今回の旅行で「しまなみ海道」を目的地にした最大の理由は「家族5人でサイクリングをしたいから」でした。
「サイクリストの聖地」ともいわれている「しまなみ海道」は、海の上を走れるというロケーションが素晴らしいことに加えて、自転車専用道が整備されているので安全だし、場所を選べば激しいアップダウンもありません。そして、レンタサイクルが充実していて、乗り捨てもOK。こんなに条件が揃いまくっているんだから、子連れサイクリングにも最高としかいいようがありません!
さて、問題は風です。「しまなみ海道」に来てからというもの、「数年ぶりの寒波」によって空は大荒れ。そして、毎日毎日、天気予報とにらめっこをしてたのですが、どうやら今日は大丈夫そうです!
よしっ!走るぞぉ〜!
いざ、今治へ!
天気予報を見ると、今日なら行けそうです。連日「7m」(実際には10mを超えていたと思いますが…)と表記されていた風速が今日は「2m」とのこと。
これなら行けるぞ!
やったぁ~
せっかく風が収まったので、朝はイルカに会いに行ってみました。
本当に人懐っこいイルカ達です。
さてさて、朝食をサクッと済ませて今治へ向かいました。
今、渡っている来島海峡大橋が、これから自転車で走ろうとしている橋です。
ホントに長いなぁ〜♪(子ども達、大丈夫かな…?)
来島海峡大橋のたもとにある、「サンライズ糸山」に到着しました。まだ、人はあまり来ていない様子。
良かったぁ〜♪
と、いうのも理由があったんです。
「しまなみ海道」にかかる橋にはどこも自転車専用道が設けられているのでどこでもサイクリングは楽しめるのですが、一番人気はここ、「来島海峡大橋」だそうです。
広島側からやって来ると「しまなみ海道」最後の島である大島と四国の今治市の間にかかっている橋で、全長はなんと4km。
それこそ、「海の上」のサイクリングを楽しめる橋です。
この日、伯方島に滞在していた私達が来島海峡大橋のサイクリングをしようとした場合、大島の「吉海レンタサイクルターミナル」で自転車を借り、自転車で来島海峡大橋を渡って今治の「サンライズ糸山」を往復してくるのが、一番シンプルなコースだと思いました。
反対に今治から大島を往復する形にしてしまうと、車で橋を渡るぶん道路代もかかってしまいますしね。
しかし、電話で確認してみると、色々と問題が発生することがわかりました。
【問題1】 各島のサイクリングターミナルには、全てのサイズの自転車が常備されている訳でなく、二日前までに予約をすれば用意しておいてくれる。
→ しかし、連日、天気が荒れていたので、とても二日も前に予定は立てられませんでした。
【問題2】 18インチの自転車は数が少ないので予約不可。
→ 娘たちの身長は120cmちょいなので、20インチは厳しいです。となると、どっちみち予約して自転車を確保することは無理ということです。
【問題3】 電動アシスト自転車の乗り捨ては不可。
→ 長男(1歳)はチャイルドシート付きの自転車を借りてママが漕ぐ予定でした。なので、できれば電動アシストがいいです。しかし、乗り捨て不可とのこと。
そうなると、子ども達が「もう無理」と言った時に途中で切り上げる方法がなくなってしまいます。しかし、この点に付いてはママが「普通の自転車で頑張るよ!」と言ってくれました。
【結論】 今治市の「サンライズ糸山」に行けば、18インチは常備しているそうです。ただし、予約はできないので早いもの勝ちとのこと。ということで、「出発点は今治」、「できるだけ早い時間に到着すること」という計画が立ち上がったのでした。
この地図はサイクリングターミナルで頂いた「瀬戸内しまなみ海峡サイクリングマップ」。
これ、メチャクチャわかりやすい地図でした。
海の上、走るぞぉ〜!
無事に18インチを2台、チャイルドシート付きのママチャリ(3段ギア付)を借りることができました!
良かったよぉ〜!
さぁ〜て、出発です。
パパは嬉しくて嬉しくて嬉しくて大興奮です!
サンライズ糸山を出発して少しだけ車道を走ると、来島海峡大橋に繋がる自転車専用道の入口に到着します。
大した距離ではなかったけれど、ここまでの上り坂が子ども達にはちょっと辛かった様子。
モチベーションをキープしてもらうため、褒めちぎって自転車を漕いでもらいました。(笑)
ループ橋に入ると傾斜が緩くなったので、逆に走りやすくなりました。
車が来る心配もないので、パパも安心です。
そして、来島海峡大橋に差し掛かりましたぁ〜!
長いぞぉ〜、これは!
下を覗き込むとこんな感じ。
海の透明度が余計に高さを感じさせます。
ママの後ろに座る長男は…寝てました。
よかったのかどうか…。
渦潮発見!
ちっちゃかったけどねぇ〜。
そうそう、ここ来島海峡は鳴門海峡、関門海峡に並び「日本三大急潮」に数えられており、瀬戸内海の中でも航海の難所の一つなんだそうです。そのため、ここを通る船舶については、世界で唯一の「特殊な規則」が設けられているんだとか。Wikipediaにその内容が詳しく書かれており、とても興味深く読んでしまいました。
今回の旅行では地理と歴史をたくさん勉強しています!
橋の途中に休憩所がありました。
子ども達にヤル気を継続してもらうため、ここでおやつ休憩。
彼はまだ寝てました。
寒くない?
そして、無事に渡り切りました!
よかった、よかった!
またまたループ橋を下ります。
あの橋を走ってきたんだよぉ〜♪
そして、大島の「道の駅・よしうみいきいき館」に到着しましたぁ〜!
再びおやつタイムです。食べてばかりだけど、モチベーションキープのためにはこれが一番効果的です!
さて、パパがここで心配していたことは、「子ども達が今治まで自転車で戻る気になってくれるか?」といことでした。もしギブアップしてしまったら、3人分の自転車はここで返却し、パパは一人で自転車で今治へ戻り、デリカでここまで全員を回収しに戻って来ることも考えていたのですが…子ども達は全然大丈夫そうです!
「このまま、大島を縦断して伯方島のキャンプまで走っちゃう?」くらいの元気さでした。
ママチャリで長男を乗せてきたママも「大丈夫」とのこと。良かったぁ〜。
座っていると身体が冷えてきたので、早めに出発することにしました。
再びあの高さまで上ります。
頑張れ!
近づいて来たぞぉ〜!
何度見てもいい眺めだ!
最高だよ!
行くぞぉ〜!
橋の上は少し風がありますが、自転車を漕いでいて邪魔になる程ではありませんでした。
天気が悪かったら、自転車なんか楽しくないからねぇ。ホントによかった。
橋の途中にある馬島に降りてみることにしました。
自転車と一緒にエレベーターに乗るなんて、不思議な気分。
上陸です!
馬島は周囲4kmで、人口13人(2021年)という小さな島。高速道路のインターチェンジは設置されているものの、住民と緊急車両のみ通行可能なんだそうです。
けどね、自転車と原付に限ってエレベーターで島に降りられるんです!
目の前を大きな船が通過していきました。
私達の地元でも海は身近ですが、大型船を見ることはまずありません。なので、子ども達はかなり驚いていました。長女は日記にこの船の絵を描いていた程です。
さて、小さな島なので一周してみたい気分でしたが、このエレベーター乗り場から海岸線までは少し坂がありそう…。ここで子ども達が力尽きてしまったら、二進も三進も行かない状態になってしまいます。
そんな訳で、「大きな船を見た」ということで満足することにし、再びエレベーターで橋に戻ることにしました。
よぉ〜し、あとちょっとだ!
無事に帰着です!
完走しましたぁ〜!
いやぁ〜、パパは感動です!
パパとしては、自分の趣味や価値観を自分の子どもに押し付けるつもりはありません。パパが子ども達にしてあげられることはといえば、様々な経験をさせてあげることくらいで、子ども達はそれらの経験を通して自分の生き方を見つけてくれたらいいな、と思っています。
けどね…結果として子ども達がパパと同じものに興味を示してくれたら、そりゃ嬉しいじゃないですか!
そんな中、北米・南米大陸を自転車で旅してきたパパにとって、子ども達と一緒に「しまなみ海道」を自転車で入ることができた経験はとてつもなく嬉しい出来事でした。
まぁ、逆に娘たちが「自転車で海外を旅したい!」なんて言い始めてしまったら、それはそれで悩んでしまいますが、とりあえず、「自転車、楽しい!」って思ってくれていたらパパはそれだけで満足です。
それと、特に自転車に興味がある訳ではないのに今日のサイクリングに付き合ってくれたママ、ありがとうございました!しかも、ママチャリで、おまけに長男を乗せて…本当にありがとう!
午後は焚き火の時間
お昼にはキャンプ場に戻りました。レンタサイクルは1日料金なのでまだまだ走ることはできたのですが、子ども達が「もうヤダ!」と言い出す前にお終いにしておくことにしました。(笑)
さて、奇跡が起きました!完璧に風がやんでいます!無風です!
よしっ!設営だ!!!
焚き火を楽しみにしていた子ども達、パパがお昼ご飯を食べている間にも、せっせと設営を進めてくれました。
頼もしくなったなぁ〜!
そして、焚き火開始!
サツマイモ投入!
サツマイモが焼けるまでの時間は水遊び!?
風が止むと別世界のようです。気温は10℃程あるので、寒さは感じません。こんなロケーションのところでキャンプをしているのですから、子ども達が水に脚を入れたくなる気持ちはよくわかりました。(パパは嫌だけど…)
さてさて、焼けたかなぁ〜?
いい感じ!
お昼ご飯を食べたばかりだけど、おやつの時間です。
冬の焼き芋は最高だよねぇ〜!
夕焼けに照らされる海と焚き火。最高の組み合わせです。
この「幸せ気分」は子ども達にもわかるようで、焚き火を前にして一緒にくつろいでいたのでした。
そして、子ども達が楽しみにしていたBBQが始まりました。しかも、ナイスなことに、長男はお昼寝中。
Good job!
ゆったりと、美味しいお肉をいただきましたぁ〜!
今日は本当に楽しい一日でした。
そして、パパの記憶に一生残るであろう記念すべき一日になったのは間違いありません。
みんな、ありがとう!
(つづく)
備忘録
ドルフィンファームしまなみ7:45→8:10サンライズ糸山→(自転車)→道の駅よしうみいきいき館→(自転車)→サンライズ糸山11:55→12:20ドルフィンファームしまなみ
本日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし46km=46km
この旅での走行距離:牽引あり724km+牽引なし83km=807km