佐渡島4日目。しかし、明日は朝の船で帰路につくので、実質今日が最後の日です。
今日は妹も1日一緒に遊べるとのことで娘たちは大喜び。
そして、ちょっと遠いのですがせっかくなので、妹が「一番キレイ!」と絶賛していた二ツ亀海水浴場を目指すことにしました。
今日も妹が作ってくれた朝食を頂いて、早速出発。
途中、佐渡に来ると必ず寄る、“喜昇堂”さんでパンを購入。
そして、デリカD:5を北に向けて走らせました。
ちなみに、今日の目的地である二ツ亀海水浴場は島の最北端にあります。そのため、東側の海岸線を北上してくことになるのですが、この道が意外にも道幅が広くて走りやすい道でした(先端に近づくと、ちょっと狭い道にはなりましたけどね)。興味が湧いたので、この道について後で島の方に伺ってみました。
すると、それは意外な答えでした。
この辺りは島の中では最も整備が遅れた地域で、元々は道などはなく集落ごとが陸の孤島(島の孤島?)だったそうです。そのため、集落から集落への移動は船だったのだとか。つまり、陸路を行く道はなかったんです。そして、整備が遅れた分、後から海岸を埋め立てたりトンネルを掘ったりして道を作ったので、今となっては逆に「走りやすい道」になったそうです。
地元の方から聞く歴史の話というのは、興味深いものがたくさんありますね。
さて、二ツ亀海水浴場に到着しました!
2匹の亀がうずくまっているような様子からその名がつけられたという二ツ亀。緑の草に覆われたこの島は、沖の島、磯の島とよばれ、波のない時には陸と続き、潮が満ちてくると離れ島になるそうです。
そして、その「二ツ亀」のすぐ近くで海水浴ができ、佐渡随一の透明度を誇り、「日本の快水浴場100選」に選ばれ、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として掲載されている!というのが、二ツ亀海水浴場です。
いや、マジでキレイだわ。これっ!
駐車場はSADO二ツ亀ビューホテルのものが無料で利用できます。なのですが、この駐車場から海水浴場まではかなりの階段を降りなければなりません。
行きはいいけれど、帰りは大変だな…こりゃ。絶対に、車に忘れ物をしてはけません!(笑)
荷物一式はボディーボードに乗せ、担架のようにして妹と二人掛かりで運びました。
大人が3人いてよかった!
えっちらおっちら、滝のような汗を流して階段を下りながらも気持ちの方は大興奮!
島の中心部からは遠いからか、こんなに素晴らしい海水浴場なのにお客さんはまばら。
一等地(!?)にタープを張ることができました。
いや、すごいよ!
この透明度!
まるで、宙に浮かんでいるみたい。
海水は“けっこぉ〜”冷たかったけれど、
子ども達はハイテンションです!
今日も半端ない暑さなので、ちょくちょくと休憩。
お昼ご飯も冷たい飲み物もたっぷりと用意してあるので、気持ちは余裕です。
それにしても、“喜昇堂”さんのパンって美味しいのはもちろんだけれど、安くてビックリです。お腹いっぱい、いただきました!
潮の引いている時間だったので、二ツ亀は陸続きになっていました。
海水の透明度のみならず、周辺の景観も素晴らしい海水浴場ですねぇ〜♪
ラッシュガードなんてお洒落なものは持っていないパパ。普段なら海パン一丁で泳ぐのですが、今回は日差しがとてつもなく強いので、Tシャツのまま泳ぎました。そして、帽子も着用です。
なんだか海水浴っぽくない格好ですが、こうしていないと、とても海になんか入っていられない暑さだったんです。
今日も相変わらず、波一つない穏やかな海。
日差しは暑いけれど、水は冷たい!
なかなか悩ましいところだったのですが、浅瀬は海水がお風呂のように温められていたので、こうしているといつまでも入っていることができました。
妹にカメラを預けたら、いい写真をパシャパシャと撮ってくれていました。
泳いでいる写真ってなかなか撮れないですから、貴重な記録になりました。
たっくさん遊びました。陽が傾いてきたので撤収です!
トコトン泳いで、美味しいものも食べて、満喫したねぇ〜!
この素晴らしい海水浴場の難点は前にも書いたように「この階段」なのですが、もう一つ加えると、シャワーがあるのは砂浜なんです。なので、せっかくシャワーを浴びて着替えをしても、この坂を登って車に辿り着いた時には、再び汗だくになっているんですよね。
まぁ、不便だからこそ、この美しさが保たれているのかもしれません。だから、仕方ないか(笑)。
陽が傾き始めた時間の東海岸は「日陰」となり、助手席の奥さんは喜んでいました。
フロントガラスから伝わって来る「熱」が全然違いますもんね。
北端近くは、車窓に見える海も底の石まで丸見えでした。
本当にキレイだよ!
さて夕方、妹がお世話になっている方の御宅へご挨拶に伺いました。
長女は昨年、ここでたくさんのカブトムシを見たことを覚えていたようです。3歳を過ぎるとかなり記憶力がつくんですね。
まずは、ウサギさんにご飯をあげて、
そして、楽しみにしていたブラックベリーの収穫をさせてもらいました。
今年も鈴なりです。
採っても採っても、口に運んでしまうのでなかなか袋はいっぱいにならず…(笑)
ちなみに、ブラックベリーは軽く触れただけで“ポロリ”と落ちてしまうくらいのが収穫時。引っ張らないととれないようなヤツはまだ酸っぱいヤツなんだそうです。わかりやすくて、子ども達も自分で美味しいものを見つけてどんどん収穫していました。
最初は人見知りをしていた子ども達ですが、少しすると「さっきまでは何だったの?」ってくらい、ご主人に懐いていました。
ちなみに、このご主人、すごい方なんです。妹から聞いた話なのですが…
昨年の冬、妹は車で田んぼに落っこちたそうです。4年目のスタッドレスはかなり固くなっていたようで、いつもの感覚でハンドルを切ったらスルリといってしまったのだとか。
吹雪の中、田んぼに落ちて途方にくれた妹。どうすればいいのか考え、最初に連絡をしたのがこの方だったそうです。
電話をすると軽トラですっ飛んで来てくれ、車をロープで引き上げてくれようとしたものの、さすがに軽トラでは引き上げられず…しかし、さらに応援を呼んでくれ、ことなきを得たそうです。
その時、この方が妹に言った言葉。
「ありがとな。こんな大変な時に俺のことを思い出してくれて。嬉しかったよ。」
なかなか言える言葉ではないですよね。
「こんな吹雪の時に面倒臭いことしてくれたな…」なんて、思ってしまいませんか?
いやはや…感激させられるエピソードでした。ダメですね、日々の忙しさを言い訳にして、自分のことしか考えられないような人間になってしまっては。
おっ!今年はこんなところに!
ブラックベリーの木の下で甘い蜜を吸っていました。いいところ、見つけたもんだね。
ホント、男の子がいたら大興奮だったでしょうね。
我が娘達はというと…興味あるけど、触るのは怖い。って感じでした。
さて、そんなこんなで、ブラックベリーをお腹いっぱいに頂き、お土産用の袋もいっぱいになった頃…
「あっ、トキよ!トキ!」
いたぁ〜!
見てしまいましたよ!ピンク色の朱鷺!
ついに見られましたぁ〜♪
朱鷺って、羽を閉じていると「白」ですが、羽ばたくと、「ピンク」になるんです。
これまで、朱鷺を見つけても木にとまっていたり、田んぼで食事をしていたりしているところばかりだったから、白い朱鷺しか見られなかったんです。「なかなかピンクの朱鷺を見られないね。」なんて、言っていた矢先でした。
妹の話によると、「探していると見られないんだよね。何気なく車を走らせていると、飛んでいる朱鷺を見られることはちょくちょくあるんだけど。」とのことでした。
しかしながら、島に暮らしていても、頭の真上を朱鷺が飛んで行くなんてそうないことらしいです。この家の方も始めての経験だったとか。一瞬の出来事でしたが、そこにいた人、全員が大興奮してしまったのでした。
さて、今年もお土産をたくさんいただいてしまいました。
たくさんのジャガイモと玉ねぎ。どれも規格外で出荷できないものらしく、「もらってもらえると助かるよ。」なんて言われてしまいました。が…
これが規格外なんですか!?
我が家の畑のものより、よっぽど立派です(涙)。
いやぁ〜、羨ましいです。
毎日、こんな風景を眺めながら生活できるなんて。
そんな話をしたら、
「それくらいしか、取り柄がないからね。」
なんておっしゃっていましたが、その言葉はとても誇らしげだったことが印象的でした。
さて、陽がかなり傾いてしまいましたが、最後に寄り道をしてみました。
ひまわり畑です。
いやぁ〜、これは見事!
女の子らしく、綺麗なものが大好きな長女。
「キレイわ〜♪」
と喜んでいました。
「“だ”を入れるんだよ。」と、何度も言っていますが直りません…。
ちなみに、次女は、
「これ」という時に必ず、「このヤツ」と言います。
これもなかなか直りません…。
まぁ、放っておいてもいつか自然に覚えるかな。
「娘とひまわり」の写真もいいけれど、やっぱり、これもね(笑)。
奥さんに呆れられながら、
何枚も撮っちゃいました。
最後にデリカD:5を動かして、違う角度からもパシャり!
時間がこれまたよかったですね。
夕日に照らされた、ひまわり。
余計に輝いています。
立派だよ!
佐渡島で遊べる最後の日に、いい思い出ができました。
さて、妹の家に帰って夕ご飯。
毎日毎日、妹と奥さんで作ってくれました。ありがとう&ご馳走様!
そして、子ども達が眠くならないうちに、
花火をしました。
ちなみに先日、この場所で近所の子ども達が花火をしていて、その様子が2階の部屋から見えたらしいです。その時の長女の一言。
「いけないんだ!花火してる。花火はキャンプ場でするのにね。」
いやぁ…別に、いいと思うけどな。
しかしながら、考えてみたら、我が家はキャンプの時しか花火をしたことがありません。そんな関係で、そんな固定概念ができてしまったのかもしれません。
似たようなエピソードがもう一つありました。
我が家では、子どものバースデイパーティーはキャンプ場でケーキを作り、ドレスを着てお祝いをしているんです。そのことが関係してか…
新聞に挟まっていた結婚式場の広告を見た長女は…
「へんなの。おうちの中でドレス着てる。ドレスはキャンプ場で着るのにね。」
と、言っていました。
いやいや…。
なんだか、かなり偏った教育をしてきてしまったようです。小学校に入る前に、軌道修正しておかないと。
ちなみに、次女はいつでもウサギかネコのぬいぐるみを抱えています。
ネコのぬいぐるみは昨年末の紀伊半島の旅行で友人宅を訪れた時に気に入って離さなくなってしまい、そのまま頂いてきてしまったものなのですが、未だに手放しません。
その辺りは長女にはなかったところで、同じ育て方をしたのに、これだけ違いが出て来るのだから面白いもんです。この写真をみて、そんなことを想い微笑ましくなってしまいました。
さて、最後の力を振り絞ってデザートにスイカを食べました。
昨夜、とても食べきれなかった1000円のスイカです。
実は昨夜、長女は力尽きて寝てしまい、スイカを食べていないんです。今朝は起きて来ると真っ先に、「◯ーちゃん(自分)、スイカ食べないで寝ちゃった。」と言っていました。冷蔵庫にまだ残っているのを確認して安心した様子でしたが、スイカを一番楽しみにしていたのが長女なので、今日は食べられてよかったです。
そんなこんなの、佐渡島満喫の旅でした。
明日は朝の船で帰る予定です。ホント、5日間なんてあっという間だなぁ〜。
(つづく)