で貸切り、しかもキャンプ場内。と考えると、かなり嬉しい料金設定です。このお風呂、最高でした!
湯冷めをしたくないので、お風呂の後はトレーラーのベッドでゴロゴロ。(パパだけ)
子ども達は相変わらず元気にキャンプ場を満喫していましたねぇ。
夕方、海岸を散歩してみました。
2024年最後の夕陽です。




これ、 キャンプ場の目の前に広がる景色ですよ!
「心が洗われる」とは、まさにこのこと!?
あぁ〜
解けていくぅ〜!
2024年が終わろうとしています。
思い出いっぱいの2024年が幕を閉じようとしています。
楽しかったよぉ〜♪ありがとう2024年!
大晦日
さて、夕ご飯。
買い出しの際、お節っぽい物を買い集めてみました。
さて、お節といえば…子ども達のお気に入りはやっぱり伊達巻。
そして、せっかく九州に来たのだから、馬刺しも購入。
そして、やっぱり九州だから甘口しょうゆ。
5人もいるとなかなか外食の機会は作れないのですが、奥さんはこうやって地元のスーパーで見つけた食材で食の楽しみを作ってくれます。
食後はお菓子をつまみながらTVを眺めてのんびり。そして、12時まで起きている宣言をしていたと子ども達もやっぱりそこまでは体力が保たずに22時には沈没となったのでした。
さて、2週間に及ぶ旅も折り返し地点を過ぎいよいよ後半戦。元旦の明日は、キャンプ場を移動して佐世保方面へと向かいます!
備忘録
12月31日(火)
KARACO CAMP VILLAGE7:00→7:55長崎市営松が枝町第二駐車場→グラバー園→オランダ坂→中華街→長崎市営松が枝町第二駐車場11:40→12:30(買い出し)13:30→13:40KARACO CAMP VILLAGE
この日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし64km=64km
この旅での走行距離:牽引あり1471km+牽引あり266km=1737km