親ばかパパの子育て日記

キャンピングトレーラーであっちへこっちへ!

2020.7 ランドナーとの思い出

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 「ランドナー」とは、ツーリング用に作られた自転車の名称です。

 たくさんの荷物を積むためのサイドバックを取り付けられたり、雨でも走れるように泥除けがついていたり、上り坂や重い荷物のことを考慮してタイヤは小さめで太めの26インチが使われていたります。

 私がランドナーを購入したのは高校1年生の時でした。夏休みに郵便配達のアルバイトをしてお金を貯め、この自転車を購入しました。自転車本体、キャリア、サイドバック、フロントバック、スピードメーターなどを合わせて総額は20万円近かったかと記憶しています。高校1年生にとって、「自分で稼いだお金で20万円の自転車を買う」ということは、それだけで大きな冒険でした。

 

 さて、ここ数年はランドナーとは縁の切れた生活を送っていましたが、最近になって子ども達が自転車に乗れるようになってきまして、

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 嬉しくなってしまったパパは長いこと実家で預かってもらっていたランドナーを復活させるべく、まずはサイクルスタンドなるものを自作しました。

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 そんな訳で、今日はこのランドナーにまつわる思い出話を少しだけ書いてみたいと思います。

 

 

 高校時代

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鎌倉・稲村ケ崎から望む江の島

 アルバイト代でランドナーを購入してからは、休日の度に近所を走り回りました。当時は横浜に住んでいたため、三浦半島や江の島方面はお気に入り散歩コースでした。三浦半島をぐるっとまわると130kmで一日コース、鎌倉・江の島を周ってくると50kmで半日コースでした。

 自転車は分解して袋に詰めると鉄道に載せることができます。これを「輪行」(りんこう)といいます。輪行をすれば、遠方まで鉄道で移動して「おいしいところ」だけをサイクリングすることができるので、鉄道の旅も兼ねて遠方までよく出掛けました。自転車を担ぎ、キャンプ道具を背負って鉄道を乗り継ぐのって、えらい重労働なんですけどね…。

 高校1年生の3月には房総半島(402km)、2年生の5月(GW)には能登半島(298km)を走りました。そう、生まれて初めての一人での野宿は犬吠埼にあった『京成ホテル犬吠埼』向かい側の松林に潜り込んでテントを張りました。怖くて怖くて、ほとんど眠れなかったことを覚えています。

 

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日本最北端の地・宗谷岬

 そして、高校2年生の夏休みには念願の北の国へ!北海道2200kmを38日間かけて旅しました。当時は東京・有明~釧路にフェリーが就航していたので、往復ともそれを利用しました。

 初めての長期一人旅でしたが、キャンプ場やユースホステルでたくさんの出会いがあり刺激的な毎日でした。さすがに高校生のチャリダー(自転車で旅する人をそう呼びます。)は珍しかったので、大学生や社会人の旅行者にたくさん可愛がってもらいました。

 今のご時世では信じられないことですが、当時は旅先で知り合った人とは住所を交換をするのが恒例でした。1か月も旅をすると1冊のノートがいっぱいになったくらいで、旅の後はたくさん旅人と文通が続いたのでした。

 

 大学時代

 大学に入ってからは外国に興味を示すようになり、はじめのうちはバックパッカーで東南アジアを旅しました。初めて行った外国はミャンマー。次に行ったのはベトナムでした。しかし、「やっぱり自転車で走りたい!」という思いがこみ上げてしまったんです。

   大学2年の時に韓国を1週間かけて縦断しました。自転車の旅では、外国人なんか訪問しないような地方の町にも泊まらなければなりません。自転車で外国を旅することの醍醐味はそこにあるのかもしれませんけどね。

 韓国の地方都市では、日本語はもちろん英語も全く通じなくて本当に困りました…。食堂でご飯を注文する時は、周りのお客さんが食べているものを指さして身振り手振りで同じものを注文したことを覚えています。あと、「ビビンバ!」だけはどこでも通じたので、毎日1回はビビンバを食べていました。(笑)

 

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ニュージーランド南島・テカポ湖

  大学3年の時にはニュージーランドへ3週間の一人旅。

  NZは天国です。この世のものとは思えない素晴らしい景色。設備の整ったキャンプ場。優しい人々。呆れるほど英語力の貧しかった私に、NZの人々は本当に優しくしてくれました。NZにはいい思い出しかありません。

 

 フリーター時代

 大学を卒業する私に『就職』という文字はチラつくこともなく、自然な流れでフリーターになりました。

 そして、1日15時間&月に29日のアルバイトを2年間続けてお金を貯め、24歳の時に「北南アメリカ大陸縦断」の旅に出発しました。アラスカの北極海から南米のボリビアまで、478日かけて21590km・13か国を訪れた旅でした。

 

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アラスカ・ダルトンハイウェイ

 「どこが一番よかった?」とよく聞かれます。

 しかし、これはなかなか難しい質問です。自然の美しさでいうと、やはりアラスカは外せません。900kmの無人地帯に伸びるダルトンハイウェイに広がっていた風景は今でも脳裏にしっかりと焼き付いています。人間が手を付けていない世界というのは、これほどまでに美しいのか…と。

 けどね、やはり旅の思い出は人なんです。「こんな風景を見た」とか「こんなものを食べた」ということより、「こんなヤツに出会った」ということが思い出として強く残るんです。1年半の旅の中で私はたくさんの人に出会い、たくさんのことを教えられ、たくさんのことを考えさせられました。そして、今の自分がここにいます。

 

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メキシコ・バハカリフォルニア半島

 ちなみに、アメリカ大陸を走ったランドナーは新調したものです。さすがに、積む荷物の量も走る距離も半端なかったんで…「重くていいから丈夫なヤツを」と、オーダーメイドで作ってもらいました。

 ところで、「自転車、壊れなかった?」という質問もよく受けます。う~ん…パンクは1000km毎くらいに起こりました。あと、スポークはよく折れます。そんなこんなで、タイヤ、チューブ、スポーク、チェーン、ペダル、ブレーキワイヤーなどの消耗品は予備を積んで走っていました。

 

 さて、これからは…?

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 さて、これからはこれまでと違った自転車の遊び方を楽しめそうです。

 子ども達と一緒にどこを走ろう?

 自宅に戻ってきたランドナーを眺め、これからの夢が大きく膨らんだパパでした!

 

 あっ!

 

 ちなみに、娘達に自転車で旅をさせるつもりはありません。

 もし、

 

自転車で外国を旅してみたいなぁ~!

行ってもいい~?

 

 なんて言い出したら禁止します。

 だって、

 

危ないからダメ!

 

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