今日は午前中に「トロッコ王国美深」を楽しみ、午後は美瑛に向けて移動です。
のんびりしたいと思いつつも予定を入れてしまうんですよねぇ〜。まぁ、仕方ない。そう簡単に来られる場所ではないので、今日も頑張ります!
トロッコ王国美深
天気予報では9時から雨とのこと。しかも、その後は夜にかけて大荒れとのこと。となると、朝は早起きをして頑張らなきゃです。
トロッコに乗るまでは降らないでねぇ〜!
お願い!
長男は朝からトーマスを走らせて遊んでいました。
レールもセットになってるやつを選んでおいてよかったよ。
さて、さっさと朝ごはんを食べて出発。キャンプ場からトロッコ乗り場の仁宇布までは車で30分程の距離でした。
キャンプ場のチェックアウト時間は12時なのでトレーラーは置いたままにし、デリカだけでやって来ました。
さてはて、「トロッコ王国」とはなんぞや…?
という話ですが、1985年に日本一の赤字路線として廃止された国鉄・美幸線の廃線跡の約5kmを、エンジン付きのトロッコで走ることができるという観光地なんです。
鉄道の歴史がこうやって残されるのは嬉しい話です。
今日、北海道新幹線の開業に伴う函館本線の廃止が議論されていますが、この先の日本の鉄道はどの様に変化していくのでしょうか。「趣味」の視点だけでその存続に意見することができないことはわかっていますが、私達の祖先が培ってきた文化や技術が何らかの形です継承されていくことを願うばかりです。
受付開始です。通常は9時の便が「始発」ですが、前日に電話をすると8時から出してくれるとのことでした。
9時から雨という予報だったので、とてもありがたかったです。ちなみに、朝イチの便に乗るのは我が家だけでした。
トロッコと聞いて、自転車のように人力で走らせるものなのかと思っていたら大きな間違いでした。なんと、エンジンで走るトロッコなんです。そして、自分で運転することができるんです!
アクセルとブレーキは自動車と同じ要領。なので、運転するためには自動車運転免許の提示が必要とのこと。なかなか本格的じゃないですか!
いきなり出発!
トロッコに乗っているところの写真を撮りそびれました…今でも悔やまれます。
途中、何箇所か踏切があります。歩行者優先なので、トロッコは一時停止。
このノンビリさに癒やされますなぁ。
時速は最高でも20km/hとのことなので自転車と同じくらいのハズですが、もっとスピード感がありました。エンジン音やレールの繋ぎ目を渡る音など色々な音が大きいからかな?
それにしても、「ガタン、ゴトン」というレールの繋ぎ目を渡る音が懐かしいです。今日の首都圏の鉄道はロングレールが主流になってしまったので、「ガタンゴトン」という音さえ聞けなくなってしまいましたからね…。
早く着いてしまうともったいないので、出来るだけゆっくりと走りました(笑)。
しかしながら、あっという間に折返し地点に到着。
Uの時になっているレールをゆっくりと周り、
先程走って来た線路に戻ります。
以前は転車台が用意されていたそうですが、時間がかかり過ぎてしまうため、このようなレールに変更されたそうです。転車台、魅力的ではありますけどね…残念。
残り半分、行きますか!
先頭の席を長女と次女が交代。
出発〜う!
帰りは下りなので、足が軽くなった感じです。
川を流されるかの様に、トロッコはレールの上を滑って行きました。
往復10km、約40分の旅でした。楽しかったなぁ〜♪
「電車の運転士になりたい」というパパの幼少の頃の夢、叶えられたかな?(笑)
ちなみに、ここ「仁宇布駅」は国鉄・美幸(びこう)線の終点でした。
美幸線とは、もともと北海道内陸の「美深」とオホーツク海沿いの「枝幸」を結ぶ計画で建設が進められたものであったことから、美幸線と名付けられたそうです。とりあえず美深〜仁宇布の間で部分開業をしたものの、日本一の赤字路線となってしまった美幸線。そのまま廃線となってしまったそうです。
廃線となった1985年の前年の営業係数は4731円(100円稼ぐのに4731円かかる!)で、輸送密度は24人/日だったとか。すごい数字ですね…。
旧仁宇布駅にはなんと、583系が停まっていました。少し鉄道に知識のある人なら疑問を持つかと思います。なんて不思議な光景なのか…と。だって、583系が北海道を走ったことはありませんから。どうやって海を超えてここにやって来たんだろ?
「トロッコ王国」の方に聞いてみました。すると…
「引退した後、理由はわからないけど、数両が札幌の車両基地に運ばれてきて、鉄道マニアだった人がタダ同然の金額で引取り、ここに運んだ。」という話でした。陸送費はン百万円かかったそうですが…。
基本的に三段ベッドであるこの車両はベッドから天井までの高さが低く、乗車後は「寝るしかない」とう欠点を持っていました。
けどね、パンタグラフの真下だけは、天井が低くなっていた関係で二段ベッドになっていまして、逆にベッド上の空間が広くなっていたんです。だから、ベッド上に座ることもできました。
とても懐かしいです。
「乗り鉄」で全国の鉄道に乗りまくっていた私は中学2年生の時に青森〜上野まで、この車両の「ゆうづる」に乗ったことがありました。部活(バスケ)の年末年始の休みを使って、部活の後輩一人を道連れにして東北の鉄道に乗りまくったんです。
「隠れ二段ベッド」のことは当時の「みどりの窓口」の方にもあまり知られていなかったようで、「○号車の○番の中段」という指定をして、そのベッドのチケットを発券してもらいました。ちなみに、そこは二段ベッドなのですが、「下段」「中段」と呼ばれていました。検札に来た車掌さんには「よく知ってますねぇ〜」なんて感心されたことを、今でも覚えています。
懐かしい思い出です。まさか、こんなところで再会できるとは思ってもいませんでした。
ちなみに、その時の旅行では、東北ワイド周遊券を使っていました。今はもう売られていない切符ですが、東北エリア内の全ての特急・急行の自由席に10日間も乗り放題という切符だったんです。それが、学割で17300円。
ちなみに、青森から上野行きの急行八甲田に乗ると、深夜の2時頃に福島に到着しました。そして、その数分後に上野発青森行きの急行津軽がやって来るので、乗り換えをするんです。そうすれば、ずっと周遊券のエリア内にいることができるので、夜をタダで過ごすことができたんです。
そんなことをしながら、年末年始の6日間も鉄道に乗りまくって遊んでいました。今、考えればおかしな中学生でした(笑)。
この車両は昭和43年製とのこと。半世紀も前の車両ということですね。
その歴史の中に、私の中学生の時の思い出が刻まれている訳です。なんだか、嬉しくなってしまいました。
しかし、この痛みようはかなり厳しい…。お話を伺った「トロッコ王国」の方も、「雨漏りもしているので、今からの修復は難しいと思います…」と残念そうに話していました。
鉄道車両の保存って、本当に難しいと思います。なんたって、物が大きいから室内に保存するのはかなり難しいです。そして、野外に展示して定期的に塗装をしていくにしても、1両を塗装するのに100万円以上の費用がかかるという話を聞いたことがあります。「そんなにかかるの?」とビックリしてしまいますが、普通の一軒家の外壁塗装でも100万円以上かかるのですから、それくらいの値段は妥当なのでしょう。
おや?面白そうなトロッコを発見。
自転車のような足漕ぎトロッコです。伺ってみたら、「どうぞご自由に」と言って、扱い方を教えていただけたので、遊んでみることにしました。
座席は2つあるけれど、一つは前向き、一つは後ろ向き。
なかなか、ユニークは形をしているじゃないですか!
3人でここを何往復もして遊んでいました。
やっぱり、「乗ってるだけ」より、「自分で動かす」方が楽しいよね!
実は、「トロッコ王国美深」のことを知ったのは、昨日の話だったんです。
「みんカラ」という車をテーマにしたSNSに旅行中の「燃費記録」をアップしていたところ、札幌市在住のフォロアーさんから「来道されているんですね!」というコメントを頂いたんです。そして、「今は美深にいて、これから美瑛を目指す」ことを伝えると、ここを紹介してくれたのでした。ありがとうございました!
さて、身体を動かしたので(!?)、おやつにしますかぁ〜!
ママが北海道銘菓をたくさん用意してくれていました。
いただきまぁ〜す!
雨雲レーダーを見てみると大雨はすぐ目の前まで迫っていましたが「ギリギリセーフ!」でした。
朝から頑張ったおかげでトロッコを満喫することができました!そして、「583系寝台電車」と「北海道銘菓」まで堪能できた、美深での一日でした!めでたしめでたし!
備忘録
8月8日(月)
美深キャンプ場7:00→7:30トロッコ王国美深9:30→10:05美深キャンプ場10:20→道の駅もち米の里☆なよろ→12:00道の駅絵本の里けんぶち13:40→セブンスターの木→16:00道の駅びえい「白金ビルケ」キャンピングサイト
この日の走行距離:牽引あり150km+牽引なし62km=212km
この旅での走行距離:牽引あり1798km+牽引なし373km=2171km