親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーであっちへこっちへ!

2024.8 国立印刷局小田原工場見学

 国立印刷局小田原工場を見学してきました!

 夏休み中は子ども向けの工場見学があちこちで開催されています。そんな中、ママが国立印刷局の見学会を見つけて申し込んでくれました。

 国立印刷局って、何を印刷しているかご存知でしょうか?そう、日本銀行券(お札)です!これはなかなか貴重な体験になることでしょう。残念ながら参加資格は小学4年生以上とのことだったので、今回は長女とパパの二人だけで参加してきました!

 

 

 国立印刷局小田原工場

 

 先月から新しい肖像画の新札が発行されるようになりました。

 しかしながら、新しくなったのはその「お顔」だけでなく、偽造防止のための新しい技術がてんこ盛りされています。今日はその新技術についても丁寧な解説の下、拝見させていただきました。

 

 紙の材料はというと、「ミツマタ」と「アバカ」。ミツマタは山歩きをしていると見かけることがありますね。その名の通り、枝が3つに別れて伸びているのが特徴です。

 ミツマタの繊維はとても強いのが特徴で、明治12年から紙幣の原料として使われているそうです。実際に触らせてもらえましたが、とても手でちぎることはできませんでした。

 

 お札の元になる原盤は工芸館がビュランと呼ばれる鉛筆のような形をした道具で銅板に掘って作成されます。

 よって、原盤は世界に一つしか存在しません。

 

 そして、あの細やかな模様や肖像画が手で掘って描かれているというんです。すごい話じゃないですか?ちなみに、手作業でありながら、1mmのスペースに20本の線を引くことができるそうです!

 しかしながら、そこまで線を引いてしまうと印刷機の技術が追いつかないため、実際にはそこまで細かくは描かれていないんだとか。それにしても、すご過ぎです!

 

 日本の紙幣のすごいところは、紙幣を光に透かすと中央の円に肖像画が映し出される「すき入れ」であることは有名です。

 しかし、2024年に登場した新紙幣に取り入れられたさらにすごい技術はといえば、

 

 3Dホログラム。

 新一万円札の左側に銀色のテープが貼られています。そして、その上部には渋沢栄一さんが描かれています。そしてそして、紙幣を右へ左へと傾けてみると…渋沢さんが顔を傾けて常にこっちを見つめてくるじゃないですか!?モナリザですか???

 この、3Dホログラムを紙幣に採用したのは世界初だそうです。

 

 こちらはマイクロ文字。矢印の先の赤丸の中、線が乱れているように見えますが乱れている訳ではありません。なんと、「NIPPONGINKO」という文字が書かれているんです。

 顕微鏡を使えば読み取れますが、肉眼で確認するのかかなり困難。どこに書かれているのかわかっていても、文字があることを認識するのさえ難しいレベルです。そして、この微小文字は市販のカラーコピー機で再現することはできないんだとか。

 いやはや…すごすぎる!そして、他にも偽造防止技術はまだまだ山盛りでした。ご興味のある方は、ぜひ国立印刷局のHPをご覧になってみて下さい!

 

 狭い館内ですが、スタンプラリーがあり子どもを楽しませてくれました。

 全部のスタンプが出来上がると、

 

 オリジナル1万円札の出来上がり!

 それにしても、

 

 バックにある1万円札。

 これくらいの大きさになって、やっと「NIPPONNGINKO」の文字が探せたくらいです。すごい印刷技術だよなぁ〜。

 ってか、これの原盤が手で掘られているという話はメチャクチャすごいです。

 

 印刷局に来たら、お決まりの体験コーナーです。その名も「1億円の重さを体験してみよう!」。ちなみに、印刷はされていない紙だけの状態です。

 1万円札になる紙が1億枚。結構、重いんです。1億円強盗って、大変なんだな…。

 

 この後は実際にお札が印刷されている工場の一部を見学させていただくことができました。一万円札が縦5枚✕横4枚に連なって印刷機からガシャガシャと流れてくる光景はなかなかの見ものでした。

 しかし、撮影は禁止。なので、画像はありません…。

 

 工場見学っていいですね。子どもにとってはいい社会勉強です。そして、大人だってメチャクチャ楽しい。

 いやぁ〜、思うんですよね。高校生くらいになると、将来どのような職業に就きたいのか考えて進路を決めないといけなくなるじゃないですか。しかしながら、世の中にはどのような職業があって、どのような仕組みの中で社会が動いているのか、なんて高校生がわかる訳ないじゃないですか。そう考えると、小中学校くらいの時期に工場見学をしたり博物館を巡っておくって、とても意義あることだと思うんです。

 一昔前は、工場見学っていうと学校行事で行くイメージがありましたが、今ではたくさんの企業が一般向けの工場見学を実施してくれています。それなら、利用しない手はないですよね!ちなみに、工場は土日に休んでいることが多いので、見学ができるのは平日のみというところが多いです。なので、子どもを連れているなら夏休みが狙い目です!

 という訳で、長女はお金のお勉強(?)をして、お金への興味(?)がさらに大きくなったみたいです。とりあえず、お小遣いを大切に使ってくれたらパパは嬉しいです。そして、うちの子はこれからどんな道を進んでいくのかな〜?と楽しみになったパパでもありました!

 

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