昨日は「ハワイアンズ」を満喫した我が家。今日は予定を何も入れていなかったので、キャンプ場で一日のんびりと過ごすつもりでした。
しかし…キャンプ場の受付に並んでいたパンフレットを見ていた子ども達。「化石、見たい!」って言い出したんです。不思議なことに、水族館のパンフレットをよそに「化石」に興味を示したんですよねぇ~。
「マジで…?」
今日はのんびりしたかったんだけどなぁ…けれど、やはりここは子ども達の希望を叶えてあげるべきでしょうか?この旅も今日が最後だからね。重い腰(体重ではない!)を上げて、もうひと頑張りすることにしたパパとママだったのでした。
いわき市石炭・化石館ほるる
今日はお勉強しに行きまぁ~す!
今朝は昨日ほどは冷え込みませんでした。トレーラーを出た瞬間、「あったかいじゃん!」って思ったほどです。炊事場の蛇口をひねってみると、水道も凍っていませんでした。
この時間はまだ大丈夫でしたが、これから雨が降るとのこと。雨となると、今日の予定が博物館になってよかったのかもしれません。
キャンプ場から山を下って湯本の町を目指すこと30分程。
「いわき市石炭・化石館ほるる」に到着です。
“石炭”を名乗るだけあって、デゴイチ(D51)がお迎えしてくれました。
二人はサンタさんからもらったデジカメを手にヤル気(撮る気)満々です!
まずは、石炭と化石のお勉強
いわき市で発掘された恐竜として有名な「フタバスズキリュウ」。日本国内で化石が初めて発見された首長竜です。当時、高校生だった鈴木直さんが発見したことからその名が付いたというエピソードには驚きでした。
ちなみに、フタバスズキリュウを有名にした映画と言えば、「ドラえもん・のび太の恐竜」ですね。あの映画に出てくる「ピー助」のモデルがコイツです。
この博物館のことを知った時、「なぜに、化石と石炭を一緒に???」なんて思ってしまいましたが、それは私の知識が貧しかっただけでした…。
考えてみれば、「恐竜が石になったものが化石」、「植物が石になったものが石炭」なのですから、化石と石炭は親戚のようなものなんです。よって、「同じ場所に石炭と化石がたくさん眠っている」という話は何も不思議なことではないのでした。
右の黒い塊は重さ1tの石炭。確かに“デカい”塊ではあるけれど…これだけで、うちのトレーラーと同じ重さなんですか!?
それにしても、この「石」が燃えるなんて不思議な話です。
こんな形にしてくれると、「石炭は植物からできている」ということがよくわかります。
考えたことありませんでしたよ…石炭がどうやってできたのかなんて。
さて、こちらは恐竜の化石の展示エリア。
子ども達は撮影に夢中。
恐竜のウ〇チの化石を喜んで写真に収めていました。(笑)
さて、後半は炭鉱の勉強です
なんだか、とってもリアルに再現されていました。
石炭って、江戸時代から掘られていたんですね。当然ながら、道具という道具はない時代ですから、手作業で、それも夫婦単位で岩を掘っていたそうです。
時代の流れに合わせて作業は機械化され、同時に大規模な採掘が行われていったことが、わかりやすく展示されていました。
「なるほど!」
と思いました。
日本で石炭の需要が急激に伸びたのは明治時代です。教科書で習った歴史を思い出してみると、ペリーが日本に開国を求めてきた理由の一つが「燃料の補給」でした。そう、その頃の世界は第二次エネルギー革命の真っただ中で、船は帆船から蒸気船へと移り変わっていた時代だったんですよね。浦賀にやってきた黒船も4隻のうち、2隻が蒸気船で2隻は帆船だったという話を聞いたことがあります。
日本の開国は石炭の歴史にも大きな影響を与えたんだなぁ、なんて妙なところで知識がつながり、少し賢くなった気がしてしまいました。
それにしても、炭鉱って本当に恐ろしい仕事です…。超重労働でかつ常に死と隣り合わせなんですから。
この博物館を見学している間、再び映画「フラガール」が脳裏を駆け巡っていました。昨日は「ハワイアンズ」で遊んできたばかりだったので、余計に感情深くなっていたのかもしれません。「炭鉱とフラダンス」の関係は奥が深いです。
石炭で動く乗り物といえば、これですね!
博物館を出て、駐車場に展示されているデゴイチを見学しました。
「ここに積んである石炭を」
「ここに入れて、燃やすとSLが走るんだよ。」
とママが解説をしています。
そしたら、子ども達は「知ってる知ってる」といった様子。どうやら絵本の話をよく覚えていたようです。
子ども達が大好きな「ノラネコぐんだん」シリーズの絵本。
石炭が無くなっっちゃったから、貨車に積んであったトウモロコシをせっせと燃やしたんだよね。そしたら、「どっかーん!」って爆発してポップコーンになっちゃったんだよね!(笑)
これはこれで、大変な仕事だったんだろうな…夏の暑さも、冬の寒さも半端じゃなかったことでしょう。
けれど、動かしてみたかったなぁ~。
電気と違って、蒸気をエネルギーにする機械はまさに「腕の見せどころ」がたくさんあったんでしょうね。
次女は怖がって運転席には座ろうとせず、助手席に収まっていました。
確かに、SLの運転席って迫力あるよね。(笑)
娘達の「化石、見たい!」の一言のお陰で、パパがいい勉強をさせてもらいました。
「いわき市石炭・化石館ほるる」、かなり面白かったです!
今夜のおかずを求めて物産センターへ
さて、この後は少し車を走らせて海沿いまでやってきました。目的地は「いわき市観光物産館センターいわき・ら・ら・ミュウ」です。
「いわき・ら・ら・ミュウ」は、「いわきのいいものぜんぶある。」をキャッチフレーズにした観光物産センター。私達は今夜の“おかず”を探しにやてきました。
でっかいタラバガニなど、魅力的な海の幸が「これでもかっ!」ってくらいに並べられており、見ているだけでも楽しい施設でした。
しかしながら、予算が追い付きませんで…。
私達が選んだのは“ぶり”と”サーモン”のお刺身でした。今夜はこれで、ちょっぴり贅沢な夕食にしましょう。
最後にキャンプ場でまったり
お昼過ぎ、キャンプ場に戻りました。嬉しいことに雨は止んでいます。
午後は本来の予定通り、キャンプ場でのんびりすることにしましょう。
まずは焚き火を楽しむことにしました。
コットと椅子が子ども達のいい遊び場に。
この人は何をしているのかというと…
転んで濡れたお尻を焚き火で乾かしています。
お尻、焦がさないようにね!
なんだかんだ、今日も充実した一日でした。
さて、夕食の準備です。
せっかくお刺身を買ってきたので、酢飯をつくることにしました。
ここでも子ども達が大活躍。
あぁ、美味そぉ~♪
いただきまっす!
いやぁ~、これが予想以上に子ども達に大好評でした。よって、パパとママへのおこぼれはほんの数切れでした。(涙)
この旅での最後のキャンプ。
焚き火もできたし、美味しいものも食べられたし、大満足だね。
さて、明日は撤収。そして、のんびり“した道”を走って関東を目指す予定です。
(つづく)
備忘録
12月30日(月)
いわき市遠野オートキャンプ場8:45 → 9:15いわき市石炭・化石館ほるる→11:00いわき市観光物産館センターいわき・ら・ら・ミュウ11:30→12:05→13:00いわき市遠野オートキャンプ場
本日の走行距離:牽引あり0km+牽引なし63km=63km
この旅での走行距離:牽引あり529km+135km=664km