昨日は「しまなみ海道を家族5人でサイクリング」というこの旅での最大の目的を果たすことができました。なので、今日は滞在中の伯方島でのんびりと過ごすことにしました。
そんな中、目をつけたのは開山公園です。そこには、展望台への遊歩道と少しばかりの遊具があるとのこと。瀬戸内海に浮かぶ島々の眺望を楽しみに、お出かけしてみることにしました。
伯方島一周サイクリング
今日は時間に余裕があります。
行ってきてもいいよ!
と、ママが言ってくれたので、お言葉に甘えて今日も一人で遊びに行かせてもらうことにしました。
出来るだけ早い時間に行って早く戻って来ようと思ったのですが、調べると夜明けは6時38分、日の出は7時13分とのこと。神奈川と比べると、西に移動している分、日の出の時間は25分程も遅れているんですね。
そんな訳で、明るくなるのを待って7時に出発することにしました。
子ども達を起こさぬよう、こっそりと起きて朝食を取り、そして7時ちょっと前に出発。
雲が多くてどんよりとした空でしたが、風はありませんでした。晴れて風が強いより、曇って風がない方がまだマシです。よかった。
走り始めてすぐに、造船所の側を通りました。見えたのは、「しまなみ造船」で作られている大型船。神奈川に住む私にとって、陸上にこんなに大きな船が横たわっているというのは、なかなか不思議な光景です。
ちなみに、伯方島には造船所が4社もあるそうです。今治と聞くと「造船」のイメージはありましたが、その中の小さな島に造船所がそんなに集まっているとは驚きです。また、今回の旅行では大型船の進水式を見てみたくて調べたのですが、タイミングが合わないようでした。こんなに大きな船が海に滑り込んでいく光景をみることができたら、感動しちゃいますよねぇ〜。
伯方島の北部に回り込むと多々羅大橋が見えました。生口島と大三島を結ぶ斜張橋です。
遠くから見ても、やっぱり美しい。
伯方島は一周20km弱。自転車でも1時間半あれば回れてしまうサイズです。おまけに、「しまなみ海道」が通る島の中でも比較的平坦な島だそうで、自転車でもとても走りやすい道でした。
写真を撮り損ねましたが、島を一周する道路には路肩に青いラインが引かれており、地図を見なくても快適に自転車を進めることができます。
太陽がうっすらと顔を見せてくれました。
日の出前後の時間はとても走りやすいです。空が済んでいて気持ちがいいし、柔らかい光に包まれた風景は神秘的です。それになんたって、車がほとんど走っていないので気持ちが楽。私は地元でサイクリングをする時もこの時間を狙って出掛けています。
船折瀬戸観潮台に到着し、ひと休憩。
ここは、伯方島と鵜島に挟まれた幅300mの狭い海峡を見下ろす観潮台です。
船折瀬戸とはその名の通り「船が折れる」ほどの潮流が流れ、引き潮と満ち潮で流れる方向も変わるため海の難所として知られているそうです。まるで川のような流れは、時速約15kmにもなるとのこと。
こんなタイムテーブルをも掲示されていました。
「最強時刻」って、すごい表現ですね。
この時間、「最強時刻」からは過ぎていましたが、海峡を見下ろすとまさに「川のように」海が流れている様子がわかりました。
自然が持つ力って、不思議。すごい!
船折瀬戸キャンプ場
さてさて、私がもう一つ気になったのは、この階段。
その下には、「船折瀬戸キャンプ場」があるとのこと。歩いて行ってみることにしました。
すぐ下に見えました。
わぁお!
すごいじゃん!ここ!


区画が分けられており、全て電源サイトです。


水場はとてもきれい。
ちなみに、予約は伯方サイクリングターミナルで受け付けているそうです。


いやはや…この眺め、最高じゃないですか!!!
自転車で旅している途中にこんなキャンプ場に出会ったら、間違いなく「連泊決定!」でしたね。毎日毎日、自転車を漕いでいると、「気に入ったキャンプ場に出会ったら連泊してのんびり」が最高の贅沢だったんです。
今は子どもがいるのでつい高規格キャンプ場を探してしまいますが、気ままな旅だったらこういったキャンプ場を積極的に選びたいところです。
ただ一つ、このキャンプ場のネックポイントを見つけました。それは、この道。
北側から約500m、この道を入ってこなければいけません。トレーラーを牽いていたら、まず無理です。
こんなところにあるからこそ、「魅力的なキャンプ場」なんでしょうけどね。
鶏小島キャンプ場
さて、こちらは「船折瀬戸キャンプ場」のすぐ近くにある「鶏小島キャンプ場」です。目の前の海に鶏小島が浮かんでいます。
なんて読むんだろう?と思ったら、そのまま「にわとりこじま」だそうです。島というより、「岩」といった感じの無人島だとか。


道路沿いに駐車場があり、キャンプ場はほんの少しだけ歩いて入ったところにありました。なので、「オート」ではありません。


いやはや…こちらも絶景じゃないですか!!!
ウッドデッキになった区画はそこまで広くないので、最近流行りの大型テントやタープの設置は難しいと思います。けれど、ソロや二人でのキャンプだったら十分といったところでしょうか。静かにキャンプを楽しみたい人には最適ですね。
こちらのキャンプ場も水回りはとてもきれいでした。
さて、伯方・大島大橋をくぐれば、ドルフィンファームはすぐそこです。
写真を撮りながらキャンプ場を視察しながらだったので、走っている時間より止まっている時間の方が長かったかもしれません。一周するのに2時間近くかかっちゃいました。
朝はキャンプ場を満喫していた子ども達
キャンプ場に戻ると、子ども達は砂浜で遊んでいました。少しずつ雲が切れてきたので、遊びやすい気温です。
君は、何してるのかな?
こちらのお二人はズボンまで濡らしてました…。
こちらの写真はパパが自転車で走っている間にママが撮ってくれていたものです。
いつでも好きな時にこんな距離でイルカに会えるんです。なかなかないですよね。
しかもこんなに人懐っこい。子ども達は毎日、イルカに会いに行くのを楽しみにしていました。
今回の旅行では、魅力的な宿泊場所(キャンプ場、RVパーク)がいくつかあったので悩んだのですが、ここを選んでやっぱり正解でした!
何気に動物好きな長男。ここでも興味津々な様子だったとのこと。
しかし、海に落っこちないか、見ている方は冷や冷やですね…。
ねーちゃん達が、ガッチリとガードしてくれていました。
開山公園 〜 島々を眺めながらのハイキング 〜
さぁ〜て、のんびりできる一日ですが、少しだけデリカを走らせました。
やって来たのは、伯方島の北西部にある「開山公園」です。
ここは桜の名所として整備されているそうで、春になるとソメイヨシノをはじめとした桜が1,000本も咲き誇るそうです。
歩いてみると、本当に四方が桜の木で囲まれています。これが満開になったら見事だろうなぁ〜。
ハイハイの時期が長くなかなか歩こうとしなかった長男。1歳3ヶ月にしてやっと歩き始めたのですが、それからわずか2ヶ月。もう、こんな階段まで登るようになってしまいました。
これまた今日は珍しく、これだけ段差のある階段が続いても抱っこを要求せず、手も使ってよじ登っていました。ねーちゃん達を追いかけようとしたのかな?
そして、こんな展望台のてっぺんまで自分の足(と手)で登ってきてしまいました。
たいしたもんじゃないですか!
標高149mの山頂に立つ展望台からは、360°に散らばる瀬戸内海の島々を眺めることができました。




少しずつカメラの向きを変えて約180°のパノラマ写真を取ってみました。画像が小さくなってしまい、分かりづらいかもしれませんが、一応繋がっています。
(つなげるつもりだったのなら、写真を縦に撮ればよかったのか…)
公園なのに遊ぶものはないの?
と不満げだった子ども達ですが、すぐに見つけました。


長さ36mの滑り台。まさに瀬戸内海に飛び込むような絶景滑り台ですね!
しかし、
全然、滑らない…
とのことでした。使う人があまりいないからかな…?
残念だったねぇ〜。


そして、ちょっとしたアスレチックもありましたが、こちらも「長男(1歳4ヶ月)向け」といった感じで、ねーちゃん達はちょっと不満そう…。


そして、こっちの方を楽しんでいました。
木登り。
長女はボルダリングのスクールに通っているので、血が騒いだようです。やっぱり身体の使い方が上手くなってるな、というのが見ててわかりました。
次女も頑張ってましたけど、やっぱり難しそうでした。そして、
小学生になったらボルダリングやりたい!
なんて、言い始めていたのでした。
本人が「やりたい」と言うのなら、別に構わないんですけどね…ただ、姉と同じことをやっていたら常に比べられてしまうし、本人も姉を意識するだろうし(勝ちたいけど、勝てない…なんて)。だから、どうせなら違うことをやった方がいいんじゃないかな?と、パパとママは思っているのですが…どうなるかな?
さて、展望台へ続く散歩道を歩いてみることにしました。
尾根をしばらく歩くと、到着しました。
少しずつ下っていたので、
本当に展望台に続く道なのかな?
と不安になりましたが、ちゃんと到着しました。
なかなかの眺めです。
先程の展望台と比べると低い位置ではありますが、海が近くなった分、迫力が出た気もします。
いつもながらの、おやつタイム。
ホント、食べてばかりの我が家です。
子ども達は歩きながらこんなものを集めていました。
集めるのはいいんですけどねぇ…帰り道はいつもパパが持たされるんだよなぁ…。
雨がパラついてきてしまいました。そんな予報はなかったんだけど…。
仕方ないので、おやつは途中で切り上げ、デリカに戻ることにしました。
そういえば、ほとんど人に会いませんでしたねぇ…桜の時期以外はこんなもんなのかな?
この後はお風呂にやって来ました。
ここは大三島の「多々羅しまなみドーム」です。そう、お風呂のために橋を渡って隣の島にやって来ました。
キャンプ場で伺ったら、伯方島にもお風呂を使わせてくれる旅館があるそうなのですが、時間や駐車場などの制約があるみたいだったんで…こちらまで来てしまいました。
お風呂のために隣の島へなんて、不思議な気分です。
伯方島に戻ってからは、買い出しに行きました。ここは、「伯方ショッピングセンター」。キャンプ場から5分ちょっとの距離です。
ここのありがたいところは、コインランドリーがあることです。買い物をしている間に洗濯機を回せて一石二鳥でした。
焚き火
そして、キャンプ場に戻りましたぁ〜。早速、焚き火開始です!
悩んだんですけどねぇ…というのも、今夜からまた天気が崩れるみたいなんです。23時くらいから雨&風速8mとのこと。雨はまぁ仕方ないとして、風が困るなぁ。
テントは夕方のうちに片付けてしまってトレーラーで食事をしようかとも思ったのですが、せっかくキャンプ場に来ている(キャンプ場代を払っている)のにP泊と同じことをするのはなんとも悔しい話です。なので、このままいっちゃうことにしました。
夕食は昨日に続いてBBQ!キャンプはやっぱりこれが一番です!
そして、食事が終わってからは再び焚き火を楽しみました。炎が真上に上がっているでしょ?そう、無風です。無風。
これから天気が崩れるという話が信じられないくらい、穏やかな夜でした。「嵐の前の静けさ」って、このこと?
長女はお気に入りの体制に入りました。焚き火の隣にコットを置き、枕とタオルケットを持ってきてゴロ寝。気持ちいいんですよねぇ〜。冷たい空気と焚き火のぬくもりを頬に感じながら布団に包まるのって。
次女はパパの横で椅子に座っていました。もちろん、パパは片手にビール。次女とどんな話をしてたんだっけなぁ。そうそう、次女は時々、パパの昔の話を聞きたがるんです。なので、アラスカを自転車で旅していた時の話をしてあげたような気がします。パパがアラスカで熊に追いかけられた時の話をよく覚えていて、何度も同じことを聞いてくるんですよ…。
やっぱり二人共そのまま寝てしまいました。パパは二人をトレーラーに運ぶのが大変でしたよ。特に、二段ベッドの上段に寝る長女を持ち上げるのがね…。
さて、薪が燃え尽きたので、子ども達をベッドに運び、パパもトレーラーに移動しました。そして、写真の整理を始めようとパソコンを開いた時でした。
吹いて来ましたよぉ〜、風が。
度々吹く突風でいつテントが破れてしまうか冷や冷やな状態に。結局、外に飛び出してテントを撤収することにしました。まずはテーブルや椅子を片付け、そして最後にテントを…と思ったら雨が振り始めてきたじゃないですか!結局、自分もテントもビショビショに…。なので、テントはトレーラーの床下に突っ込んでおきました。
ふう。まぁ、テントが破れることがなくて良かった、ということにしておきますか。
さて、明日はいよいよトレーラーを牽いて四国に上陸です。旅も後半戦だぁ〜!
(つづく)
備忘録
ドルフィンファームしまなみ→(自転車)→伯方島一周→(自転車)→ドルフィンファームしまなみ10:00→10:20開山公園11:45→12:00ドルフィンファームしまなみ13:20→13:35多々羅ドーム(温泉)14:50→15:10伯方ショッピングセンター15:50→16:00ドルフィンファームしまなみ
本日の走行距離:牽引あり0km→牽引なし48km=48km
この旅での走行距離:牽引あり724km+131km=855km