9年間で13万キロを走ってきた、我が家のデリカD:5。この度、コイル&ショック交換(リア)をしました。理由は2つあります。
理由①:デリカで牽引している我が家のキャンピングトレーラーAVIVA472PKはシャーシの許容重量が1300kgしかないため、荷物をあまり詰めません。そのため、キャンプ道具等の重量物は全てデリカに積載しているのですが、そうなるとデリカはとてつもなく尻下がりになってしまうんです。この姿勢をなんとかできないかと思い、デリカのリアに強化スプリングを入れてみることにしました。
理由②:13万キロも走ってきただけあって足回りが随分とヘタってきました。高速道路などの真っ直ぐな道を走っていても船に乗っているかのように前後左右にフワフワと揺れているんですよね…。その原因は多分、ショックのへたり。よって、ショックをビルシュタイン製に交換をしてみることにしました。
そんな訳で、今回はデリカの足回りの部品交換をしたお話です!
MADLYSレベライザーコイル
MADLYSのレベライザーコイル。
コイルの硬さを示すバネレートが、ノーマルコイルでは6kgf/mmなのに対して、このレベライザーコイルは10kgf/mm。感覚的には「少し硬い程度」で、乗り心地を損なわずに尻下がりを解消できるそうです。
全力で床に押し付けてみましたが、パパの力ではびくともしませんでした。当たり前か…?
交換作業は自動車整備士に依頼
今回のサス&ショック交換作業は友人が請け負ってくれることになりました。パパの技術ではとてもDIYでできる作業ではありませんので…。
この友人はトレーラー仲間であり、これまで何度もスキーやキャンプをご一緒させて頂いています。そして、彼は自動車整備士の国家資格を持ち、自動車整備の仕事に従事している正真正銘のプロ。おまけに彼の愛車はデリカD:5。なんて、心強い話でしょ!
作業会場は友人宅です。そんな訳でこの週末はデリカの部品交換をしてもらうことを目的に茨城までやってきました。
ちなみに、こちらにお邪魔する時はいつもはトレーラーを牽いて来てお泊りさせて頂くのですが、我が家のトレーラーは入院中。なので、今夜は友人ファミリーのトレーラーにお泊りさせて頂けることになりました。何から何までお世話になりっぱなしで、すみません…。ビール一箱だけのお礼で申し訳ないです。
さて、到着後は間もなくパパ同士で作業に取り掛かりました!
まずはデリカの荷物を降ろしてサードシート部を空っぽにします。我が家のデリカは常にキャンプ道具を積みっぱなしなので、すごい量の荷物でした。
右奥に泊まっている軽トラの荷台に積んである荷物がそれ。なんと、デリカのサードシート部だけで、軽トラの荷台1杯分の荷物がつめちゃうんですね。
足回りをいじくる前のお約束。
80cm!この数字をよく覚えておきましょう。
ちなみに、タイヤサイズは235/70R16。おまけにJAOSのリフトアップコイルスペーサーが入っているので、これでもノーマルよりは上がっている状態です。
なんか、すごい道具が出てきたぞ!
これ、コンプレッサ式のエアージャッキ。
空気圧で車を持ち上げてしまいます。
ジャッキアップポイントはここ。
タイヤ、浮いた!一瞬です。
それにしても、こうして見ると結構サビが出てますね。13万キロ走っている車の下回りとしてはどうなんでしょ!?ちなみに年間5回程のスキーを楽しんでいますが、スキーから帰った後はどんなに遅い時間であろうと、どんなに疲れていようと、どんなに寒かろうと、必ずその日のうちに床下に潜り込んで洗車をしています。なので、走っている割にはキレイな方だと思っているんですけどねぇ〜。
タイヤを外します。
これくらいはお手伝いできました(笑)。
コイルの上に挟まっている赤いプレートがJAOSのコイルスペーサー。
デリカを新車で購入した直後に取り付けたので、これまで9年間13万キロをお供してくれました。
奥に止めてある車は友人のお仕事用の車、デュカトです。
ドラえもんのポケットのように、次から次へと工具が出てきます。
取り外し作業
そして、車内へ!?
荷物を全て下した理由がこれ。
リアのショックはこんなところでボルト止めされているんだとか。
抜けました!
ショックの下側を止めているボルトナットを外せば、
ショックの取り外しは完了。
13万キロを酷使してきた、純正ショック。スカスカでした。手で押すと簡単に縮みます。(ちなみに、新品のショックは相当な力を加えないと縮みません!)
若干ではあるもののオイル漏れもしていました。友人いわく「もう少しひどくなったら車検には通らないですね」とのこと。なので、20万キロを目指すのであればどっちみち交換の時期だったようです。
さて、お次はコイルを取り外します。
これが結構大変な作業でした。
けれどその前に、ハイトセンサーの取り外し。
デリカにはヘッドライトのオートレベリング機能があり、荷物等を積んで尻下がりになった時にヘッドライトの光軸を自動で調整しているんだとか。んで、その「下がり具合」を検知しているのがハイトセンサーであり、デリカの場合は右後輪に付いているそうです。知りませんでしたぁ〜。
サスを取り外しやすいよう、スプリングコンプレッサーを使ってコイルを縮めます。
色々な道具があるもんですね…普通は持っていませんよ、こんなもの。(買ったって、次に使うのはいつ?)
おっ!サスペンションアームが外れた。
これで要交換部品の取り外しが完了です。
取り付け作業
MADLYSのレベライザーコイル。
赤い色がおしゃれです。テンション上がるぅ〜♪
13万キロ使用済みのノーマルコイルと比べてみると…
驚いたことに、レベライザーコイルの方が若干短い。
それだけ、「硬さで勝負」ということなんですね。
こちらの段ボールに入っている部品はというと、
新品のゴム製部品。10万キロ以上の走行でヘタっているのでゴム製品は一通り交換します。物は三菱純正品。こちらは、友人が手配してくれました。
※画像には取り寄せたものの、実際には使わなかった部品も含まれています。
コイルへの取付け。すっぽりとハマります。
やっぱり、新品って気持ちいい。
結束バンド!?
コイルは取り付ける際にも縮めた方が作業をし易いのですが、スプリングコンプレッサーを使うと、位置によっては工具が入らなくなり取り外せなくなってしまうのだとか。そのため、一度スプリングコンプレッサーで縮めてから結束バンド10本で固定しました。結束バンドって、凄いことできるんだな。
取り付け後に結束バンドをカット。
これでコイルの交換は完了!
お次はショックの取り付け。
BILSTEINのショックです。
コイルの交換は「尻下がり」の防止のためでしたが、こちらは「船に乗っているようなフワフワ感」を解消することを目的に交換です。
純正ショックに取り付けられている部品のうち、再利用できるものは取り外し、あとは新品のゴム部品を使ってBILSTEINショックを組み立てます。
いきます!
ショックの取り付けはあっさりと。
(ってか、自分は見てるだけだけど…)
うぉ〜!かっこいいぞ!
赤と黄色と水色のコントラストが素晴らしい!
(外側からは全く見えないけどね…)
作業完了!
そして、左側も同じ作業を繰り返し、交換完了となりました。
いやぁ〜、結構大変な(大変そうな)作業でした。特にコイルの取り外しと取り付けは力仕事ですね…。
本当にありがとうございました!
お楽しみの測定。
パッと見ただけでも、明らかに上がっています。
なんと、85cm!コイルスペーサーは取り外したというのに、5cmもアップしました。
友達の話では、「しばらく乗って馴染んでくれば、もう少し下がると思いますよっ!」とのこと。
これなら、トレーラーを牽いても以前のような尻下がりにはならないかな。カッコいいぞ〜!
しかしながら、この変化にどれくらいの人が気づいてくれるだろうか?(笑)
さて、パパ達が奮闘している間、子ども達とママさん達はというと…なんと、読書タイム。
各々がのんびりとした時間を過ごしていたのでした。
こちらは、長女がチョークで駐車場に描いたデリカ。
なかなかうまいじゃん!
パパとしては、フロントスキッドバーとフォグランプ、リアラダー、ルーフキャリアまで描いてくれたのが嬉しくてたまらない。ただ…フロントタイヤの位置がなぜそこに来てしまった?ハイエースじゃありませんよぉ〜!(笑)
さて、この後は友人にも乗ってもらい試走をしました。感想はというと、よい意味で「言われないとわからない!」。つまり、「足回りを固めたにも関わらず、乗り心地は変わっていない。」という感じです。MADLYSレベライザーコイル、かなりいいかもしれません。
また、「船に乗っているようなフワフワ感」はというと…これも、気にしてみると改善されているような気がします。ただ、完全になくなっている訳ではないかな。そこまで気にするなら、やっぱりフロントもショック交換が必要なのかもしれません。しかしね、でこぼこ道を走った時のデリカの踊り方は素晴らしく改善されていました。一度は大きく揺れてもすぐに揺れが吸収されます。すごい効果です。あぁ、フロントも交換したくなってきてしまった…。
けれど、とりあえずこれで満足です!
早く、このデリカでトレーラーを牽きたいぞぉ〜!