親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーであっちへこっちへ!

2022.8 北海道の旅(12日目) 〜 礼文島・桃岩展望台コースハイキング 〜

 20数年ぶりに礼文島を訪れました。パパの人生に大きな影響を与えたと言っても過言ではない、礼文島です。

 トレーラーを牽いて島に渡るというのはあまりにも現実な話ではないので、「また次の機会に…」と諦めていたのですが、ふと、「日帰り」という荒業(?)を思いつきました。それならば、行けなくは…ない。

 あれだけ魅力の詰まった島に日帰りでは、「勿体ない」のは確かですが、パパとしては20数年ぶりの礼文島訪問はかなり魅力的な話です。それに、自分の子どもを連れてあの島を訪れることができたら、それだけでパパにとっては意義あることのように思えてきました。

 という訳で、今日はたったの6時間滞在となりつつも、思い出の地を満喫してきた礼文島のお話です。

 

 朝は4時半起きで、5時にキャンプ場を出発。稚内港を目指しました。

 事前にキャンプ場の受付で確認すると、通常、キャンプ場の門は6時にオープンとのことですが、朝イチの船に乗る場合は前日までに伝えておけば5時に開けておいてくれるという話でした。事前に確認しておいてよかったです。

 さて、稚内港の近くにある無料駐車場に車を置いて、

 

 稚内港フェリーターミナルへ!

 随分と綺麗な建物になってたんだな。何度も来たことのあるところだけど、20年以上ぶりなので浦島太郎状態です。

 

 では、チケットを購入して、乗船!

 

 稚内6:30発の礼文島・香深行きです。

 自転車で旅していた時も、いつもこの時間の船を選んでいました。前夜は防波堤ドームの下にテントを張って野宿し、翌日は朝イチの船に乗り込んでいたんです。

 いよいよです。パパは嬉しさで心臓がバクバクです。

 

 いざ、出航!

 

 いってきま〜す!

 

 稚内から礼文島までの距離は59km、船で1時間55分。夏のこのシーズンは1日に3本が運行されています。

 ちなみに、自転車で旅をしていた時代には利尻島も訪問したのですが、礼文島での思い出が(というか、あのYHの思い出が)強烈過ぎて、礼文島に「出戻り」しちゃったんですよねぇ〜。

 

 パパがこれまでの人生で一番の船酔いを経験したのもこの航路でした。

 あの時は「このまま離陸(離海?)するの?」ってくらい船首が空を向いたかと思ったら、今度は「このまま潜水していくの?」ってくらい船首が海に突き刺さっていくような揺れ方だったんです。

 なので、今回も念のため家族全員が酔い止め薬を飲んでおきましたよ。穏やかな航海で済めばいいのだけど…。

 

 稚内港より約2時間。礼文島が見えて来ましたよぉ〜!船は全然揺れなかった!よかったよかったぁ〜。

 さて、グレーの大きな建物、あれが「ホテル礼文」で香深港の目印です。

 

 いよいよです。

 いるかなぁ〜?

 

 いたぁ〜!

 桃岩荘YHのヘルパーさん達です!

 「おっかえりなさぁ〜い!」って、叫んでくれています!

 嬉しいなぁ〜♪パパもあのYHに入り浸っていた頃はあーやって旗を振っていました。朝イチのこの船で来る人を迎え、折返しの船で帰る人を見送り、そして「今日は何をするかなぁ?」なんてのんきに考え、島の中を自転車でウロウロしたり、ハイキングコースをブラブラと歩いたり、YHでダラダラと過ごしたり。今考えると、全くもって自由な高校生でした。

 25年前の風景がこうやって語り継がれている様子を見て、涙腺が緩でしまいまったパパでした。

 

 さて、下船後はすぐに路線バスに乗車です。行き先は「桃岩展望台入口」。一日に3本しかないので逃す訳にはいきません。

 桃岩荘のヘルパーさんに挨拶をしたい気持ちもありましたが、向こうから見れば、「あんた誰?」って感じでしょうから、遠慮しておきました。(笑)

 

 香深の町を一瞬で通り抜け、バスは山肌を上って行きます。

 

 あっという間に終点、「桃岩展望台入口」に到着。

 我が家のほかにもう2グループのお客さんがいましたが、全員がハイキングをする方でした。

 

 この辺りの風景はパパが知っている25年前のものとはだいぶ変わっていました。

 一番の変化は、

 

 桃岩トンネルが塞がれていたことです。

 2014年の集中豪雨による土砂崩れで香深と元地を結ぶ道が被害を受け、このトンネルより随分と深いところに新桃岩トンネルが掘られたそうです。

 何度もこのトンネルを自転車で通り、YHと港を往復していたパパにとっては衝撃的な光景でした。

 

 さて、旧トンネルの入口に簡易トイレが用意されているので、そこで用を足して出発準備。トッテモきれいなトイレでしたよ!

 

 山歩き開始です!

 

 バス停から歩くこと15分。

 桃岩展望台に到着!

 

 桃に見える?



 利尻島は裾がかすかに見えているだけです…。

 利尻富士を眺めながら歩くのが、最高に気持ちのいい道なんだけどなぁ〜。

 

 さてさて、ここからが桃岩展望台コースの始まりです。
 ずっときれいな木道が整備されていていました。昔はなかったよな…。

 

 「花の浮島礼文島」とはこのこと。

 緯度が高くて気温が低いから、内地だと3000m級の山に登らないと見られないような花が海岸線に咲き乱れているんです。

 

 やっぱり気持ちのいい道だなぁ〜

 

 長男は爆睡中。

 パパは頑張ります!

 

 一面が緑の絨毯。

 高い木がないので、常に展望抜群。

 利尻富士、姿を見せてくれぇ〜!

 

 キンバイの谷を通過。

 晴れていればもっと素晴らしい景色が広がっていたんだろうけど、けれど、それでもすっごく気持ちのいい道でした。

 

 つばめ山に到着。
 ここから眼下を見下ろして見ると、

 

 赤い屋根が桃岩荘YHです。

 パパの思い出が詰まった建物です。

 

 あの時、桃岩荘YHに行っていなかったら、私のその後の人生は随分と違うものになっていたと思います。

 少なくとも、大学卒業後に2年間もフリーターをしてお金を貯め、それから2年かけて北南米大陸を自転車で縦断しようとは、考えもしなかったでしょうね。

 

 桃岩荘から伸びる道が、途中から緑っぽくなっているのがわかりますか?旧桃岩トンネルにつながる、今は使われていない道ですね。

 歴史が少しずつ自然の中に帰っていく姿をこうして目の当たりにすると、寂しくもありながら、感動的でもありました。あの道を自転車で走った時のこと、仲間とおしゃべりをしながら歩いた時のこと、たくさんの思い出が蘇ってきたのでした。

 あれから25年。みんな、どうしているのかな?

 

 さて、続きを歩きますかぁ〜♪

 しつこいようだけれど、利尻富士は、まだ見られませ〜ん!

 

 眼下に広がる海は真っ青。ちなみに、礼文島の港に接岸した時、船のデッキから海を覗き込んでみると、海の底が見える程の透明度でした。

 海全体を見渡した時はどうしても黒い海に見えてしまうのですが、これは岩が多かったり昆布が群生しているからだ、と聞いたことがあります。なので、礼文島の海はの本当の色は「ブルー」なんですね!

 

 元地灯台が見えて来ました。

 あそこについたら、休憩だ!

 

 到着で〜す!
 「桃岩展望台入口」のバス停から歩くこと90分。まぁまぁ、疲れました。(パパは背中に15kgの宝を背負っていましたからね…)

 

 お楽しみの「おやつタイム」です!

 時間はまだ10時過ぎだけど、今朝は4時半起きで行動しているので、もうお腹がペコペコだったよ!

 

 後は知床の集落まで下るだけです。

 本当なら正面に利尻富士を望む、最高のクライマックスを迎える道だったのですが…結局、最後の最後まで姿を見せてくれませんでした。残念。

 

 知床バス停に到着。

 バスの時間まで30分もあり、

もうちょっとゆっくり歩いても良かったな…。

 と残念なところでもありましたが、なんせバスが1日に3本しかないので、かなり余裕を持って歩いたんです。子ども達はいつ何を言い出すかわかりませんから。「ウ○チぃ〜!」とかね。

 

 今回、歩いた「桃岩展望台コース」は紫のライン。礼文島の南端を歩いた感じです。

 本当に気持ちのいいハイキングだったなぁ〜。晴れればもっともっと気持ちよかっただろうけど、贅沢は言いません。歩けただけで感謝です!

 

 香深港に戻って来ました。

 さて、ここから数分歩きまして、

 

 「炉端焼きちどり」にやって来ました。ここでお昼ご飯です。

 旅行中でも滅多に外食をしない我が家ですが、今日は特別です。(結局、21日間の旅行で外食をしたのは、これが最初で最後でした…笑)

 

 お目当ては「ほっけのちゃんちゃん焼き」。

 自転車で旅をしていた時代もこのお店でこれを食べるのが最高の贅沢でした。

 

 炭火の上にほっけの開きを乗せると、皮がお皿のようになって身を柔らかく焼いてくれるんです。

 真ん中に乗っているのは特製味噌とネギ。この組み合わせが美味いんです!

 

 箸で突っつくと、火が通ったところはポロポロと崩れます。これが、「食べて良いよ!」というサイン。

 

 このほっけと一緒だと、ご飯はあっという間になくなっちゃうんです。

 本当に本当に懐かしい味でした!

 

 お腹いっぱいとなり、香深港に戻りました。

 

 あまりにも短い滞在でしたが、「桃岩展望台コースを歩く」「ほっけのちゃんちゃん焼きを食べる」という2つの目標は達成することができました!

 

 もう帰るのかぁ…。

 自転車で旅をしていた頃は、この島に来ると1〜2週間は滞在するのが普通だったから、我ながら信じられません。

 

 桃岩荘のお見送りはありませんでした。昼の時間だったから、この船で帰るホステラーさんはいなかったのかな?残念だったなぁ。 

 子ども達に見せてあげたかったです(笑)。

 

 いってきまぁ〜す!

 また来るよぉ〜!

 

 利尻富士、次来た時は姿を見せて下さいな!

 

 パパがデッキから船内に戻ると…3人ともぶっ倒れていました。ビックリして、息をしているか確認しちゃいましたよ(笑)。

 長男が添い寝なしで一人で勝手に寝るなんて、かなり珍しいことです。背負子で揺られていただけのように思っていましたが、彼なりに頑張っていたんでしょう。

 皆様、お疲れ様でした!

 

 帰りも穏やかな航海でした。ノシャップ岬を回り込めば、稚内港に入港です。たった1日、わずか6時間の滞在だった礼文島の旅が終わりました。

 日帰りはやっぱり勿体なかった気がする(なんたって、家族5人で往復の船代は1万8千円!)けれど、やっぱり行ってよかった。うん、今回はこれでいいんです。20数年ぶりの礼文島に、家族を連れて行けたことに意味があったんです!

 次の機会があった時には、1週間くらい滞在して、のんびりとたくさんのハイキングコースを歩いてみたいものです。

 ただ、その時桃岩荘に泊まるかどうかは…わかりません。というのも、あそこは一人で行くことに意味があると思うんです。だから、子ども達が大きくなって一人旅をした時に自分の力で訪れてくれたら、パパとしては嬉しいな、なんて思いました。

 

 宗谷ふれあい公園に戻りました。

 我が家です(笑)。

 

 船の中で充電した3人。キャンプ場に戻るともう元気でした。若いな…。

 長女は自分から

お皿、洗ってあげるよ!

 と言って、食べたままになっていた朝ご飯の片付けをしてくれ、

 次女は、

お腹空いたから、おイモ焼こう!

 と言って、オヤツにサツマイモを焼いてくれました。

 二人とも頼りになりますな。 

 

 なので、パパはまったりとビール。

 ここに来て、1日の疲れがドッと出てきたパパでした。

 

 炭火がいい色になってきました。

 

 そして、夕食はバーベキュー。

 子ども達はというと、船の中での充電が効いたようです。驚いたことに元気。

 

 なんと、夕食後には花火までしちゃったのでした。めでたしめでたし。

 あぁ〜、家族5人で礼文島に行ったなんて、今思い出しても夢見たいです。本当によかった!行って良かった!行けて良かった!パパにとっては忘れることのないだろう、思い出に残る一日でした!

 

(つづく)

 

 備忘録

 

 8月5日(金)

 

 

 宗谷ふれあい公園オートキャンプ場5:30→5:50稚内港630→(フェリー)→8:25香深港→(礼文島散策)→香深港14:20→(フェリー)→16:15稚内港16:40→17:05宗谷ふれあい公園オートキャンプ場

 

 本日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし22km=22km

 この旅での走行距離:牽引あり1479km+牽引なし262km=1741km

 

yamap.com

 

 

 

 

にほんブログ村 アウトドアブログ キャンピングカーへ
にほんブログ村

 

ブログランキング・にほんブログ村へ