秋の山歩き。家族5人で山梨県の大菩薩嶺へ行ってきました!
神奈川に住んでいるので山歩きというと丹沢に足が向きがちです。丹沢山地の中でもそれぞれの山に特徴があるのでどこを登っても楽しめるのですが、やはり風景は似たようなものがあります。そこで、今回は違った風景を求めて山梨県まで足を伸ばしてみることにしました!
大菩薩嶺
朝5時半に自宅を出発。圏央道から中央道へと高速を乗り継いで山梨を目指しました。
透き通った青空が広がり、天気は期待できそうです。
笹子トンネルを抜け、
勝沼ICで中央道を降りてからはフルーツラインで塩山方面へ。そして、県道201号線に入り細い山道を登っていきます。
途中、びっくりするくらい細くなる区間もありましたが、対向車はなく無事に進めむことができました。
登山口に到着!
うわぉ!
ここまでの道中、車に合うことが全くなかったのでガラガラなのかと思ったら、第一・第二駐車場の空きスペースは最後の1台でした。そう、大菩薩嶺は首都圏から近いこともあって人気の山で、土日だと駐車場の確保が大変だという話を聞いていたんです。今日は平日だから大丈夫だろうと思って期待していましたが、それでもギリギリでした。
そう、先週の(土)は長女と次女が運動会だったので、今日は代休なんです。なので、パパは仕事を休んじゃいました。そして、「休日だと混んでて行きにくいところに行こう!」と考えて選んだのが大菩薩嶺だっだんです。
標高は1600m。くねくね道を随分と登ってきたものです。
そして、さらに驚いたのは…
気温4℃!
マジですか…!?
だって、一昨日の運動会の時は30℃もあったんです。10月だというのに!
そして、いくら標高が上がったとはいえ、その2日後に4℃ですよ。身体がおかしくなりそう…。
登山靴の紐をしっかりと結んで、さて、出発しますかぁ〜!
雷岩から大菩薩峠を経由してグルっと回ってくるコースを歩いてみようと思います。
コースタイムで3時間半くらいみたい。我が家なら5時間くらいの道のりになるでしょうか。
いってきまぁ〜す!
登山口から福ちゃん荘までは車道と登山道が平行しています。
せっかくなので登山道を選んでみました。
長男(4歳)、今日も頑張ろうねぇ〜!
さすが、1600m超えです。紅葉が始まっていました。
これは楽しい山歩きが期待できそうです!
登山口から35分で福ちゃん荘に到着。コースタイム30分の道のりだから、いいペースです。
ここでまできて、やっと身体も温まってきた感じ。
ここが分岐になるのでコースを確認。
そして、唐松尾根を進みます。
木漏れ日が気持ちいいな。
そして、岩場が始まりました。
今度は汗をかき始めます。息も上がってきたぞぉ〜♪
長男にとってはロッククライミングだな…。
頑張れ!
そして、後ろを振り向くと…!
すごーい!
これが山歩きの醍醐味ですよね。
めちゃくちゃ気持ちいい!
あとちょっとだ!
頑張れ、頑張れ!
上がれば上がる程、眼下の視界が広がります。
甲府盆地も望めるようになってきました!
雷岩に到着!
その名の通り、雷が落ちて割れたのかな?と思えるようなゴツゴツした頂でした。
眼下に大菩薩湖とその上を流れる雲。
そして、甲府盆地。
雲が出てきてしまいましたが、切れていれば八ヶ岳や南アルプスも望めたんだろうなぁ。ちょっと残念。しかし、眼の前の高さを雲が流れていく光景もそれはそれで、神秘的です。
さて、子ども達にとって一番のお楽しみの時間です。
ママが作ってくれたハンバーガー。
いただきまっす!
身体が冷えてきてしまったので、食べ終わったらすぐに出発。大菩薩峠を目指して尾根を歩きます。
余談ですが、多くの登山者は雷岩から歩いて10分程の大菩薩嶺山頂を往復して戻って来るようです。だって、そこが大菩薩嶺の最高地点ですからね。しかしながら、その山頂からは景色が全く望めないんだとか。木に覆われているだけの頂きらしいです。
悩みました…コースタイム片道10分といえど、我が家の歩みでは往復するだけで30分は使ってしまうと思います。そして、どこまで保つかわからない長男の体力をそこで消費してしまって、後で「抱っこぉ〜!」になってしまっては大変。という訳で、今回はおとなしく先へ歩みを進めることにしました。
以前のパパだったら、「オレだけ行ってくるね」なんて言っていたと思いますが、少し大人になりました(笑)。
ここから先が大菩薩嶺の醍醐味です!
眼の前には気持ちのいいパノラマが広がりました。
森林限界を越えていない山歩きって、山頂からは景色を望めても歩いている間は木々に囲まれて展望を望めないことが多いんですよね。しかしながら、ここは違います。こんなに開けた景色を望みながら尾根道をゆったりと歩けるんです。大菩薩嶺の魅力はここにあり!ですね。
ちなみに、この稜線は冬になると強風が吹き荒れるため高い樹木が育たず、このような展望に優れた尾根道が伸びているそうです。
持参した双眼鏡からの眺めを楽しむママ。
双眼鏡は子ども達の間でも取り合いになっていました。
素晴らしいパノラマが続くので、ついつい足を止めてしまいます。
そして、写真を撮りまくり。
昼になってもなかなか太陽が当たらないので、気温は相変わらず4〜5℃くらい。
めちゃくちゃ寒かったけど、その分、空気が澄んで気持ちのいい山歩きになりました。
紅葉も楽しめました!
今年は9月,10月に入っても暑い日が多かったので、色付かずに落ちてしまった地域があったという話も聞きました。けれど、やっぱり山の上は違いますね!
目の前を雲が流れていく神秘的な風景。
なんだか!3000m級の山を歩いているみたい。
尾根道ではありますが、ゆったりと岩場を登ったり降りたりして道は続きます。
谷になっているところが、旧大菩薩峠。避難小屋が建っています。
素朴な疑問が浮かぶかもしれません。
「なんで、低いところが峠なの?」
って。答えは簡単。この尾根をまたぐように(上の画像で言うと左右を結ぶように)街道が伸びていたからです。
江戸時代までは、武蔵国と甲斐国を結ぶ甲州道中の裏街道であった青梅街道がここを通っており、この峠は青梅街道の最大の難所でもあったそうな。今は娯楽として訪れる登山者が歩いているこの道を、100年以上も前に今で言う東京と山梨の間を移動する人達が歩いていたなんて、感動的な話ですね。
こちらが避難小屋。
子ども達はホテルか何かと勘違いして期待をしたようで、中に入って驚いていました。いやいや…悪天候に見舞われたら、この部屋が天国のような空間になるんだよ!なんせ、ここは「青梅街道・最大の難所」なんですから。
さて、道は再び岩山を登り、
そして、また下ります。
おっ!介山荘が見えてきた!
到着!
こちらは宿泊もできる山小屋です。子ども達は山小屋に興味津々な様子。山登りして山小屋に泊まってみたいと言っていました。
そうだねぇ〜、そろそろ北アルプスにも挑戦してもいいかもね。パパは小3で燕岳に登りました(当時、パパの妹は幼稚園・年長でした)。なので、今の長女次女でも十分に登れるハズです。う〜ん…挑戦したいことが次々と増えて行くなぁ〜。
さっき、お昼ご飯を食べたばかりだけど、おやつタイム。
もなかをパクリ。
身体を動かしている時は甘いものが最高に美味しいよね。筋肉にエネルギーが染み込む感じです。
介山荘で尾根道は終わり、ここからは下りに向かいます。
山小屋を結ぶ車道でもあるのでとても歩きやすい道でした。
山歩きの雰囲気は少し欠けますが、足の短い長男には助かります。
それにしても…介山荘には軽トラが止まっていました。
こんな道を登れるもんなんですねぇ〜。やっぱり凄いな、軽トラって。
下るにつれて、段々と道がひろくなってきました。
そして、福ちゃん荘に戻ってきましたぁ〜!
ここからは先は車道を歩きました。
長男にはなんとか最後まで頑張ってもらわないとっ!
デリカ、発見!
パパ、発見!
到着〜!
全行程5時間15分、歩行距離6.9km。長男、頑張りました!
いゃぁ〜!寒かったけど、気持ちのいい山歩きでした。
下山後は車を20分走らせたところにある「大菩薩の湯」にて身体をほぐしました。山登りの後の温泉って最高です。これまでも、旅先で温泉に寄ることは度々あるけれど、どうしても「汗を流す」のが目的になってしまってなかなかノンビリと温泉を楽しめないんですよねぇ…。露天風呂もあって、気持ちのいいお風呂でした。
さて、予想以上に紅葉も楽しめた10月の山歩き。しかし、予想以上に寒かった山歩きでもありました。なんと、、、家へ向かう車の中で全員が鼻水ダラダラになってしまいまして…帰宅後はみんなしてそのままかかりつけの内科を受診したのでした。それはそれで、思い出になったかな?
そんなこんなの、2024秋の山歩きでした!
備忘録
10月21日(月)
自宅5:35→7:35大菩薩嶺登山口13:20→13:45大菩薩の湯14:40→16:40自宅