「しまなみ海道の旅」7日目です。今日はとうとう「しまなみ海道」を抜けて、四国に上陸。そこから先は帰路につくことになるのですが、途中で今治に寄り道していくことにしました。
今治といえば、タオルでしょう。ということで、探してみたら見つかりました。「タオル美術館」なんてものがあるんですね。これは、ママも子ども達も喜びそうです。
3泊を過ごしたキャンプ場をチェックアウト!
昨夜から再び強くなった風。朝になってもやっぱりすごいです…。
ちなみに、「しまなみ海道」に来てからというものずっと風に悩まされてきましたが、いつも西からの風です。今日もいつもと同じ方向から吹いていました。
幸か不幸か、昨夜の雨でぐっしょりに濡ていたタープは強い風のおかげでしっかりと乾きましたけどね。これなら、きれいに畳んでトレーラーにしまえます。
一見、穏やかな風景ですが、海を見ると白波が立っています…。
出発準備完了!子ども達は最後のイルカとの時間を楽しみ、そして「ドルフィンファームしまなみ」を後にすることにしました。
ちなみにこちらのキャンプ場、区画サイトは幅が14mもあるのでトレーラーでも余裕です。ただし、キャンプ場の出入口については少し注意が必要です。出入口の幅は広いのですが、門の部分が坂になっています。我が家のトレーラー(全長6.7m)が通過しようとした時はAフレームがぶつかりそうになってしまいました。キャンプ場の方が長い角材をタイヤの下に敷いてくれたため通過できましたが、大きなトレーラーを牽いて来られる方は注意した方が良さそうです。
さてさて、出発です!
こちらは、来島海峡大橋。一昨日、家族5人でサイクリングをした橋です。なんだかもう、懐かしい気分。
タオル美術館 〜 ムーミン&プーさん美術館? 〜
そして、今治の「タオル美術館」に到着しました!
朝のうちに電話で確認したところ、「バス駐車場に空きがあれば止めて下さい。もし満車なら、第三駐車場を利用して下さい。」とのことでしたが、バス駐車場は普通車でいっぱいでした。そして、第三駐車場に向かったのですが…
この坂を登らねばならず、トレーラーのお尻を擦ってしまいそう…。
ということで、第二駐車場の奥に止めさせてもらいました。この辺りはガラガラだったので、迷惑はかけないで済みそうです。
時間は12時過ぎ。なので、まずはお昼ご飯です。
ママがご飯を作ってくれている間、次女は弟に絵本を読み聞かせてくれ、
長女はママのお手伝いをしてくれました。
パパは休憩…。
お昼ご飯はうどんです。四国に来たからね!
このうどんは佐伯島のスーパーで買ったもの。伯方島は愛媛県なので「讃岐」ではありませんが、まぁ、いいでしょう。四国に来た雰囲気を味わいました。
さて、行こうかぁ〜。
「タオル美術館」に入場です!
建物はとても大きく、その中で美術館は4・5階とのこと。3階より下の階はお土産屋さんが並んでました。
さて、まず向かったのは「花と緑が広がるヨーロピアンガーデン」です。
とても、建物の4階とは思えない広い庭には、あちらこちらにムーミンの仲間たちが。
子ども達は、宝探しのように走り回ってムーミン探しを楽しんでいました。
長男は自由を満喫。ひたすら歩き回っていました。
パパは追いかけるのに疲れたよ…。
さて、美術館に入ってみましょう。
入場料は大人800円、小学生400円です。次女はまだ幼稚園なので、今回は大人2,小人1で済みました。しかし、年からは次女も小学生。ジワジワとお金がかかるようになってきますな…。
まずは、タオルの製造工程についての展示。
目の前に並んでいる機械は実際に動いているものもあり、子ども達にはわかりやすかったようです。
「糸」の話ってこれまで色々なところで出てきた気がします。
小学校では「たぬきの糸車」の話を国語で読みました。中学校や高校での歴史になると、「18世紀のイギリスで始まった産業革命で発達した蒸気機関は、紡績や織機に使われるようになった」とか、「明治維新後、日本は近代化を進めるために富岡製糸場を設立し、生糸が主な輸出品となった」なんて話もありました。
しかしながら、製糸?生糸?紡績?毛織物?それらが具体的にどんなものなのかということはよくわからないまま、なんとなく暗記だけしていたような気がします。
なので、こうやって実際に糸が作られる様子を見ることが出来るのは貴重な機会でした。
なんて鮮やかな色でしよう。何色あるのかな?
さて、5階に上がると常設展「ムーミンの世界へ」の展示がありました。
こちらのムーミンタオルは、なんと長さ40m!
タオルで作られた、ムーミンやその仲間達。
まるで絵画のように並べられた作品もタオル。
こちらに並べられた巻糸は200色あるそうな。
色の組み合わせって、難しいですよねぇ。我が家は2年前に家の外壁塗装をしたのですが、壁と屋根と雨樋と雨戸の4色をどんな組み合わせにするか、かなり悩みました。悩めば悩む程に訳がわからなくなってしまいましたよ。
ここは「博物館」ではなく、「美術館」である理由もよくわかりました。
部屋ごとにテーマを変えながら、「本当にこれもタオル?」という作品が飾られて いました。
パパとしては、もうちょっとタオルの歴史や製法について学びたかった気もしましたが…。
子ども達は「お気に入りの一枚」を探しながら周り、楽しげでした。
これはなかなかオシャレな通路。
踏んで汚してはいけないと、思わず隅を歩いてしまいました。(踏んでも汚れないんだけどね…)
こちらは企画展「くまのプーさんおひさまマーケット」。
2021年5月22日〜2022年1月18日までの展示だそうです。
子ども達はまとまたテンションが上がっていました。
長男も大きなプーさんが気に入ったみたい。あんなに大きいのに怖くないのかな?抱きついたり寄っかかったりしてご機嫌でした。
なんだか、「タオル美術館」というより、「ムーミン&プーさん美術館」のような印象です。(笑)
とっても可愛くて楽しかったですけどね。
そんなこんなで2時間ちょっとかけて館内を観てまわり、最後にお土産を購入して車に戻りました。
実家や親戚(そして、自分たち)へのお土産に選んだのは「坊っちゃん団子」です。松山の銘菓であり、夏目漱石の著書『坊っちゃん』の中で主人公が食べた団子だそうですよ。
さて、神奈川に向けて出発だ!(到着は明後日の予定だけどね…)
子ども達は自分のお小遣いでポンジュースを買いました。
あまりにも有名なものなので、「なんでこんなところに来てまで?」と思ってしまいましたが、大間違いでした。
ポンジュースは「株式会社えひめ飲料」の主力商品で、50年以上の歴史があるそうです。
ポンジュースという名前の由来は当時の愛媛県知事が日本一(ニッポンイチ)のジュースになるようにという意味を込めて名付けたのだとか。そんな歴史を知ると、急に愛着が湧いてきますね!
目の前に横たわる山々は四国山地。この中に四国最高峰の石鎚山(1982m)がそびえています。
いやはや…山々の頂は雪をかぶっていましたよ。寒いハズだなぁ〜。
左手に瀬戸内海を眺めながら、松山自動車道を東へ進みます。
手に汗握った瀬戸大橋
そして、見えて来ました。
瀬戸大橋です!
それにしてもすごい風でした。それもそのハズ、電光掲示板に示さてた情報によると風速は17mとのこと。
それって、台風じゃん!
ちなみにこの日、明石海峡大橋、瀬戸大橋、しまなみ海道の全てにおいて、二輪車は通行禁止になっていました。
デリカD:5もトレーラーも左右に揺られまくりで橋から落とされそう…。
この時も西からの風だったので、ハンドルには常に左側への力を加えていました。しかし、風が弱くなる瞬間があるんです。ハンドルを握る手をそのままにしていたら車は左に向かって橋から落ちてしまうので、慌てて力を緩めます。しかし、次の瞬間には突風が吹いて右に流されて…そんなことを数秒毎に繰り返していました。
「手に汗握る」とはまさにこのこと。ハンドルを握る手は汗をかきっぱなしでしたよ…。セカンドシートに乗っていたママもかなり怖かったとのこと。
制限速度は50km/hに制限されていましたが、トレーラーが風に煽られていたので40km/hで走りました。
ゆっくり走っていた分、こんなに綺麗な夕日を長い時間と眺めていられたといえばそうなのですが、少なくとも、パパにはそんな余裕がありませんでした…。
さて、今日の宿泊地・与島PAに到着です!
3年前の「2018.12 讃岐・淡路の旅」でもここで泊まりました。デリカD:5+トレーラーを止めた場所も全く同じです。
瀬戸内海に沈む夕日をみられるかな?
と、期待したけれど、ちょっと遅かった…残念。
そして、風速17mの風によって極寒。とても、夕焼けを楽しめると状況ではありませんでした。
写真で見ると綺麗なんですけどねぇ〜。
さて、トレーラーに移動。
あとはのんびりです。
ママが作ってくれた夕食でお腹はいっぱいになり、そして夜はゲームの時間になりました。疲れが溜まってきたのか、次女は7時過ぎに沈没。長男も沈没。
パパとママと長女の3人で夜の静かな時間を楽しんだのでした。
さて、明日は四国にさよならをして、走りっぱなしの一日になります。おやすみなさぁ〜い!
(つづく)
備忘録
ドルフィンファームしまなみ10:45→11:40タオル美術館15:00→16:50与島PA
本日の走行距離:牽引あり159km+牽引なし0km=159km
この旅での走行距離:牽引あり883km+牽引なし131km=1014km