さて、「トレーラーを直して帰ることはきできない」ということが確定し、新たなる課題は、「どこでトレーラーを修理してもらうか?」ということになりました。そんな中、子ども達を一日中、動かないトレーラーの中で待たせておく訳にはいきません。なので、今日は指宿へ遊びに行くことにしました。
指宿は本来、桜島の次に訪れる予定だったところです。休暇村指宿のキャンプ場でキャンプの予定だったんだよなぁ。キャンプができないことは残念ですが、子ども達にはせめて砂蒸し風呂を体験させてあげたい!それに、指宿は鹿児島市から1時間の距離だしね!という訳で、出発時間は遅くなってしまいましたが、お昼前から指宿に向けて、デリカD:5を走らせたのでした。
どこでトレーラーを修理してもらうか
デルタリンクの担当者さんの話としても、画像から判断して倉敷までの自走は不可能だろうとのことでした。
それにしても納得できないのは、「たった4年の使用」で、「普通に走る」だけで「走行不可となるような故障」が起きるものなのか?ということです。冷蔵庫が冷えないとか、水道から水が出ないとかという故障とはレベルが違い過ぎますよ…。
さて、部品の調達には数か月かかるとのことした。どう転んでもトレーラーを牽いて帰ることはできないことがわかった今、目の前に示された選択枠は二つでした。
①トレーラーはこのまま鹿児島に置かせてもらい、部品が届き次第、鹿児島で取り付けてもらう。
②トレーラーはとりあえず倉敷に運び、修理はすべてデルタリンクで対応してもらう。
しかしながら、これだけ珍しいトラブルです。その修理を「赤の他人」であり、トレーラーは「専門外」である業者さんに作業をお願いするのは申し訳ない気がしました。ここは、デルタリンクにきちんと現状を確認してもらい、完璧に修理をして欲しい。そう思い、倉敷への陸送をお願いすることにしました。
さて、陸送方法を考えなければなりません。幸い、キャンパー鹿児島さんが輸送業者を探してくれることになりましたが、問題は「通常の車載トラックにはトレーラーを乗せられない」ということでした。ハイエーススーパーロングを積載できる長さの車載トラックであっても、トレーラーが長いため積載は無理とのこと(牽引免許不要サイズであれば可能だったそうな…)。そのため、陸送専門の業者を探さなければいけないという話でした。忙しいのに、こんな面倒なことをお願いすることになってしまい本当に申し訳ないです…。
という訳で、今日はもうできることがなくなりました。いったい、いつまで鹿児島に滞在することになるのか出口が見えません…。
ただ、そんな中ありがたいのは、キャンパー鹿児島さんは本当に親身に対応して下さっていることです。「ここで車中泊する分には、いつまでいても構わないですよ。」と言ってくれたのが、唯一の救いでした。
日本最南端の駅・西大山
さてさて、せっかく鹿児島いるのだから、楽しまなければ!
という訳で、今日は指宿を目指しました。
まずやって来たのは、JR枕崎線の西大山駅です。
ここは、日本最南端の駅なんです。
ちなみに…『駅』という概念だけで考えたら、「沖縄を走っている“ゆいレール”の赤嶺駅はどうなのよ?」とう話になりますが、まぁ、ここでは「鉄道の駅」ということになるのでしょうか。
標識には、「JR」と後付けのように書かれていました…。(笑)
西大山駅には観光客がちらほらと訪れていました。ここが観光スポットになる理由は当然ながら「最南端」だからだと思いますが、それにプラスしてこの眺めがあるからといってもいいでょう。
1本のホームと線路の向こうに横たわる開聞岳のコラボレーションが見事です!
ちなみに、日本最北端・最東端・最西端はというと…
最北端:宗谷本線・稚内駅
最東端:根室本線(花咲線)・東根室
最西端:佐世保線・佐世保駅
と、案内されていましたが、これも「JR」に限定しているようです。「鉄道の駅」として考えると、松浦鉄道・たびら平戸口が最西端になりますし、「駅」として考えれば、ゆいレール・那覇空港駅が最西端です。ややこしい話ですね…。
ちなみに、西大山駅の時刻表はというと、下り7本、登り8本/日でした。
「最南端」が名物な『駅』だけど、観光客はみな車で訪問しているところは仕方ないといったところでしょうか…。
『幸せを届ける黄色いポスト』
うん、本当に幸せを届けてくれそうな雰囲気のポストです。
長崎鼻 ~ 開聞岳を一望 ~
西大山駅からほんの少しだけ車を走らせ、長崎鼻にやってきました。
ぴょんと突き出た長崎鼻は、湾の向こうにこれまたぴょんと突き出た開聞岳を望むのに最高の場所なんです。
地図を見れば、開聞岳が海に浮かんでいるように見える理由が一目瞭然ですよね!(-ボタンで地図を拡大してみて下さい。)
高校時代に自転車でここに来た時は、山の頂上が雲の中だったんだよな。今回は見事に全景を拝むことができました。
いつかは、あの山にもの登ってみたいものです。
開聞岳の反対側に目を向けると、錦江湾の向こうに大隅半島が横たわっていました。
あの半島の先端が、先日訪れた「本土最南端の地・佐多岬」です。
この日はどこに行っても開聞岳が丸見えで、本当に気持ちのいいドライブが楽しめたのでした。
指宿温泉砂むし会館 砂楽
なんて洒落た、カメラスタンドでしょ~♪
さすが、砂蒸し風呂の町・指宿です。
浴衣に着替えて、砂蒸し風呂へGo!撮影禁止だったので、砂に埋まっている娘達を写真に撮れなったのが残念です。
娘達は熱がって嫌がるかな…?と心配していましたが、そんなことはなく楽しめたようです。よかったよかった。連れてきた甲斐があったよ。
ちなみに、パパは長男とお留守番でした…。
そんなこんなで、指宿を楽しんだ一日でした。
トレーラーに戻り、コンビニ買った「しろくま」で食前のデザート。
そして、ママの作ってくれた夕食で今日も平和な一日が終わりました。
さて、トレーラーの今後について、相談と交渉はまだまだ続きます…。早く、見通しが立って欲しいなぁ…。
(つづく)
<備忘録>
10月27日(火)
キャンパー鹿児島12:00→13:30西大山駅13:40→13:50長崎鼻14:20→14:50指宿温泉砂蒸し会館砂楽16:20→17:30キャンパー鹿児島
本日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし111km=111km
この旅での走行距離:牽引あり1787km+牽引なし258km=1898km