くのわき親水公園キャンプ場、二日目の朝。空には薄く雲がかかっていました。
天気は下り坂のようですが、今日一杯はなんとかもってくれそうです。
陽が出ていなかったので、朝食もタープの外で。
開放感いっぱいでの朝ごはんは最高に気持ちのいいものでした。
今日はお昼前から動き始めればいいので、朝食後もキャンプ場内でまったり。
チェックアウト時間が自由というのは、体力的にはもちろん、気分的にも楽でいいですね。
子ども達は、白爪草を摘んだり、
お昼寝したり。
相変わらず、二人ともじーちゃんばーちゃんにべったりでした。
今日は昨日ほどの暑さではなかったのですが、せっかくなので河原に降りてみました。
う~ん…やっぱり冷たい!
暑くはなってきたけれど、やっぱりまだ5月。泳ぐにはキツイですね。
しかし、子ども達は楽しそう。
予想はしていたけれど、
わざと服を濡らしてました。
上がやれば下もやる。
必ず真似する人がいます。
二人ともお尻がびっちょっちょ。陽が出てないんだからさぁ…風邪引くぞぉ~。
そんなこんなで小1時間、水遊びを楽しんだのでした。
さて、撤収後はトレーラーをキャンプ場の駐車場に置かせてもらい、デリカD:5で千頭を目指しました。
途中、SLとの並走に成功!
奥さんが頑張ってシャッターを切ってくれました。
昭和初期にタイムスリップしたような光景ですね。
実際、大井川鐵道は昭和初期から中期を舞台にした映画やドラマのロケーション撮影に使用されることも多いらしいです。
千頭駅に到着!
その後、まもなくSL列車も到着!
胸の高鳴りを抑えながら、駅舎へと向かいました。
本日のSLは空席ありとのこと。
「平日なので大丈夫だろう」と思いつつ念のため予約を入れておいたのですが、来てみると観光バスの団体さんがかなりいてびっくりでした。
大井川のSLは平日でも毎日運行され、繁忙期は増発されるのですが、その理由がよくわかりました。
さて、奥さんと両親は「千頭→新金谷」のチケットを手に、私は千頭駅の入場券を手にホームに突撃です!
ちなみに、切符は昔ながらの硬券でしたよ!
いやぁ〜、びっくり!
SLって、ホームから見てるだけで「熱い」んですね。すごい熱気です!
博物館で見る蒸気機関車とは全く別物です。これが本物なんですね!
これですよ、これっ!
こいつを!
こうやって!
走らすんですね!
そりゃ、熱いハズですよ。
こんだけ、火を焚いているんですから。
機関士さんに了解をいただけたので、運転席に座らせてもらいました。
いやぁ〜、SLが「生き物である」ということがよくわかりました。
この熱気と「シュッ、シュッ、シュッ」という息遣い。
もっと幼い頃にこれに乗っていたら…この仕事に憧れてしまったかもしれません。(笑)
このSL「C10 8」は大井川鉄道が所有するSLの中で最も古く、昭和5年製とのこと。
今日は最後尾を電気機関車が押して走るのですが、「客車が4両までなら、こいつだけで牽けるんだけどね…今日は5両なんですよ。5両でも牽けないことはないんだけど、ダイヤを乱しちゃうかもしれないんで。」なんて、話もしれくれました。
「5両でも牽けなくはないんだけど…」というところが、運転士さんの腕の見せ所でもあるんでしょうね。「プロから聞く話」って、本当にワクワクさせられます。
さて、客車から切り離されたC10が転車台に入ってきました!
転車台の中央でピタリと停止したSL。
そして、転車台はなんと、
人力で回されていました!
それにしても、この時の機関士さん、格好よかったなぁ〜♪
ちなみに、この転車台は国の有形文化財に指定されているそうです。
文化財で働いているなんて、余計にカッコイイ!
こちらは、パーシーかな?
個人的には「SLはやっぱり真っ黒でしょ!」って思うのですが、大井川鉄道のトーマス人気はすごいみたいですね。
ちなみに、大井川鐵道の収入の9割はSLによるものらしいです。
さて、SLの発車時間まで少し余裕があったので、一度改札を出て休憩タイム。
じーちゃんがソフトクリームをご馳走してくれました。川根名産のお茶ソフトです。
さて、いよいよ乗車です!
パパの分も、楽しんできてねぇ〜♪
大井川鐵道のSLって、焦げ茶色の古い客車もいい味を出しています。
大井川鐵道のSL急行に使われている客車は大半が日本国有鉄道(国鉄)から譲り受けたものだそうです。これらは、戦前から戦後にかけて製造された旧型客車で、SL全盛時代に使用された客車を、ほとんど無改造のまま使用しているのだとか。
これが大井川鐵道のさらなる魅力ですよね。
SLが怖くてなかなか近づけない娘達。
色といい、音といい、熱といい、大きさといい、子ども達には「猛獣」にも見えたのかもしれません。
じーちゃんばーちゃんから全く離れようとしない二人ですが、とりあえず記念写真をパシャリ。
そして、
出発で〜す!
SLのすぐ後ろの席だったがゆえ、SLの息遣いや汽笛がまともに聞こえて、出発当初の子ども達は恐怖のどん底だったようです。
この時の長女の表情、完全に引きつっていました。トラウマにならないでね…。
しかしながら、食べ物さえ手に入れば、気持ちは簡単に切り替わったようで、
これまた二人ともよく食べていたそうです。(笑)
なんか、じーちゃん大人気だね。
あっ!
昨日、みんなで渡った吊り橋だよっ!
そして、あそこがキャンプ場。
ちょうどこの時、私はデリカD:5でキャンプ場に戻り、トレーラーを連結していたところだったんです。汽笛を聞いた時は時すでに遅し…木々の間からSLを見ることはできたけれど、河原まで走れる距離ではありませんでした。
この写真をPCで拡大して見てみたけれど、トレーラーは全く写っておらず…残念。
新緑が眩しいですねぇ〜。
窓を開けられる鉄道も今では珍しいかもしれません。基本的に下り坂だからか、窓から入ってくる煙はそこまでではなかったそうです。
おっと!
車内販売がやって来ました。
「どら焼き」ならぬ、「動輪焼き」だとか。
気前のいい、じーちゃんが買ってくれたそうです(笑)。
でかいぞ!
すげ〜、餡子だ!
さすがに半分食べたら、「あとで食べる。」と言って残したそうです(笑)。
途中駅で団体さんが降りた後、「空いている席は自由に使ってください。」と車掌さんが言ってくれたそうで、長女はじーちゃんばーちゃんと車窓を楽しみ、
次女は寝台列車の旅を楽しみました。
千頭から1時間半。
終点の新金谷に到着です。
駅員さんはじめ、職員の方々が手を振って迎えてくれました。
SLに乗っていると沿線の人も気軽に手を振ってくれるので、ディズニーランドのような雰囲気もありますよね。(う〜ん…やっぱ、違うか?)
そして、感動の再会!
自分がSLに乗れなかったのは残念ですが、娘達が楽しんでいた様子を聞くと、もうそれだけで満足してしまいます。父親って、そんなものかな?
さて、帰りますか。
新東名に乗って、神奈川を目指します。
子ども達はデリカに乗った途端、「さっきの餡子、食べる!」と言って、結局、「動輪焼き」を完食していました(笑)。
途中でキリ番ゲット!
40000kmかぁ。
この数字の中に着々と思い出が刻み込まれています。
デリカD:5、もっともっと頑張ってもらいますよ!
無事に帰宅。
家に着くと、父が途中で買っていたお土産を渡してくれました。
嬉しいですね。こういうの。
お風呂に入った後、二日間の思い出を振り返りながら、美味しくいただきました。
念願だった、親子三代での「キャンプ&SLの旅」。天気にも恵まれて最高の二日間でした。
じーちゃんばーちゃん、子ども達の遊び相手ありがとうね。これに懲りず、またお付き合いよろしくお願いします!
(おわり)
<備忘録>
くのわき親水公園キャンプ場12:40 → 13:05千頭駅14:40→15:15キャンプ場15:25→16:25新金谷駅16:30 → 駿河湾沼津SA → 19:20自宅
本日の走行距離:牽引あり162km+牽引なし37km=199km
この旅での走行距離:牽引あり341km+51km=392km