念願の「鉄道博物館」へ行ってきました!
鉄道好きだった私は幼少の頃から秋葉原にあった「交通博物館」によく通っていました。200系のシミュレーターが楽しみだったことを今でもよく覚えています。今考えると、よくぞ小学生だけで横浜から東京まで遊びに行っていたもんです…(当然ながらスマホも携帯電話もない時代にね)。
さて、交通博物館が秋葉原から大宮へ移転され、名称を「鉄道博物館」としてからというもの、訪れる機会がありませんでした。というのも、「すごく混んでる」と聞いていたので足が遠のいていたのもあります。という訳で、たまたま仕事が休みになった月曜日の今日、長男に幼稚園をサボらせて2人で鉄道博物館へ二人旅をすることにしました!
鉄道博物館
月曜日の朝、東海道線で大宮へ向かいました。
2時間の乗車になるのでグリーン車でリッチな旅を楽しむことに。
長男、初めて乗る「2階建て」に大喜び。 そう、長女も次女もずっと前から
2階建てに乗ってみたい!
って言っていたので、今日のことは随分と羨ましがっていたのでした。
貸切です。
私は東京出張があるとグリーン車を使うことがありますが(もちろん自腹です…)、平塚以西はいつもこんな感じですねぇ〜。そして、藤沢辺りから満席になるイメージです。
平塚を出て相模川を渡ります。
神奈川県西部に住む私としては、この川を渡ると「都会」に入るイメージを持っています。平塚を境目に風景が全く違うんですよねぇ〜。そして、横浜どころか、藤沢でも人が多くて酔っちゃうんです。自分が横浜育ちであることが未だに信じられません。
多摩川を渡り、本当の都会(!?)に入りました。
長男はこれまで本の中でしか見たことがなかった電車を眼の前にして興奮状態。鉄道博物館まで行かなくても、これだけで十分だったかもしれません…(笑)。
そして、大宮に到着しました!
2時間なんてあっという間にでした。電車に乗ることだけを目的に「青春18きっぷで」全国を回っていた頃を懐かしく思い出したパパでした。
そして、ニューシャトルに乗換えて、鉄道博物館駅に到着!
マジか!?
本当に今日は平日ですか!?時間はまだ開場前だというのに大行列。しかも子どもだらけ!?
う〜ん…この時期なので、運動会の代休という子が多いのかもしれませんね。それにしても、凄い混雑ぶりだぞ!
行列で待っている間、足元にはこんなお洒落がタイルを発見しました!
「やまびこ」「あおば」なんてとても懐かしいです。まさに私が電車を乗り回していた時代ですね。ここに来て、長男よりパパが大興奮!
そして、入場!
早速お出迎えしてくれたのは懐かしのEF58形電気機関車でした。まぁ、「懐かしい」と言っても私の時代とはズレています。けれど、Nゲージでよく目にしていた機関車なので懐かしさを感じてしまったのでした。
そんな中、周りの人達はがみんなしてスマホとにらめっこをしています!?そう、館内での体験等は全てスマホの専用アプリで予約なんです。しかもGPSでの位置情報により、館内にいる時しか予約ができないようになっているという精密さ。なのでみんなして、入場と同時に「仕事」をしていたのでした。パパももちろん、ここで一仕事。ミニ運転列車のチケットをゲットしておきました!
さて、まずは車両ステーションへ。
こちらは日本を初めて走った150形蒸気機関車。新橋〜横浜(現在の桜木町)を結んだイギリス製の機関車です。
そして、眼の前に並ぶ懐かしい車両にパパは大興奮!
しかし、どれもパパから見ても「一昔前」の車両達です。長男にはどのように映っているのかな?
20系ブルートレイン「あさかぜ」の車内。
子ども達にとって、「夜行列車」は憧れのようです。長女も次女も、
ベットがある電車に乗ってみたい!
って、よく言っています。しかし、今日においては、夜行列車は庶民が乗れる列車ではなくなってしまいましたね…昔はお金がない人に選ばれる乗り物だったのに。そう考えると、無理してでも今のうちに「サンライズ」に乗せてあげた方がいいかなぁ。
長男が気に入ったのはこれ。
レールを刻む音とともに映像の風景が車窓を流れるんです。本当に列車に乗っているような気分。強いて言えば、振動もあれば最高でしたけどねぇ(笑)。
それにしても、長男はこの一日、何回も何回もこの列車に乗りにきました。う〜ん…「てっぱく」ではなく、電車に乗りに行っていればよかったかな?
EF66形電気機関車。何度みても、やっぱりカッコいい!
横浜で育った私とって、とても馴染みのある機関車です。早朝の横浜駅に行くと、九州方面から夜通し走ってきたブルートレインが続々と到着するので、写真を撮りによく行っていました。相模鉄道の平沼橋駅とか西横浜駅はJR東海道線の線路に並行しているので、子どもでも写真が撮りやすいポイントだったんですよねぇ。
485系交直流電車。
パパにとっては485系はとても馴染みのある車両ですが、ボンネット形は少し時代がズレてしまています。
このシートも私の思い出より一昔前といった感じ。
まだ大して見学していませんが、前を通ったので売店へ。
下調べしたところによると、午後はレジに並ぶくらい混雑するという話だったので、早いうちに買い物を楽しんでおくことにしました。というのも、買うものは決まっていましたからね。
お目当ては靴下。以前、江ノ電靴下の買ってあげたのですが、もうボロボロになってしまったとのこと。なので、今日は新幹線靴下を買ったのでした。
そして、時間はまだ11時半だけどお弁当。お昼時になると、ここのテーブルが混雑するという話だったので少し早めのお昼ご飯にしました。
ここは3階の新幹線ラウンジです。本物の新幹線を目線の高さで見ながらお弁当を広げることができます。「はやぶさ&つばさ」や「はやぶさ&こまち」が通った時は歓声が上がっていました。大人も子どももみんなして新幹線に夢中になっている姿はとても微笑ましいものでした。
長男には売店で新幹線弁当を購入。
700系弁当は名古屋のトンカツや大阪のたこ焼きも入っていて、なかなかよく考えられているな、と関心してしまいました。しかしながら、好き嫌いの激しい長男は食べたいものが少なかったみたい…あまり食べてくれず、パパは超ガッカリでした…。
館内に案内放送が流れたので、在来線を見渡せるデッキへ。なんと、眼の前を「クルーズトレイン四季島」が通過しました!
しかしながら…!?
「四季島」がやって来た時は館内全体から歓声が上がりました。しかし、その直後に歓声は悲鳴に!
なになに???
なんと、「てっぱく」と「四季島」の間を埼京線が通過!
私達はたまたま3階にいたから「四季島」を見下ろせたけれど、1階にいた人はドンピシャのタイミングで埼京線の電車に遮られてしまったようです。
「四季島」の車内でもアナウンスされていたのでしょう。お客さんも車掌さんもみんなして「てっぱく」に向かって手を降ってくれていました。なんだか、ディズニーランドみたいな雰囲気です。
しかし、埼京線の通過時間までは調整できなかったんですね…(笑)。
再び車両ステーションへ。
懐かしの200系。
パパは小学生の頃にスイミングスクールで開催されたスキー教室に参加した際に初めて乗りました。上野駅の地下ホームにて入線してきた200系を見た時、その車両の大きさにビックリしたことをよく覚えています。
これはなんだ?運転席からの展望を楽しめるのかな?
と思ったら、
雪道走行シーンを視聴できるものでした。
雪の中を走る新幹線の姿は迫力ありますね。
これはなかなか珍しい体験でした。
103系の運転台を操作すると、そのハンドル操作に合わせて台車の各部品がどのように動くのか視覚的にわかるもの。
マスコンを回すと車輪が回り始め、ブレーキを引くとブレーキシューが車輪に押し付けられます。長男はどこまでわかっていたか不明ですが、とりあえず運転台のハンドル操作が楽しかったみたいです。何度も列にならんで、この体験を繰り返していました。
お楽しみの時間になりました!1日に2回だけ実施される、C57の転車です。
ちなみに、ここに展示されている135号機は1940年(昭和15年)製造され、1975年(昭和50年)に室蘭本線で引退した時は国鉄最後の蒸気機関車による旅客列車を牽引した機関車だったんだとか。つまり、ここ鉄道博物館には、日本で最初に走った蒸気機関車と最後に走った蒸気機関車が展示されている理由です。
それにしても、昭和50年に引退ということはパパが生まれる4年前まで蒸気機関車が列車を牽いていたんですね。そのことも驚きでした。
細身のボイラーと1,750mmボックス動輪からなるプロモーションのよさから「貴婦人」とも呼ばれているC57形蒸気機関車。その機関車がライトアップされながら転車台にたたずむその姿には本当に美しいものでした。
そして、この転車台で回っている間、大きな汽笛を何度に響き渡らせました。5つも付いているというその汽笛の音色には涙腺を緩ませてしまうほどの魅力があります。「ボォ〜オ!」というあの音色。期待、不安、喜び、怒り、感動。様々な記憶を脳裏から蘇らせます。
ちなみに、ボイラーには火が入っていないので、汽笛の音は蒸気ではなく空気圧によって発生させているそうです。
鉄道ジオラマ、これも楽しみでした。
パパは小学生の頃のお年玉はすべてNゲージに注いでいたので、今でも我が家に保管されています。長距離列車が好きだったことが影響しているのかわかりませんが、線路ばかり集めていた(車両は高くてなかなか買えなかった?)というもあり、持っている車両は2種類だけ。身近な電車でだった「113系東海道線」と、大好きな列車だった「24系北斗星」+「EF81形電気機関車北斗星カラー」だけなんですよねぇ。
ちなみに、家族全員で新型コロナに感染して1週間の監禁生活を送ることになった時、押入れに眠っていたNゲージを30年振りくらいに走らせてみました。特に次女が楽しんでくれたのは意外でしたねぇ。
さて、予約した時間になったので、「ミニ運転列車」にやって来ましたぁ〜!
これは、一周300mのコースにて、長さ2.4m、幅1.2mのミニ列車を自分で運転できるというもの。コースの途中には、カーブによる減速やポイントの速度制限、先行列車による信号の変化などもあり、本格的な運転シーンを楽しめるそうです。
長男に何か体験ものもやらせてあげたくてパパが選んだのがこれでした。やっぱり、「実際に自分で動かす」のが一番楽しいだろうな、と思いました。
残念ながら車両は選べません…。今回割り当てられたのは、「イーストアイ」でした。JR東日本が保有する新幹線専用の検測車。JR東海でいう「ドクターイエロー」ですね。なかなかレアな車両が当たりました。
パパとしてはツーハンドルがいいなぁ、と思っていたので「ラッキー!」でした。
さて、興奮気味の長男。
ハンドルを握り、出発信号を確認。
出発進行!
信号は先行列車に反応して、ちゃんと閉塞運転を促しているので超本格的。
これは楽しいです。
300m(約6分)のコースには駅が3つ。停止位置をちゃんと合わせられるかも腕の見せ所です。
長男は今回の「てっぱく」でこれが一番楽しかったみたいでした。良かった良かった!
E1系MAXを目の前に大喜びの長男。彼はこれまでに見てきた鉄道の本やDVDの中で一番好きな電車がこれなんです。残念ながら、もう現役では走っていないんですよねぇ〜。ここで会えて良かった!(車両の中には入れず、とても残念がっていました…)
しかし、それにしてもデカいですね。普段目にする時はホーム下に隠れてしまっている部分まで見えるからそう感じるのかな?こんな巨体が200km/h以上のスピードで走るんだから凄い話です。
おぉ!これだよこれ!
まさにパパが全国の鉄道を乗り回っていた時代のエースです!
そう、こんなシートでした。
リニューアルされたリクライニングシートはシートピッチが広くなって快適にはなったのだけど、運が悪いと目の前に柱が来てしまって風景を楽しめないこともありました。
「仕事ステーション」にやってきました。眼の前には、「はやぶさ」。(そういえば、実物をみたのは初めてだったかも!?)
ここで長男はここで更にテンションがさらに上がると期待していたのですが…
行かない!
とのこと。
なぜ!?全く理由がわからなかったのですが、建物に入ることを頑なに拒否してきました。眠くなってきてしまったかな…?
ここでは、運転や車掌のみならず、車両、司令、保線、電気等のお仕事を映像や実物を見たり体験したりが出来るので一番楽しめると思ってたんだけどなぁ。まあ、仕方ない。どっちみち、館内全てを観て回るのは無理な話なので、ここは次回にしましょう。
見慣れたところが安心なのか、長男はこの後も再び「車両ステーション」を楽しんだのでした。
そんなこんなで長男と二人で楽しんだ「てっぱく」でした。パパは思い出が詰まった車両にたくさん出会えて感動の連続でした!そして、青春18きっぷや周遊券で日本中の鉄道に乗りまくっていた中学・高校時代を懐かしく思い出した一日でもありました。
ただ、ちょっと疑問だったのは…ここはJR東日本の鉄道博物館なのに、なぜ北斗星が展示されていないんだろう?JR西日本の京都鉄道博物館にはトワイライトエクスプレスが大切に保存されているのになぁ、って、残念に思いました。
駅に向かう途中、こんな看板を発見!鉄道博物館の前に掲示してあったら、興味を持つ子どもはたくさんいるでしょうね。
さて、うちの長男はどんな人生を歩むのだろうか?まぁ、彼の人生ですから、子どもに親がどうこういうつもりは全くありません。ただ、たくさんの選択枠の中から自分の生き方を自分で決められるよう、今はいろんな経験をさせておいてあげたな、と思うパパでした。