今日は「岬めぐり」な一日です。
一つ目は野生ウマで有名な「都井岬」。動物が大好きな娘達なので、ここで喜ぶ姿は目に見えています。動物園でも牧場でもないところにいる「野生の馬」は子ども達にとって新鮮なものでしょう。
そして、二つ目の岬は、本土最南端の地である「佐多岬」です。パパとしては、愛するデリカD:5でトレーラーを牽いて、「最南端」を訪問するという話は超魅力的です。いつかは北海道にもトレーラーを牽いて行きたいと思っているので、「最南端」と「最北端」に足跡を残せたら、なんか嬉しいじゃないですか!
そんな訳で今日もかなりの距離を走ることになってしまいますが、二つの想いを込めて「岬」へデリカD:5を走らせた一日でした。
「道の駅・なんごう」を出発
今朝の気温は13℃。段々と冬の足音が近づいています。
奥さんの話によると、昨夜は若者が集まって大騒ぎをはじめ、なかなか眠れなったそうです。しかしながら、幸か不幸かパパは全く気付かず…ぐっすりと眠って気持ちのいい朝を迎えたのでした。P泊はこれがあるからドキドキなんですよね…。
朝は起きるなり、長男に絵本を読み聞かせている長女と次女。
いやぁ~、助かるなぁ~。こうして面倒を見てもらえると。こうやって愛されて育ったら、長男も優しい男の子になってくれるかな?
朝ご飯は奥さんが作ってくれた牛丼。
朝からガッツリ、いただきまっす!
さて、この先、都井岬までの国道は通行止めになっています。
標識では、山の中を走る県道が案内されていましたが、Googleの航空写真で確認してみると、1.5車線になる区間もあるような道でした。よって、遠回りになりますが、安全な国道を迂回していくことにしました。
野生ウマに癒された「都井岬」
日南市から約1時間で都井岬に到着。
駒止の門(ゲート)で車1台400円の入場料(御崎馬の保護協力金)を支払い、岬への道を進みます。
細長い半島の尾根を走る道路からは、海の眺めも素晴らしい!
そして、
あちこちに、お馬さんが!
言葉にならないくらい美しい光景です。
何度も車を止めて、写真を撮ってしまいました。
ここが、半島の先端にある駐車場。奥に見える灯台が都井岬灯台です。
あの灯台からの眺めも素晴らしいみたいだけれど、やっぱり子ども達の興味は「お馬さん」です。馬の眺められる場所まで引き返すことにしました。
道路でもお馬さんがのんびりとお散歩しています。
まるで、サファリパークみたい。
小松ヶ丘の駐車場に車を止めて、ここでのんびりすることにしました。
ここにも、いたいた!
こんにちは~!
青い海と、緑の草原、野生のお馬さん達。
いやいや、本当に本当に…この素晴らしさは言葉になりません!
小松ヶ丘は都井岬の中でも特に野生ウマが集まっているところだそうです。そして、丘のてっぺんまで遊歩道が伸びています。
ちょっと風が強くて寒いのですが、頑張って歩いみてみることにしました。
馬は人を怖がる様子が全くありません。驚かさないように、“ソーシャル・ディスタンス”を保っていれば襲ってくることもありません。
娘達はかなかか近づこうとしなかったんですけどね…。動物園みたいに柵がないので、怖かったそうです。まぁ、自分よりはるかに大きいからね。そりゃそうか。
あぁ、本当にのどかな光景だなぁ。
パノラマ写真で撮ってみた、海と草原と馬の写真。
この開放感、伝わりますか?
もうちょっと頑張れば丘のてっぺんまで行けそうだったのですが…子ども達は「馬が怖いとか」とか「風が寒い」とか言って、これ以上は歩きたがらず…。
仕方なく、頂上は諦めることにしました。まぁ、美しい景色は十分を楽しめたかな。
さて、トレーラーに戻っておやつの時間にしました。
昨日、宮崎市で買ってきた「なんじゃこりゃ大福」です!
栗とイチゴとクリームチーズがたっぷり。
「なんじゃこりゃ」とはよく考えたネーミングですよね。インパクトあり過ぎです。
さて、お腹を満たして元気を取り戻した娘達、今度はママと歩いてくることになりました。
やっぱり風が強いので、赤ちゃんはパパとトレーラーでお留守番です。
ところで、馬の視界は350°もあり、自分の後ろ足まで見ることができるんだそうです。見ている世界が、人間とは随分と違うんでしょうねぇ~。
さて、パパと歩いていた時はあれだけ馬を怖がっていたというのに…
後半は随分と慣れたようです。
パシャパシャと自分で写真もたくさん撮ったとか。
よかったよ。成功体験で終わらせることができて。
パパが赤ちゃんとトレーラーで待っている間、なんだか随分と近くで蹄の音がするな、と思って外に出てみたら…馬が群れで道路を走っていました。
うん…なんか違う世界に来たみたい。
そんなこんなで、今日は一日ここでのんびりしてもいいかな、という気分になってしまったのですが…これから行く予定の「佐多岬」を諦めることもできません。
後ろ髪を引かれながらも出発することにしました。
本土最南端の地「佐多岬」
都井岬を出発すると、すぐに県境を宮崎県から鹿児島県にまたぎます。
いよいよ鹿児島だよぉ~♪
大隅半島を横切り、錦江湾に出ると後方には桜島が。
右手には開聞岳がくっきりと姿を見せていました。明日には、錦江湾をぐるっと回って、あの山の麓まで行く予定なのでさらに胸が高鳴ります。
それにしても、連日いいお天気が続いています。旅が始まって10日目になりますが、雨に降られたのは高千穂での1日だけですから。
都井岬から3時間ちょっと。佐多岬に到着しましたぁ~♪
駐車場の展望台でまずは記念写真をパシャリ!
本土最南端だよ!最南端!
パパは興奮しっぱなしです!
ちなみに、本当の最南端は写真にある岬の先っぽで、そこまで車で行くことはできません。
「限りなく先端まで」行くには、
このトンネルを通り抜け、
15分程歩かなければなりません。
もうすぐ陽が沈んでしまぅ~!
急げ急げ!
ここが最南端!
う~ん!
これぞ最南端!
すげぇ~眺めだ!
この先に種子島や屋久島がある訳ですね。
いやぁ~、こんなところまで車で来たんだなぁ。
パパのこの感動を娘達はどれくらい理解してくれたのか不明でしたが、「海がきれい」という感想を持ってくれたので、まぁ、いっかな。
断崖の下に広がる、真っ青な海。
これまたすごい眺めだな…。
(おっ!真っ青な海の向こうに開聞岳が浮かんでいます。目立つ山ですね!)
最南端に満足し、車に戻ることにしました。
ちなみに、遊歩道はとてもきれいに整備されています。そして、周りにはヤシの木など「亜熱帯」の植物が広がっていて、ここが「南国」であることを教えてくれます。その風景の変化は、日本の広さ、九州の広さを教えてくれるのでした。
ちなみに、2012年まで佐多岬先端部周辺は民間企業が管理する私有地でした。よって、展望台には入場料が、ここまで道路には通行料が必要でした。そして、その有料道路は軽車両の通行が禁止されていたんです。
このことは、サイクリストにとって大問題でした。だって、自転車で日本縦断をしようとしたら、本土最南端である佐多岬をスタート地点またはゴール地点にしたいじゃないですか!なのに、佐多岬へは「自転車進入禁止」だったんです!(中には道路が閉鎖されている夜間に潜り込む強者もいたようですが…)
それが、2012年より佐多岬周辺の土地や施設は佐多町に譲渡され、遊歩道や展望台も再整備されたそうです。そして道路は町道となり自転車の通行が可能になったのだとか。このことは、サイクリストにとって画期的な出来事です。
ところで、本土最南端が佐多岬であれば、最北端・最東端・最西端はどこなのよ?という話ですが、ちゃんと案内がありました。
最北端・宗谷岬(北海道)
最東端・納沙布岬(北海道)
最西端・神崎鼻(長崎県)
最南端・佐多岬(鹿児島県)
そして、なんと!
観光案内所には、宗谷岬、納沙布岬、神崎鼻のパンフレットが置かれていました。これにはかなり感動!
夕日に照らされた佐多岬も素敵です。
今日は感動的な風景をいくつも見てしまったな。
17時になると観光案内所兼売店は閉まり、観光客も姿を消してしまいました。
案内所の方の話によると、「駐車場は閉鎖しませんが、サルやイノシシが出るので気を付けて下さい。」とのことでした。
さて、私達も出発することにしますか。
帰りの道中は夕暮れに照らされ、素晴らしい景色の連続。何度も車を止めて写真を撮ってしまったパパでした。
明日はあの山の麓でキャンプだよぉ~♪
陽がとっぷりと暮れてしまった20:00、桜島に到着しました。今日はここでP泊です。
明日は目が覚めたら目の前に桜島が“どぉ~ん”なハズ。楽しみです。
と、ワクワクしながら寝る支度にとりかかったのですが…何かがおかしい。
トレーラーにトラブル発生 ~ 車高が下がってる! ~
食事をしようとしたら、テーブルの上が黒い粉で汚れていました。この時はあまり深く考えず、「まっくろくろすけが遊びに来たんだね~。」なんていいながら、長女とウェットティッシュで拭きとりました。
今度はセンターダイネットをベッドに展開しようとしてクッションを外したら、クッションの裏も黒い粉で真っ黒…。どうやら、シート下から飛んできているようです。
「ショートしたか?」
まず疑ったのは電気系統のトラブルでした。しかし、バッテリー周り、ソーラー発電の充電コントローラー等いろいろと確認しましたが、電気系統に問題はなさそうです。
そして、よく見てみるとホイールハウスの周りが特に黒い粉で汚れていました。
しかも、ホイールハウスの天井に当たる部分が割れている…。
「もしかして、この黒い粉は…外から来てる?」
外に出て、タイヤ周りを見てみました。以下は翌朝に取った画像です。
やっぱり、ホイル―ハウスの周りに黒い粉。


なんと、タイヤがフェンダーに当たっています…。
黒い粉は削られたタイヤだったようです。
そして、明らかに車高が下がっているじゃないですか!!!
恐る恐るホイールハウスに手を入れてみたら、タイヤの上部はホイールハウスの天井にくっついていました。つまり、タイヤの上にボディを載せた状態で走っていたんです…。
※ タイヤの下に敷いている板は、就寝時にトレーラーを水平にするために敷いたものです。今回のトラブルには関係ありません。
実は、「トレーラーが左に傾いているような…」と思ったことは以前にもあったんです。ただ、このトレーラーはバッテリー×2(50kg)、給水タンク(40L)、キャンプ道具など重いものがみんな左側に積まれているので、それが原因かと思ってい、対策を考えているところでもありました。けれど、タイヤがフェンダーにぶつかる程、車高が沈んでいたことはありませんでしたよ。
トレーラーの背後にも、黒い粉(削られたタイヤの粉)が付いていました。
この粉も随分と前から頻繁についていた気がします。けれど、てっきり排ガスの汚れだと思って拭き取っていました。つまり、今回のトラブルは随分と前から発生していたということですね…。けれど、まさか車高が少しずつ下がっているなんて、考えもしなかったなぁ。
はぁ…どうすればいいんだ?
とりあえずネットで調べてみると、鹿児島市内にキャンピングカーを取り扱っているショップが見つかりました。ハイエースを中心に扱っている会社のようなのでトレーラーを診てもらえるかはわかりませんが、とりあえずそのショップに期待して床に就くことにしました。ほとんど眠れませんでしたけどね…。
そんなこんなで、ここまでは順風満帆に進んできた『九州の旅』は、一気にお先真っ暗となってしまいました。よりによって、「最南端の地」でね…。これから先、どうなっちゃうんだろう?
<備忘録>
10月24日(土)
道の駅なんごう8:30→9:50都井岬12:31→道の駅根占→15:45佐多岬17:20→道の駅錦江にしきの里→20:00桜島
本日の走行距離:牽引あり276km+牽引なし0km=276km
この旅での走行距離:牽引あり1778km+牽引なし72km=1850km